成城石井〈あんこバター〉VS〈コメダ特製 小倉あん〉緊急レビュー!〜餡子スプレッド実食比較〜
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▶ 目次 1.成城石井がコメダ珈琲に喧嘩を売った!? 2.パンに餡子といえばコメダ珈琲の独壇場 3.実食比較で雌雄を決する |
成城石井がコメダ珈琲に喧嘩を売った!?
昨年の3月に成城石井より数量限定で発売された「あんこバター」が今年も店頭に並び始めました。
北海道十勝産小豆に、蜂蜜とバターをブレンドし、和洋どちらにも合うように仕上げたとのことです。
280gで699円(税抜)。1gあたり2.5円。
バターが入っているため、カロリーと脂質が高いです。
〈いちごバター〉〈ブルーベリーバター〉に続く、
成城石井では″初の和風スプレッド”
という触れ込み。
そう言えば、コメダ珈琲のモーニングトーストで出される「小倉あん」を再現した商品が、市販されていたような…。
アップルシナモンジャムやいちごバターで味を占めた成城石井が、名古屋飯の牙城に切り込んだという事でしょうか?
パンに餡子といえばコメダ珈琲の独壇場
コメダ珈琲は名古屋発祥で、最近では全国展開が凄まじいフルサービスの喫茶店。
そして、こちらが家の近所のヨークマートで売っていた「コメダ特製小倉あん」。
300gで398円(税抜)。1gあたり1.33円。
バターが入っていないとはいえ、成城石井の約半額の価格です。
プラスチック製の容器に入っているのが、ややチープな印象。
こちらも北海道産の小豆を使っていると書かれています。
ところで〈小倉あん〉と普通の餡子とは何が違うのでしょう?
小倉あんとは、こしあんに蜜で煮た大納言小豆などの大粒の小豆を粒状のまま混ぜたあんこのことらしいです。
では〈小倉〉にはどのような意味があるの?
京都の北西部にある「小倉山」に由来があるんだとか。かつて、小倉あんに使われている大納言小豆は、この小倉山周辺を産地とするものが最も良質と言われていたんだそうです。品種改良が進んだりしたことから、本来の「小倉大納言小豆」は減少したのですが、〈小倉あん〉の名前だけが残っています。
茶道が盛んだった江戸時代、関東では大納言小豆は栽培されていなかったため、和菓子の世界でも小倉あんは高級品だったというわけです。
実食比較で雌雄を決する
ということで、実際にトーストに塗って、食べ較べてみます。
較べるにあたって、パンはこれにしました。
セブンイレブンやイトーヨーカドーで売っている「金の食パン」4枚切り。
ちょっと贅沢。
トースターはバルミューダもどきのスチーム系を使います。
側面から水を注ぎ、蒸気でパンを蒸らすことで、トーストの食感がさらにふっくらと変化します。
ではそれぞれパンに塗っていきます。
まずは成城石井の「あんこバター」
第一印象は、こしあんっぽい色味と粘り気。
艶のないマット系の薄目の小豆色。
またバターナイフですくった時に、ずっしりとした密度感を感じます。
そして下の画像が、「コメダ特製小倉あん」。
こちらはつやつやの赤みがかった小豆の色をしています。
ちょっと不自然。羊羹に近いでしょうか。
パンに塗り広げて、並べてみます。
画像だと分かりにくいですが、色味の違いははっきりしています。
また右のコメダ小倉あんの方には大きめの小豆の粒が明確に残っています。
↓成城石井あんこバターのアップ。
↓コメダ小倉あんのアップ
最も重要な味のインプレッションと違いは…。
色味と同様、成城石井はマイルドで、自然な餡の風味を感じます。
蜂蜜を使っているからか、京都あたりの饅頭なんかを食べた時に感じるほのかな甘み。バターの塩分が甘さを抑えているともいえるのかも?
乳製品のコクはそれほど感じません。
コメダ小倉あんの方は、水飴を加えているからなのか、ストレートな甘さが際立ちます。口の中に豆独特の後味も残ります。
とにかく味が濃い。やはり名古屋人の味覚。
次の実験は、パンにバターを塗ってから、あんこを付けてみます。
バターを5gずつ、パン半枚に塗っていきます。
では、実食。
成城石井の方は、バターを増量にしたことになりますので、コクが出過ぎの感あり。
旨いんだけど少しもたれます。
コメダの方は、味が良い塩梅で変化しています。
まさに小倉マーガリンの上級バージョン。
小倉あんの濃厚な甘みが、バターで中和され旨みを増しています。
ひとつだけ注意するとすれば、あまりあんこを盛り過ぎないこと。
バターと餡のバランスが凄く大事です。
実食比較の結果に参ります。
成城石井「あんこバター」には700円の価値はさすがになく、Too Muchのような気がします。
実際に店頭でも結構売れ残っていました。
ほぼ半値で買える「コメダ特製 小倉あん」にバターを塗れば、私的にはそれで充分。
コメダに軍配を上げます。
こしあんと粒あんの好き嫌いにも関係してくるとは思いますが…、
名古屋出身の筆者の独断の結論でした。
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