にっぽん鰻旅【第15弾】厚木〈川入園〉〜関西風の鰻を神奈川で食べる!!

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▶ 目次
1.関西風のパリッとした鰻が食べたい

2.関西風の鰻を食べさせるお店はどこ?
3.川入園に行ってみた
4.いよいよ関西風の鰻にありつく

関西風のパリッとした鰻が食べたい

最近、東京近辺で鰻を食べることが多く、物足りなさとジレンマを感じていました。
なんか柔らかすぎる。
上手な鰻屋ほど、蒸しの技術が高いので、脂を落として柔らかい鰻に焼き上げます。それは皮さえも箸で切れるほど。
白身魚ならば、それでもいい。でも私の中で鰻は別物。ワイルドじゃないんです。
もっと荒々しい鰻が食べたい。
そもそも関西風と関東風ではどんな違いがあるのか?
私ごときが解説するのは口幅ったい気がしますが、開き方の違いと蒸しの工程の有無です。
関東は背開きで関西は腹開きです。武家社会だった江戸では、切腹をイメージさせる腹開きはNG。逆に商人の街である大阪は、腹を割って正直に話そうということで腹開きです。
さらに関西風は蒸さないでダイレクトに焼きます。江戸前は蒸しが命。じっくり蒸してから焼くのが関東風です。
細かいことを言えば、金串の関西と竹串の関東とかいろいろありますが、大雑把に説明するとこんな感じ。
だから目指す食感も変わってきます。
関西は「パリフワ」で、関東は「トロフワ」
と的確に違いを語るお方もいます。そう関東風は皮も身も柔らかいのが本筋ってわけ。

関西風の鰻を食べさせるお店はどこ?

尾花に行っちゃったし、当分、関西への出張の予定もなく、次は小田原の「友栄」かなぁと考えていました。
そんな時、突然、関西風の焼き方をする鰻屋を探すを思いついたんです。
ササっとネットをググると、高田馬場に「愛川」という鰻屋があります。そこそこの有名店で、頼めば関西風の鰻屋も頼めるそう。
銀座の「ひょうたん屋」や池袋の「カブト」は地焼きを謳っています。
翌日が土曜日だったこともあり、クルマで行ける店がいいなぁと考え、23区外を探していたら、神奈川県に見つけました。
厚木市にある「川入園」さん。
相模川沿いの空き地に立つ、質素で武骨で、いかにも関西風の地焼きの鰻を出す店って感じ。
行ってみようじゃありませんか。

川入園に行ってみた

ぐるなびとかRettyを見ても、混み具合がイマイチわからず、一応電話してみました。
ぶっきらぼうな対応の中、理解できたのは、休みの日でも早めに行けば大丈夫。予約も不要のようです。
最寄りの高速出口は「圏央厚木」。そこから10分程度。
信号を2回ほど左折すれば着いてしまいます。*詳しくは地図をご覧ください。

川沿いの道路に、こんな案内板が出ていますので、ここから入ります。

ノボリがいっぱい立っているスロープを下ります。

そして駐車場。

世田谷の家を出たのが9時半。着いたのが10:45。開店は11時で先客は誰もいません。

草の中に埋もれている看板に一抹の不安を感じますが、付近を散策したら、店の入り口が見つかりました。

人っ気は感じないものの、お店は営業している気配。車内で少しだけ待機することにして、あと10分潰します。
他に2組ほど家族連れの客が現れたところで、オープンの11時に。彼らを追いかけて私も店内に入ります。

お店は板前さんと女将さんの2名だけって様子でした。

なぜか入口には、狸の剥製がお出迎え。結構、リアル。

おぉ、完全に昔の鰻屋さん。畳にちゃぶ台。そして座布団。
腰痛持ちの私には拷問のような環境です。仕方なく一番奥の部屋の一番奥のテーブルに落ち着きます。
メニューをチェック。


鰻重は竹しかないようです。天ぷらや鮎の塩焼きをメニューに出しているのが、いかにも川沿いの店って感じ。
ついでにドリンクメニュー。


蒸さないため、焼き時間が長くなる可能性も考えて、ノンアルコールビールを珍しく注文しました。
鰻は、「鰻重・竹(3,400円)」のご飯大盛りと「白焼(3,300円)」をお願いしました。

いよいよ関西風の鰻にありつく


すぐにビールが到着。つまみは骨せんべいです。


骨せんべいは生臭くて、あまり好きではないかな。
鰻の待ち時間は20分弱。まずは白焼から

関西風の白焼って、こんな感じなんですねぇ。


蒸していないこともあり、柔らかそうなビジュアルは皆無。粗野な見た目です。

山葵に醤油をかけたのが失敗でした。鰻の味が分かりません。醤油のかかっていない部分の山葵を取り分けて、食べてみます。
外はパリッとして、私の思ったとおり。やはり白焼は山葵だけが合います。
続けて、鰻重が運ばれてきました。

竹ですが鰻の量はOK牧場。ご飯も大盛りにしたので重箱一杯に詰められています。

想像したとおりの関西風の鰻重です。かけてあるタレも抑えめで、香ばしくて硬そうな皮目を実感します。

鰻が少し痩せ気味かなぁ?
ランクが竹だからなのか、脂のノリのいい冬場じゃないからなのか、鰻の厚みをあまり感じません。
でも焼き上がりは、まさしく関西風。私が子供の頃に食べた鰻と同じです。
外はパリッとして、中はちょこっとフワっ。
タレが甘辛で、あまり食べたことのない味です。少しクセがあるけど、これはこれでいいかな。

肝吸いが2杯ついてきました。出汁が意外と効いていて、美味しかったです。

鰻の肝もちゃんと入っています。
漬物はきゅうりでしょうか?

鰻重に白焼を足して、6,700円というのは嬉しいかぎり。尾花だと1万円を優に超えます。

結論です。
鰻重はやはり関西風がベター。
鰻の大きさにはやや不満が残りますが、調理法はこっちが好み。
でも白焼は蒸して焼いた関東風のほうが上品でいいと感じました。
で、今回の総合満足度は100点満点で89点。
値段の安さは魅力です。家が近所なら2週に一度は訪ねたいくらい。
ただ白焼はもう遠慮するかなぁ。

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