「三寶冰室」~出前一丁とチーズクリームソースの衝撃コラボ~《マカオの微妙なグルメ⑬》

「マカオの微妙なグルメ」の第13弾は、朝食に関するお話。

私は、半島側のリオホテル(利澳酒店)やリスボア(葡京酒店)などのいわゆる中堅クラスに宿泊します。



予約サイトで朝食を付けると、1500円~2000円が追加されるのですが、内容はイマイチな感じ。
せっかくの異国での食事なので、中途半端なブッフェで済ませてしまうのは、勿体ない。
なので、カジノで懐が暖かい時は、グランド・ラパ(旧マンダリン・オリエンタル)ホテルの〈カフェ・ベラヴィスタ〉に出向きます。

ここに来ると、マカオがポルトガル領だったことを再認識します。
博奕でやさぐれた心をリセットできる有り難い場所。
まぁ、そのために3,000円支払うわけで、毎回ってわけにはいきません。

お金がない時は、マカオローカルが集まる朝食場所も魅力です。
セナド広場から10分ほど離れた場所にある〈十月初五日街〉にもよく繰り出します。


でも、雨の時期は、傘を差してまで行くほどの店ではないような…。
そんな場合は、ホテルから近い場所を新たに探す必要に迫られます。
今回(2018年9月)のマカオ旅行がそうでした。
この時期のマカオの天気は極めて不安定。
起床して、カーテンを開けるのが憂鬱です。
夏から秋のこの時期は、連日、雨。
着替えを覚悟で、遠出するのも嫌だったので、ホテルの近所を傘を借りて歩き出しました。
*そんな思いをしても、宿泊先のレストランは使わないわけで…。
泊まっているランドマーク・ホテルから、宋玉生廣場を抜けて、サンズ・マカオ側に歩きます。
目的は一応、あったんです。
〈Akasaka Cafe〉と言う名前の、日本のファミレスっぽいメニューを出すレストラン。
確か、日本人が経営しているって聞いていたので、一度、訪問したかった店。
しかし、記憶している場所にありません。
「Unimat Cafe」という名前に変わっていて、改装中。
仕方なく、近所を見まわしていると、中華料理店とは少し違う、茶餐廳(チャーチャンテーン)風のお店を発見。

看板を見ると、〈三寶冰室〉という見慣れない文字。

中を覗くと、茶餐廳と変わりない朝食メニューがありそうだったので、雨に飽きた私はドアを開けて入ります。

日本の昭和の時代の喫茶店を思わせるレトロチックなポスターが貼られていました。
でも狙ってやってるわけではなさそう。
メニューを拝見します。

まずは、鴛鴦(インヨン)を注文。

ミルクティーとコーヒーを混ぜたやつ。
香港・マカオのカフェの定番です。

テーブルには、出前一丁のメニュースタンドが置かれています。
持って帰りたいくらい可愛いオブジェですが、ここはやはり朝からインスタントラーメン?

どうやら、人気メニューは、麺とポークチョップバーガーのようです。
バーガーは好みじゃないので、麺でいくことに。

人気は、チーズソースをかけた汁麺のようです。
日本では考えられない出前一丁の焼きそばもあるようです。

「HOT爆炒出前一丁」とはすごいネーミング。

これはパスして、「招牌」と書かれたチーズ麺をオーダー。
豚の首の肉を焼いたのと、目玉焼きが入ったものにしました。
漢字の下に英語が書かれているので、辛うじて理解できますが、「芝士」がチーズを意味することさえ想像がつきません。
そして、サンドイッチは「三文治」と書きます。

クラブサンドイッチ(公司三文治)に決めて、ウェイトレスの中国人の女子に、指差しでお願いします。

最初にチーズクリーム麺が運ばれてきます。


なるほど、見た感じは、少しソースの多いカルボナーラです。
混ぜるとこんな風。

どう見ても、出前一丁です。

写真を撮っている間に、サンドイッチが登場。

こちらは、見た目普通のトーストしたサンドイッチ。

チーズ麺に箸をつけると、これが意外と美味。

ジャンクには違いないのですが、なんとも絶妙なバランスです。

豚肉も、いわゆるポークチョップを1.5m幅で切ったもので、味もしっかりしています。
卵を潰し、チーズソースと混ぜながら食べていると、どんどん箸が進みます。
サンドイッチは、あまり味がなく淡白なものでしたが、野菜が摂れたのでそれで充分。
食べ終える最後に、チーズ麺の水分がなくなりかけたため、少し疑問が浮かびました。

卓上に置かれたこれ。

さっきウェイトレスが、何か笑顔で説明してくれたような…。
お好みでスープの水分を足すのかと、思いつきました。
*とんこつラーメンの替え玉用のたれみたいな。
入れて、食べてみます。

ウギャー!!! 甘~い!!!

