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〈にっぽん鰻旅 ベスト50〉独断と偏見で選んだうなぎ屋満足度ランキング発表!!

第39位【84点】東京 田町/四代目菊川

〈一本重〉が話題のお店です。
田町駅から直結している田町ステーションタワー、通称「ムスビ(msb)田町」のN側1階。

「四代目菊川」は愛知県北名古屋市を本拠とする「中庄商店」という海鮮系の卸問屋が母体。
《鰻の目利きが経営する本格的な鰻屋》がコンセプト。
かなりのペースで店舗展開していて、現在は石川県金沢駅の駅ビルや、お膝元の名古屋ではグローバルゲートやミッドランドスクエアに入っています。
お店のオープンは2020年夏ごろで、訪問は2021年8月(第36弾)。

私が注文したのは当然、一本重(4,980円)

鰻重なのに、茶碗としゃもじがセットされているのが不可解でした。

鰻は約300gというサイズ。一切蒸さず、自社ブランドの備長炭の強い火力で、旨味を逃がさずに焼き上げるんだとか。


外はパリッと中は肉厚でふわっとという、脂の乗った理想的な鰻という触れ込み。
直焼きの宿命か、尻尾の側は焦げ気味。

食べた瞬間にパリッとした食感で、蒸した鰻でないことは判りました。
ただ夏場だからか、鰻の厚みはそれほどでも…。
タレ自体も辛さも甘さも特化した印象はなし。
この長い重箱、意外と箸で食べづらいんです。だからひつまぶしでもないのに茶碗としゃもじが用意されているわけです。
卓上に山椒が2種類用意されていて、右から2番目は珍しい練り山椒?だそうです。

一本重というと野性的な耳触りがあるものの、味に荒っぽい印象はありません。
どちらかというと、あっさりした鰻でした。値段も5千円を超えているので評価はやや厳しめです。
*四代目菊川の記事はこちら。蒸さずに焼く「四代目菊川」田町店の一本鰻重〜にっぽん鰻旅【第36弾】

第39位【84点】仙台 大崎八幡宮前/いわま亭

2022年6月(第41弾)に訪問したお店です。
仙台の大崎八幡宮の近くで古いお屋敷風の鰻屋を見つけました。

↑画像は大崎八幡宮。
「いわま亭」の創業は昭和48年。

母体は「いわま米穀店」で、お米を美味しく食べてほしいとの思いから、鰻と天ぷらを出すお店を始めたそうです。
いやはや立派な門構えとお庭です。


店内は畳部屋にテーブルとある意味、鰻屋チック。

私のオーダーはうな重(特上)とうまき
うな重(梅)が3千円以下で、特上が4,790円ということは、東京や仙台市内との比較では少しだけお安め。

特徴は蒲焼の色の黒さ。缶入りのさんまの蒲焼と同じ色。
でも焦げているわけではなさそうで、東北地方の醤油の特性なんですかね。

味もそこまで濃いめではなく、どちらかというと薄味。
鰻は愛知県一色産。
身の締まりが悪いために大きめの鰻を使わないという《敢えて小ぶりの鰻を仕入れるという拘り》があるんだとか。
意図は理解できますが、パリッと焼けているように見えても、中がふわふわ(フニャフニャ)で弾力がなく、箸を入れるとホロホロと崩れてしまいます。香ばしさもあまり感じません。

まぁ普通に美味しいんですけど。
うまき(1,320円)は正月に食べる出汁巻玉子風。締まり気味で甘さはほのかに感じる程度。

かき揚げなど案外メニューが豊富。鰻も特上や松を頼むと、蒲焼を1枚を白焼に替えてくれたり、蒲焼と白飯で重箱を分けてくれたり等、細かい心配りがあるお店です。
*いわま亭の記事はこちら。牛タンの街・仙台でも鰻を食す。大崎八幡宮前「いわま亭」〜にっぽん鰻旅【第41弾】

