冬限定営業の尼崎「かき金」で牡蠣を一生分食べる〜続・阪神尼崎でディープナイト〜

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*残念ながら、尼崎「かき金」は2023年11月をもって閉店されたようです。
お疲れ様でした。

▶ 目次
1.関西屈指の牡蠣料理の超人気店

2.かき金には生牡蠣がないのだ
3.かき金の鍋コースを堪能
4.2020年の冬はアラカルトで注文

関西屈指の牡蠣料理の超人気店

念願の「かき金」の予約が取れました。

阪神尼崎駅北口にある有名な牡蠣専門店。創業は百年以上前という老舗で、昔は庄下川の河口の尼崎港に牡蠣舟を持っていたとも言われています。
今では店内にエレベーターを備えて、ビル一棟がまるごと「かき金」です。
人気の秘密はなんでしょう?
①広島・宮島直送の旬の牡蠣を使っていること。
②営業期間が牡蠣の旬に合わせた10月下頃〜3月下旬で期間限定であること。
2つの理由によるプレミアム感がハンパないため、なかなか予約が取れないという状況を生んでいるのではないでしょうか。
〈かき入れ時〉の「かき」って「牡蠣」だっけ?
12月第1週の尼崎探訪の際は、定休日の月曜にぶつかったため味わえなかった「かき金」を、今回は満を持して、1月28日㈫に訪問します。
*12月の阪神尼崎探訪の記事はこちらです。阪神尼崎でディープナイト〜風まかせ 街散歩①〜

かき金には生牡蠣がないのだ

来店は3名。
昨年12月に同地をご案内してくれた昨年まで同僚のHさん。そして元上司で今は隣りの部署で一緒に出張で来たSさん。
超人気店で電話もなかなか繋がらないという噂もあるところを、阪神尼崎ローカルであるHさんが、会社の帰りに寄って予約を取ってくれました。
19時に尼崎駅の噴水前で待ち合わせて、時間通りにテーブル席にご案内。
さすがに店内は満席の様子。
和服の女中さんが給仕をする料亭スタイルを想像していましたが、意外や白いユニフォームを着た若めの店員さんが多い印象。
まずはドリンクメニューから、瓶ビール2本を注文。

予約であらかじめ、鍋コース(5,140円)を3人前お願いしてあります。

〈かき酢・土手鍋・かきフライ・かき鍋〉がフルコースらしいです。
そしてこちらが単品のメニュー。

鍋を豚肉とのミックスにしたり、水炊きにすることもできます。また〈殻焼〉や〈バター焼き〉のように牡蠣をダイレクトに楽しむ単品メニューもあるようです。
でも何か気づきませんか?
そう、生牡蠣がありません。
かき金では単品メニューにも生牡蠣はなく、全て蒸すか湯通しして提供されるんだとか。
生食用の牡蠣と加熱用の牡蠣では、生育場所や育て方が異なり、それぞれに適した調理方法で食べることが一番。
かき金の牡蠣は加熱して食べることで美味しさが増す品種…
ということになります。
オイスターバーなんかでレモンやタバスコをかけながら、生牡蠣をワシワシ食べるのをイメージしていると、全くアテが外れます。そこらへんはご注意を。

かき金の鍋コースを堪能

ではでは牡蠣のフルコースをいただきましょう。
(個人的にはバター焼きや殻焼にも興味を注がれます。でも初心者はまずはコースから)

1品目は〈かき酢〉。
牡蠣がそれほど大きくないのが第一印象。

口に入れると臭みが全然ありません。やはり生ではなく蒸されたものであることが分かります。
ポン酢の風味とあっていて、あっさりして美味しいです。前菜としては充分。
お次はもう〈土手鍋〉の登場。

