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ホテルオークラの世界一のフレンチトーストのレシピを徹底検証〜自分好みのレシピを探せ〜

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近頃、フレンチトーストを作るのにハマっています。
あまり外で注文する機会がなく、味や食感のストライクがいまいちハッキリしません。
調べると東京・赤坂のホテルオークラのダイニングで出しているのが、定番系では評判がいいようです。
なにせアメリカの大統領(誰のこと?)をして、「世界一の味」と言わしめたんだとか。
まずはホテルオークラのレシピを研究して、作ってみました。
デコレーションもシンプルで、レシピも超簡単です。
材料は厚切りの食パンに、卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンス、バター。これだけ。
オークラのフレンチトーストの特徴をざっくり言えば、
耳を落とした食パンを丸一日卵液に浸し、弱火で15分かけて焼くこと。
ふっくらさせることに重点を置いた調理法になっています。
驚くべきは、パンに吸収させる卵液の分量。
オークラの公式サイトに掲載されたシェフのレシピでは、
4つ切りパン2枚(4切れ相当)に対して、卵6個!と牛乳370cc、砂糖62g(大さじ4程度)となっています。
卵の量が相当多く、レタスクラブが特集した時には、卵2個、牛乳400cc、砂糖30gにリライトされています。
ホテルオークラのは2切れ(4つ切りパン1枚分)で、2,000円のお値段をとるメニューなんで、豪華なのは当然として、間を取って、卵4個でやってみました。それがこれ。

食感を比較するため、パンの耳を落としたものと残したものを2切れずつ焼いてみました。
ただし卵4個&牛乳400ccでは、パンに卵液を吸収しきれず、バットにかなり残りました。

残った卵液は焼きながらパンにかけるとして、じっくり15分かけて焼いてみたものがこれ。
ジャムがかかっていますが、味はどう見てもオムレツか玉子焼き。
まぁ卵を4個も使えば、ポークピカタになってしまうのもなんとなく理解できます。
特に後かけした卵液が拍車をかけたような…。
でも、これだけの養分を含んでいますので、舌触りは抜群でフワフワ。

弱火でじっくり焼いた効果でしょう。
ホテルオークラのフレンチトーストの醍醐味はこういうことなんだなと納得はしました。
これは改善の価値あり。
私好みのフレンチトーストを目指してカスタマイズしていきましょう。



何回か試してみた結論で、私が好きな食感は中身のフワフワは残しつつ、外は少しカリッとした感じ。
(なんか鰻でも同じようなこと、語っていなかったか?)
だから卵だけでなく牛乳の量も減らします。そしてパンの耳はあった方がベターと判断しました。
後はうちのフライパンだと両面で15分焼くとどうしても焦げてしまうので、片面6分を目安にします。

*試作中に、焦げちゃった例です。
これが本番の材料。

材料:食パン4つ切り2枚、卵Lサイズ2個、牛乳200cc、バニラエッセンス。
ソースとしてメイプルシロップとシナモンパウダーをお好みで。
*砂糖はラカントSに置き換えています。多少甘みが弱いので大さじ3(45cc)使いました。
始めのうちは、家にあった蜂蜜とジャムをかけていましたが、今回は本格的にメープルシロップを用意しました。

それがこれ。では始めましょう。
①パンを切ります。4つ切りを半分に。

②卵液。ボウルに卵を割り入れ、ミキサーなどでしっかり攪拌し、牛乳と砂糖(ラカントS)、バニラエッセンス数滴を混ぜます。

③滑らかにするために一度ザルで濾します。

これで舌触りが格段に良くなるんだとか。
④バットに移します。

⑤パンを浸します。

⑥ラップをして冷蔵庫へ。

⑦オークラのレシピでは丸1日とか書いてありますが、この液量なら一晩で良さそうです。
夜中にトイレに立つタイミングで裏返して、また冷蔵庫へ。

⑧ほぼ12時間後の状態がこれ↓。

卵4個&牛乳400ccのときは、吸いこみきれず、バット内でかなりの量の卵液がパンの外に溢れていましたが、今回は完全に吸収されています。ちょっと物足りないけど、しっとり感は充分なのでこれでOK牧場。
⑨26cmのフライパンにバター10gとサラダ油をほんの少し垂らします。

⑩あまりフライパンの温度を上げ過ぎないことがポイント。バターが溶けきったところでパンを並べます。

⑪一応タイマーは7分でセットして、蓋をして弱火で焼きスタート。

⑫途中で蓋を取るのに気が引けますが、フライパンの場所によって温度が違うので、3〜4分したらフライ返しなどで焼き加減を覗き見て、ポジションチェンジしたほうが均等に焼き目がつきます。
概ね6分でこんな様子。裏返して同様に蓋をして、再び6分程度焼いていきます。

⑬完成。皿に取ります。

4切れ並べると、見た目が悪いので20cmの皿に2切れずつレイアウトしてみました。

メイプルシロップとシナモンをかけていただきます。

ちょっと硬めに見えますが、実際は耳も含めてシットリしていて、食感もナイス。

中のフワフワと、外側のカリッとした部分のバランスが絶妙でした。

耳の部分はこんな感じ。

ケーキとは違い、硬い部分があったほうが美味しいというのが個人的な感想。(シロップを吸っていて、そんなに硬くもないのですが…)
調子こいて、小倉あんを試してみました。

次回、ちゃんとレビューする予定のKALDIで仕入れた〈小倉あんバター〉。

そもそもメイプルシロップがかかったところに、小倉あんをのっけていて、味がぐちゃぐちゃ。

あんまりイケてない…。
ホットケーキだと違和感を感じないものの、これには合わなかったです。
やはりホテルオークラの高級なフレンチトーストには、コメダ風味の貧相な小倉あんは不釣り合いという結論にしておきましょう。
やるなら、アイスクリームと組み合わせたハニートーストまでいっちゃうべきでしょうね。
ということで、フレンチトーストも一段落。
手間と時間を惜しまず、しっかり卵液を滲みこませることに留意すれば、かなり美味しく作れます。
俺のフレンチトーストも少しは〈世界一〉に近づけたでしょうか。

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