熱闘! 海外カジノ・マカオ篇#39《50代最後のマカオ遠征を勝利で飾れたか?》~2024年4月~

日本人客と共闘して中華を撃退した2日目

4/27。起床は9時。
この日も空は雲多め。私がチェックしている海外の天気予報では、時間毎に《Real Feel》という体感温度が表示されています。それによるとこの日はReal Feel30℃弱とのこと。
(以前は日本でも《不快指数》なる数値が発表されてましたね。あれってどうやって決めていたんでしょう?)
M氏にLINEを入れたら、部屋にいました。ウィンマカオでテキサスホールデムのプレイを開始していると踏んでいたのですが、まだウェイティングのよう。
朝食でもとお誘いして、彼のホテルに程近い
聖龍酒家」へ。

↓この歩道橋を渡って、店内にダイレクトインします。

夜は火鍋中心の高級中華になりますが、昼過ぎまでは飲茶ができるなかなかの名店。

オーダーもメニューに直接書き込むスタイルなので楽チンです。
(ただし同行するM氏が毎度メニューを積極的に見ようとせず、完全にこちらに依存するので結構イラついてます。他人の食いたいものなんて知らんがな)

オーダーしたのは以下の6品。

M氏には〈皮蛋痩肉粥(ピータンと豚肉入り中華粥)〉(ピータンと豚肉入り中華粥)を推奨。
前より粘度が増した印象でした。

広東飲茶の定番〈海老餃子〉

私が最も愛する飲茶メニュー〈上湯鮮竹巻〉
湯葉で筍などの具を巻いたもの。スープがなにしろ美味。

〈春巻〉。具が多彩でサクサク。

日本人が好む〈小籠包〉。画像は銀紙の皿に乗っかっていた以前のもので、それが特徴だったのですが、今回は陶器の小皿にそれぞれ小分けされていました。

マカオの名物スイーツ〈エッグタルト〉。広東語では《蛋達》でしたっけ?
ふたりで合計約240HK$でした。これだけ食べれば、晩飯までお腹が持ちそう。
*聖龍酒家の詳細な記事はこちらをご覧ください。~異例の再登場!「聖龍酒家」の飲茶の朝食~マカオの微妙なグルメ㉑
ホテルに一旦戻る前に、私の手持ちの現地通貨が寂しくなってきたため、資金が豊富なM氏から1万HK$を両替させていただきました。
1HK$=19.3円の為替レートで交換してくれたことに感謝です。

この景色を見ながら、満腹感から部屋のベランダでウトウトしてしまいました。
ルームクリーニングの係員に起こされ、着替えてグランドリスボアへ向かったのが13時半。

コロナ後のマカオでは、ここの4階・緑金層でバカラをやることが多いんです。
雰囲気がコタイ並みにいいのに加え、ベット額が200~500HK$と大衆的。
ミニマム300HK$を探して、1万HK$(約20万円)をバイインして着席。
すぐに2コマ分の600HK$を浮かせ、好調かと期待したものの10分後には不調の渦に突入。
少し減らしては席を離れ、3つ目のテーブルでは6,500HK$まで凹む始末。負債は▲は3,500HK$。
次の卓で偶然、日本人客のおふたりと同席し、打ち解けてから逆襲が始まりました。
勝つたびに我々が日本語で軽口を叩くため、周りからは大顰蹙。途中から混ざってきた中国人VIPもそのひとり。
顔がロシアの傭兵集団・ワグネルの故プリコジン隊長にそっくりで、あまりの怖さにそれだけで笑ってしまうほど。