そもそも、かきフライの前に鍋なのって疑問が頭を渦巻いている中で、いきなりコンロの上にこんな様子の鍋が。

この謎の物体は、白味噌のようです。
お花のように模ってあるのもエンターテインメントなんだと、地元のHさんが得意げに説明してくれました。
そして具材が到着。

小振りな牡蠣とはいえ、3人分にしては凄い量。20個はあるような…。
鍋の作り方は、テーブル上にマニュアルが置かれていました。

なんとなく私が鍋奉行に任命されて、火が入り始めたスープに味噌を溶き、生姜をちょこっと入れて、ネギと牡蠣を最初に食べる分だけ放り込みます。

だんだんいい匂いがテーブルを覆ってきました。名古屋出身の私としては、味噌の白さが気になります。やがて他の具材を投入。

豆腐、こんにゃく、白菜、蒲鉾、えのきを入れて少し待ちます。
店員さんから「いっぺんに具を入れないように」と注意されている意味が途中で理解できました。
牡蠣は火が通っても見た目があまり変わりません。ともすると間違えて、後から入れた生煮えの牡蠣を食べてしまう失敗を犯してしまいます。
賢明な我々は6個ずつ鍋に入れていき、ひとりが2個食べたら次を投入というルールで進めていきます。

プリッとした食感の濃厚な牡蠣。
まさに海のミルク。
縮み始める直前に食べるのがコツです。唐辛子をかけても、味噌とマッチしていい感じ。

一人当たり7〜8個は牡蠣のノルマがあり、豆腐などの具もあることもあり、全員50歳を超える男3名は結構満腹な様子。
でもまだ来ますよ〜。
〈かきフライ〉のお出ましです。

またまた凄い量の牡蠣です。
ランチの定食で食べる「かきフライ」だと3〜4個がせいぜいかと思うのですが、小さ目とはいえ、ここでも7個は配給されることに。
でも、このかきフライ、めっちゃヒット。牡蠣のクリーミーさは充分。
衣が薄いからなのか、食感はサクサク。
こんな軽いかきフライは人生初かも?
これは永遠に食べられそう。
お隣りのS先輩に至っては「俺はこのかきフライなら明日も食える」と語られていたほど。
ただ添えられているソース(ケチャップ&中濃ソース?)はいただけません。
店員さんを呼んでタルタルソースはないのかと尋ねましたが、当然用意はなくマヨネーズを代わりに持ってきてもらいました。
そのまま食べても十分に美味しく、個人的には何もつけないのをお薦めします。
最後は〈かき飯〉で〆ます。

2.5合はありそうな米の量です。
Sさんも私もさすがに食傷気味。

味付けはあっさりめですが、牡蠣の旨味がご飯にたっぷりと染み込んでいます。
でもこれをお椀に2膳はさすがに無理。
食べきれなかった分は折り詰めにして、家が近所のHさんに持ち帰ってもらいました。
牡蠣をすでに20個近く食べていて、腹がはち切れそう。
ビールをコップに3杯とレモンサワーを飲み干して、もう満腹です。
約2時間でコース終了。
食べ終わり、皆で感想を述べあったテーマは、やはりオーダーの仕方。
「果たしてコースが最適か?」という問題です。
結論は、3人いたらコースは2名分で充分。残りは単品で殻焼きかバター焼きを注文したいとなりました。
酒飲みなら、かき飯は無しにして単品でいいという方もいました。
また鍋も、豚肉入りの「ミックス鍋」が次は食べたいなぁと思いました。豚と牡蠣は味噌鍋に相性良さげです。
「宮島鍋」という名の水炊きは遠慮します。

正直、生臭いものが苦手で、刺身や魚卵が食べられず、牡蠣も臭みが気になって普段はあまり食べませんでした。
でも、かき金の牡蠣は丁寧な下処理のおかげで、プリプリの食感と濃厚な旨み。さすが老舗の仕事と言えるものでした。
今年の冬は無理そうですが、来シーズンは是非リピート予定です。
関西の牡蠣食い文化を満喫しました。

2020年の冬はアラカルトで注文

2020年の冬は、11月4日(水)からの営業開始という情報を掴みました。
昨年より少しだけオープンが遅いみたい。
今冬もやはり尼崎在住のHさんと来店。11月12日(木)の出張の夜に尼崎に潜入です。
大阪でコロナ感染者が増えていることも影響しているのか、予約必須というほどの盛況ぶりではありませんでした。
2階のフロアのテーブル席に通されましたが、ピークの時間にフリーの来店でも席がキープできるかも?
男2人ということもあり、今回はコースメニューは遠慮しておきました。
牡蠣鍋、バター焼、かきフライをそれぞれ2名分注文。
酒を酌み交わしながらの会食なら、これで充分な量でした。
※すみません、今回は写真なしです。



営業時間:16:00〜22:00
休業日:月曜及び年末年始

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