ただのガムシロップでした。
ひと口分だけ残して、食事は終了。
誰にも見られてなくてよかった~。
お代は合計で約100HK$(約1,400円)でした。


帰国してから、ちゃんと調べました。

「冰室」とは「ビンサッ」と読むそうです。

香港なんかで、昔からやっている喫茶店のことを「冰室」(ビンサッ)と呼ぶんだそうです。
日本で言えば「サテン」ですな。
冰室は、70年代には沢山あったそうですが、飲み物と軽食しか出さないため、少しずつ食事もできるカフェレストラン「茶餐廳(チャーチャンテーン)」に取って代わられたのだそうです。
「茶餐廳」は「冰室」の進化形ってこと。

デニーズやすかいらーくができて、街の喫茶店が消えていったのとよく似ています。

勉強になりました。
気が向いたら、出前一丁の焼きそばを食べに、リピートします。

4 Comments

  1. こんにちわ◎
    ようやく風まかせ運まかせのブログ記事をほとんど読破させて頂きましたー。

    リオを主戦場とされているようなので、ご存知であれば伺いたいのですが、
    リオ近辺でアラサー男5-6人で宴会するにあたり、KazeMakaseさんのおすすめのお店があれば教えてください。
    日本では大衆居酒屋的なところによく行くので、なかなかコタイ側の高級ホテルの中に入っているレストランでは、注文時におっかなびっくりしてしまいます。

    勝手に親近感を持ち、なれなれしくいろいろお伺いして申し訳ありません。
    お手透きのときに、ぜひよろしくお願いします。

    • 大黒様

      ブログの読破ありがとうございました。
      リオ近辺というのが、どの程度まで許容されるか分からないので、距離感も含め、カテゴリー別にお薦めのお店をあげておきますね。
      ただ私自身、マカオで滅多にお酒を飲まないのと、単独行動が多いので、外すかもしれないことをお含みおきください。

      1.日本料理・鉄板焼き「三井」:リゾカジのオフ会の方々なんか良く使われている日本食のレストラン。ホリデイインの裏です。徒歩5分(予算 1名5,000円超)
      https://restaurant.his-j.com/jp/jp/detail/MFM0065.htm

      2.ポルトガル料理「新口岸葡國餐廳」:リオの近くでアフリカンチキンを食べたいならここです。ダックライスとかも有名。蟹を頼むと値段が跳ね上がるので注意。徒歩1分。あれば、ヴィーノヴェルデと呼ばれる緑ワインを試してみてください。(予算1名5000円)
      https://tabelog.com/macau/A6201/A620101/62000179/

      ※歩いて15分かかってもよければ、「ソルマー」のほうが総じて旨いです。グラリスの先です。ブログ内にありますのでご確認ください。

      3.中華・点心「聖龍酒家」:飲茶系の店なら、ここが評判いいです。リオから5分くらい。リスボアのそばです。隣りに系列の火鍋屋もあります。(予算1名3,000円)
      https://macau.navi.com/food/798/

      4.中華・フカヒレ・海鮮「財神爺海鮮飯店」:リオから15分くらい離れますが、いかにも大衆中華の宴会って感じなら、ここがよさげです。グラリスを越え、大馬路から福隆新街に入る入口です。(予算1名3000円)
      http://kitagawa.ws/moneygodrestaurant/

      ※コタイで泊まるのであれば、シェラトン1階の火鍋ビュッフェに「鮮Xin」がいいですよ。ひとりずつ鍋のスープが選べて、具材も取り放題です。酒は別料金ですが。ブログ内で紹介していますので是非。

      5.中国東北料理「松花湖水餃」:ホリデイインの近くです。中国語しか通じないので気が滅入りますが、客は入っています。餃子が美味しく、鍋や肉料理も旨そうです。店員の態度は最悪ですけど…。(予算1名4000円)
      https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g664891-d10330738-Reviews-Songhuahu_Dumplings-Macau.html

      以上、ご参考にどうぞ。

  2. 想像以上にクオリティの高いご返信、ありがとうございます!
    google地図でどこもマーキングしておきました笑
    結構距離があるように見えて、いずれも徒歩圏内なんですねー。
    やっぱりKazemakaseさんに伺ってみて大正解でした○
    新口岸葡國餐廳・財神爺海鮮飯店・聖龍酒家に行ってみたいと思います!

    本当に不躾な質問なのに、ご回答いただきましてありがとうございました!
    またブログの更新も楽しみにしています◎

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