↑こんな顔。
「逆張りして勝ったら殴られるんとちゃうか?」と、同卓した日本人客の社長風の男性が小声で囁いておられました。
それもそのはず。
毎回3万HK$くらいチップを置くわけです。
今の相場で60万円ですよ。僕らが見たこともない種類のチップ。
「あれなんぼや?」と部下風の片割れに質問しているのを、「50万円以上です」と私が答えながら、低ベットの日本人たちは逆の目にミニマムの300~400HK$を置くわけです。
それで負けるんだから、プリコジン隊長だって腹が立ちますよね?
「日本対中国の様相やな」と社長。
隊長は私に向かって「ハンガンレン マー(韓国人か?)」と話しかけてきて、こちらが「リーベンレン(日本人だよ)」と適当な北京語で答えると、隣りの奥さん風の女性が通訳していました。それを聞いて再び不機嫌な表情。
3~4回ほど続いた逆張りに屈して、プリコジンさんは去っていきました。他の中国人客もいつしか皆無に。
蟻の大群が象を撃退した瞬間です。
静観していたディーラーもなんとなく仏頂面に映りました。
6,500まで沈んでいたチップは、共闘のおかげで9,7
00HK$まで回復。(それでも浮いてないのが切ない)
調子がよくなると、ブラックカードが出てシューが終わるのがいつものパターン。4連勝でテーブルから追い出されました。
日本人客の方々とはここでお別れ。
「42回目のマカオ旅行なんですよ」と話したら絶句されておられました。
すでに来店して4時間近く経っているのですが、なんとしてもプラスで終わりたいため、500HK$1回勝負のテーブルを探し回ります。
そして2個2個の罫線を発見。
(解説すると、バンカー2回連続&プレイヤー2回連続のパターンが何回か続いている状況です)
テーブルでは、ドラマ「モテキ」の痩せる前の主人公に激似のオタクが、手元のスマホに集中して配られたカードを捲らずに女性ディーラーを怒らせていました。
《この振舞いは
ゼッタイ人間罫線になる》
次のゲームで、オタク君の逆の目に500HK$置きました。
他に数人いましたが皆、私の逆に賭けていて、単独で絞ることに。そして最初の2枚。
プレイヤーの私は絵札と4。バンカーのオタク君は2枚とも絵札。
一応私が有利。しかし3枚目はこちらは6を引き、合計ゼロ。
相手の絵札を祈るしかありません。しかし願い通じず相手は6を持ってきて敗北。
しかもラッキー6まで献上する始末です。力が抜けて笑うしかありませんでした。
結果、10,000→9,200HK$。 この日も800HK$の負け。
累計は▲2,000HK$(約4万円)に
※そういえば、最後の聖戦のテーブルを探している最中に、あわや惨劇となる事態を目撃しました。
それは500HK$ミニマムのバカラ卓で、バンカーが5回連続で出ている状況。
1番の席に座った棟方志功そっくりの白髪交じりの貧相なお爺さんが、6回目のバンカーを絞っていました。
このお方、カードを捲るのにめっちゃ時間をかけます。少し見ては何か喋り、2枚とも見終わるのに3分はかかる始末。中国語が分からない私が聞いていても周囲が「早くしなよ」と促しているのが判ります。
いかにも軍隊上りというルックスの若い男性ディーラー(もちろん角刈り)もうんざりした表情。
ただ引きが凄く強いんです。どうやら6回目もナチュラル9か8を持ってきた様子。
得意げに伏せたままのカードを、紙飛行機よろしくディーラーに向かって投げつけます。
まずいことにそのトランプが彼の顔に向かって飛び、最後は前に置いた手の甲に結構な速度で当たりました。
紙って角度が悪いと出血するほど切れますよね。
ディーラーの顔から血の気が引き、物凄い形相で1番席の爺さんを睨みつけています。
カードを開くまで約1分、合計9であることを確認し、チップを配るまで約2分の時間が止まりました。
その間も視線は爺さんに釘付け。爺さんは謝ることもなく、まだ調子に乗って周囲に軽口を叩いている始末。
(こりゃ殴られるかも?)
と私も息を潜めて、状況を注視しておりました。
無言のディーラーがぐっと怒りを抑えているのが分かります。偉い。
やっと自分の仕事を再開して、バンカーに賭けた客にチップを返し始めました。そして1番席の爺さんへ配当するチップだけは、手を大きく伸ばさないと届かない遠い場所にわざと置いたような気がします。まさに最低限の抵抗。
そう感じたのは、この後のゲームでもバンカーのツラ目が続いて、爺さんが絞る展開が何度かあったのですが、彼に回すカードやチップだけは明らかに不自然な遠い場所に置いていました。
よく教育されたグランドリスボアのディーラーだから、惨劇とならずに済んだんでしょうね。
ガラの悪い他のカジノだったら、暴力沙汰も考えられる雰囲気でした。気の強い女性ディーラーならば、すぐに責任者を読んで退場させていたことでしょう。
その後10分くらいして、雰囲気の悪さを察知したビットマネージャーが彼を隣りのテーブルに移動させました。
その卓は開けたばかりで客は無人。すぐに若い女性客が座り《クーポンは使えるか》と質問されて、あり得ない爽やかな笑顔で彼が返答していました。実は好青年なんでしょうね。
さらに後日談があって、翌日の香港・沙田競馬場。
メインのQE2世カップで勝利したロマンチックウォリアー号のオーナーが、場内モニターで映し出されてビックリ。
なんと1番席の爺さんに極似なんです。眼鏡の形やとぼけた表情も他人とは思えない風貌。

まぁ世界的GⅠ馬のオーナーが、まさかグラリスの平場でバカラで遊んでいるとは思えないし、他人の空似でしょう。*カジノにいた爺さんはもっと貧乏くさい服装でした。
だいぶ脱線してしまいましたが、グラリスを出るとすでに夕食の時刻。
M氏と合流し、水坑尾街近くの「富仕葡式美食(Rico’s Est de Comida)」

私が《もう一度食べたいマカオグルメ20選》の栄えある第1位に選んだチキンライスを出すポルトガル風レストランです。
*そのランキング記事はこちら。

もう一度食べたいマカオグルメ20選~マカオ渡航解禁記念企画~


こちらがその特製チキンライス。メニュー名は「燒雞釀飯」

鶏1羽の骨を尻から抜いて、その中に炒めたケチャップライスを満タンに詰め込んで、油で揚げるという大技料理なんです。

それ以外に注文したのはアサリのソテーとバカリャウとポテト炒め。そしてマカオビール。


合計250HK$でした。
*富仕葡式美食の詳しい記事はこちら。~「富仕葡式美食」のチキンライスは澳門No.1メニュー《マカオの微妙なグルメ⑤》【新情報追加】~
※M氏は昼間、ウィンマカオのポーカールームに出撃したそうです。
こちらのテキサスホールデムは最低バイイン額が1万HK$かららしく、わりと短時間でオールインして終戦したようです。白人系のプロポーカープレイヤーが混じっていて、強者揃いで厳しいみたい。
それにしても20万円が1時間程度で消えていく種目とは、私にはハードルが高過ぎる…。
その後は明日の競馬に備えホテルで休養。マカオでは競馬新聞が売っておらず、スマホの情報で馬柱などをチェックするため効率が悪いです。どうやら明日の香港は天気が悪そう。重馬場になるかも?
3日目に続きます。

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  • コメント ( 2 )

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  1. 匿名

    楽しい旅行記ありがとうございます!

  2. すんさん

    香港国際空港の何洪記
    とても食べたかったのですがフライトが8:40につき
    諦めてしまいました。とても美味しそうなので次回に取っておきます。

    他、グルメが多くとてもいい情報をありがとうございます。