皇冠小館の「蝦子撈麵」は本当に美味しいのか?《マカオの微妙なグルメ⑩》

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《撈麵》と書いて「ロウミン」と読む

広東料理の典型的な細い麺のこと。ソーメン並みの細麺のくせに、凄い弾力が特徴です。
小麦粉に、アヒルや鳥の卵を加えて練っているという噂。
マカオで麺を食べさせる中華屋さんでは、この撈麵を売り物にしているお店も多く、たいてい繁盛しているから大したもん。
セナド広場にあって、常に行列の「黄枝記麺粥店」。


福隆新街にひっそりと居を構える「祥記麺家」も人気です。

今回は超有名店「皇冠小館」へ

中国語では、〈ウォンコンシウグン〉と読むそうです。
水坑尾街にあるお店がおそらく本店。テレビでもしばしば紹介されています。
というのも、最近ではコタイ地区のブロードウェイ・フードコートなど、多店舗展開するほどの賑わいなわけ。
ミシュランガイドにも6年連続で掲載されたと聞きますし、調子こいてるってわけ。
土曜日の昼下がりに訪問です。


15時頃だったのですが、先客は一組でした。店員のほうが多いくらい。
店内のぐるりに、オーナーが有名人と一緒に映っている写真を、所狭しと飾っています。



まぁ、日本にもこんな感じのラーメン屋さんは結構ありますし、好きだけアピールするがよろしい。
メニューは存外にきれいな作りでした。


これみよがしに「ミシュラン推奨」とか、「必食」と謳っているのが鼻につきますが、なかなか旨そうな写真です。
今回はこの「竹升蝦子撈麺」(83HK$)と「鮮蝦雲吞」(48HK$)をオーダー。
撈麺(ロウメン)とはスープなしのラーメンみたいなもの。
「撈」という字は「引っ張る」とか、「すくい上げる」という意味。「撈麺」とは、ゆでた後すくい上げただけの麺なのでしょうか?
はたまた「竹升」と書かれたとおり、本物の竹でできた太い竿で麺打ちをしています。そうやって、腰を出すと言う意味で「引っ張る麺」なのでしょうか。
まずは5分程待って、「蝦子撈麺」が登場。


もの凄い海老の香りが、鼻孔を襲います。
寿司屋なんかで出てくる伊勢海老の味噌汁だってこうはいきません。
前にテレビで見ましたが、生臭くなるのを避けて、値段の高い卵を使っているとか。そして弾力もなかなか。


しっかりかき混ぜて、いただきます。味はというと?
うーん、あまり味がしない。匂いのわりに、卵に味がないのかな?
そこで、店員が一緒に持ってきた、タレをかけてみます。


ごま風味のラー油かと思います。
これは魔法の調味料。味がまったく変貌します。
まったりした撈麺の味が、驚くほど引き締まりました。麺の硬さもこれがベストな感じ。
ちなみに「祥記」の雲吞撈麺はこんな感じですが、


インスタントラーメンと生麺くらいの差くらい違います。*正直、値段も1.5倍以上しますけど…。
「黄枝記」は汁に浸かった雲吞麺しか食べたことがないので、比較できませんが、汁無しの撈麺なら、これは上等な味わいかと思います。
お次は「鮮蝦雲吞」が登場。
実は、最近この麺なしのスープ雲吞にハマっておりまして、炒飯のお供でも必ず注文するようになってしまいました。

なんか、汁気が欲しい時にぴったりなんです。ここのは海老の出汁もなかなか効いていて、優しいお味。
外は真夏で30℃を超えているし、どうかとも思いますが、ほっこりすること間違いなし。


海老もちゃんと入っていて、ワンタン自体もなかなかです。

2度目の来店は違うメニューに挑戦

次に来店したのは2019年の2月。やはり水坑尾街のお店にお昼時の訪問です。
注文したのは、「竹升蝦子撈麵」と「煎蠔餅」。


メニューに〈必食〉と書かれていた〈Pan-fried oyster pancake〉。日本なら〈牡蠣入りせんべい〉という感じでしょうか?

蝦子撈麵はいつもの安定した美味しさ。画像左の小さなスープが絶品。海老の香りが効いていて、永遠に味わっていられそう。
続いて、煎蠔餅の登場。

細かく切られた牡蠣がたっぷり入ったオムレツでした。

玉子もまぁまぁフワフワで、絶妙な火加減。さらに画像にはないものの、こちらもツケダレの味が強烈。
塩っぱいくらいのタレの力で、牡蠣特有の磯の風味を倍増させてくれます。
心残りは、「男子ごはん」で紹介されていた〈渡り蟹のお粥〉をまだ食べていないこと。
4,000円くらいするメニューで、ひとりでは食べきれそうにない量で、遠慮しています。
特に混んでいるわけでもなく、サクッと食べて、カジノに戻る。そんな時にぴったりの外さないお店です。

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