4位:皇冠小館の蝦子撈麵
「皇冠小館」はミシュランガイドにも何度も掲載されている超有名店。
水坑尾街にあるお店がおそらく本店で、コタイ側も含めて数店舗ありそうです。
私は水坑尾街沿いにある本店を利用します。
店の名前を上げたのがこのメニュー「竹升蝦子撈麺」
《撈麵》と書いて「ロウミン」と読みます。
広東料理の典型的な細い麺に、炒った海老の玉子を和えたもの。
ソーメン並みの細麺のくせに、凄い弾力が特徴です。
「竹升」と書かれているとおり、本物の竹でできた太い竿で麺打ちをしています。粉にも拘りがあり、小麦粉にアヒルや鳥の卵を加えて練っているという噂。
値段は83HK$（＊2020年当時）。
マカオでは撈麵を売り物にしているお店が沢山存在しますが、私が試したかぎり、ここが最も高評価。
その理由が、上記の画像で見えるスープとタレ。
スープの出汁が効いているのは当然として、ごま風味のラー油が魔法の調味料なんです。
まったりした撈麺の味が驚くほど引き締まり、明らかに変貌します。麺の硬さもこれがベストな感じ。
他には蟹が入ったお粥も有名ですが、
「鮮蝦雲吞」もかなりお薦め。
撈麵についてくるスープと同様、海老の出汁が効いてて倖せな気分になること間違いなし。
値段は48HK$（＊2020年当時）。
＊皇冠小館の詳細な記事はこちら。皇冠小館の「蝦子撈麵」は本当に美味しいのか？《マカオの微妙なグルメ⑩》
5位:聖龍酒家の飲茶（鮮竹巻と小籠包と皮蛋粥）
マカオでの朝食について質問があった場合は、必ずお薦めするお店です。
グランドリスボアの近く、葡京路から続く羅理基博士大馬路沿い。レクサスの隣り。
店内に入って案内係が来なくても、遠慮せず空いているテーブルに陣取りましょう。
オーダーは写真入りのメニュー兼オーダー表にペンでチャックするスタイル。
私が好きな飲茶フーズがこれ。
まずはメジャーなところから〈蟹粉小籠包〉。
中国人は小籠包より水餃子を好むと聞いて以来、普段は注文を控えているんですけど、点心内のスープがたっぷりで優しい味。蟹の風味はあまりしません。アルミの皿でガードしていることも信用してよさそう。
お次は〈上湯鮮竹巻〉。
野菜や挽き肉を湯葉で巻いたもので、日本の中華ではあまり食べないメニューかも？
筍の歯ごたえのある食感が気持ちよく、さらにこのスープの旨みが凄く美味。
このメニューは発見でした。
（実は鮮竹巻に限っては、福隆新街の陶陶居海鮮酒家のそれのほうが絶品で、最初はこちらを５位に選出しておりました。ただ調べたら現在は閉店しているとのこと。飲茶としての総合的な評価として、聖龍酒家を５位に繰り上げました）
〈皮蛋痩肉粥〉もおすすめです。
皮蛋と豚肉が入った中華粥。＊【痩肉】＝豚肉のこと。
高級店らしくやや薄味なので、卓上の塩をお好みで加えると極上のお粥になります。
他にも、菜花蝦春巻や帯子焼売皇、古法馬拉糕（中国カステラ）もなかなか。
ホテルで食べる値段の７割くらいで食べられると思うので、複数名で行けばいっぱい頼めて楽しいかと。
＊聖龍酒家の記事はこちら。～異例の再登場！「聖龍酒家」の飲茶の朝食～マカオの微妙なグルメ㉑
6位:龍華茶樓の馬拉糕（ワゴン式飲茶）
飲茶ついでに、オールドスタイルのワゴン式の飲茶屋さんを選びました。
紅街市の「龍華茶樓」。
地味な外観で見逃しそうになりますが、中に入れば趣きのある雰囲気。
所々に古い絵画が飾られて、ここだけ時間が50年くらい止まっているような。
開店は朝７時あたりから。
飲茶屋なので最初にお茶を注文しますが、なんとこの棚から急須や湯呑を自分で選ぶようです。
中国飲茶でよく見かける《洗杯》の儀式も、やっている方がいました。
私の場合、困ったら「ポーレイ」と叫び、普洱茶（プーアール茶）をお願いします。
その後、作法が分からずオドオドしていたら、店主とおぼしき方が茶器ごと持ってきてくれました。
このお店の場合、香港のように点心類を載せたワゴンでテーブルの周りを回ってはくれません。
出来上がった点心が次々に積まれていくビュッフェスペースに出向いて、自分で蒸籠を取っていくスタイル。
ただ品名の説明も記載もないため、ほぼ闇鍋状態。
私が選んで、ＯＫだったのはこれ。
馬拉糕（マーラーカオ）。
この中華風の蒸しパンについては、香港の有名店「添好運」や先述の「聖龍酒家」よりも高評価です。
それ以外は上記のような３品を選びましたが、なんとも微妙。まずくはないんだけど…。
香港の蓮香楼と同様に、この類の飲茶屋さんは雰囲気を楽しむことがポイント。
そういう意味ではどうしてもリピートしたいメニューはありませんが、もう一度行きたいお店として心に残っています。
＊龍華茶樓の記事はこちら。「龍華茶樓」～マカオ唯一のワゴンスタイルの飲茶～マカオの微妙なグルメ⑱
第7位はマカオ料理の代表的メニューで有名な店に。
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