第39位【84点】愛知 瀬戸/一色 瀬戸店

三河一色産の鰻をデカ盛りで食べられると聞いて、出張帰りに駆けつけたのは、2020年9月(第30弾)。
名鉄瀬戸線の終点の尾張瀬戸駅では
なく、その4つ手前の水野駅が最寄りとなります。

一色町(旧名)と云えば、愛知県西尾市の有名な鰻の養殖場のある街で、日本有数の生産量を誇ります。
これが噂の特上うな重(4,780円)

さすがに鰻2匹だと重箱の蓋では隠せません。

関西焼きならではのパリッと焼けた鰻で、好みだし旨いとは思うんです。ただちょっとやり過ぎかなぁ?
鰻の中身はふんわりとは言えず、サクサクした食感。
言いかえれば、香ばしい焼き魚を食べている感じ。タレもそれほど甘くありません。
これだけパリパリサクサクの鰻はさすがに食べ飽きました。ゆえにこの評価です。
「なんか大量に焼き魚を食べたような後味」というのが、我ながら言い得て妙。

*一色瀬戸店の記事はこちら。愛知県瀬戸市の「一色 瀬戸店」で関西焼きの特大うな重を食べるの巻〜にっぽん鰻旅【第30弾】

第39位【84点】愛知 春日井/鰻処 まえの 瑞穂通店

名古屋の郊外、春日井市で店舗展開しているお店です。2022年5月の訪問で第38弾。

母の法事の後、妹の旦那さんの紹介で入った創業67年の鰻専門店。

河川が近いため春日井市は、「たむろ本丸」や「柳川」や「太助」など鰻の美味しい店が多いという評判。
支店だからか、店内も明るく新しめでややファミレスチックな雰囲気。

メニューにもそれが表れていて、大盛りの〈おけまぶし〉(深さ20cm超の桶で出てきます)や、年配や女性向けの量控えめの〈姫まぶし〉が用意されています。
私は通常のひつまぶし(4,230円)をオーダー。

お吸い物の他、漬物や突き出し、フルーツまでついています。この多彩な付け合わせもファミレスっぽいなぁ(笑)。

鰻はパリッと焼かれていて、焦げ目も少々。

かけ汁は、お茶か出汁から選べることを後で知りました。(気が利いている…)

全体にクセのないさっぱりした味の鰻でした。選択肢が多くて、いいお店です。
*鰻処まえのの記事はこちら。法事の後はやっぱり鰻でしょ?~愛知県春日井市「鰻処 まえの」〜にっぽん鰻旅【第38弾】

第43位【83点】横浜 関内/割烹蒲焼わかな

2020年12月の第34弾。横浜・石川町で暮らしていた頃に、年納めで和服を着て訪問したお店です。

明治5年創業で、横浜で一番古いと云われている鰻屋さん。
「亀の子煎餅・若菜屋」の長男として生まれた初代が、煎餅屋を継がず、職人二人を引き連れて始めたのがきっかけ。

ここらは東京や三島の激戦区に較べれば、旨い鰻屋が見つけにくい土地柄の中、《横浜で鰻といえばわかな》という定評があります。

老舗らしく、女中さんたちも着物を着て、きりっとした振る舞いをされています。
それで私も礼を尽くして、着物で訪れたってわけ。(こんな時ぐらいしか着ていく場所がないのが本音…)
オーダーは上鰻重(5,000円)と肝吸い(400円)。*値段は当時

タレは甘過ぎず辛過ぎずで、まぁまぁの塩梅。

関西の地焼きに慣れ過ぎた私からすると、鰻の身が柔らかすぎ

厚みもないため、箸を入れるとすぐほろほろ&ぐちゃぐちゃに。
鰻がふっくらしてさえいれば、焼き方や蒸し方で何とでも工夫できると思うのですが、この《薄い鰻では論外》と厳しい評価になってしまいました。
ご飯は私の好みで、ちょっと硬めに炊かれていてOK。
普通には美味しいですが、それでも5千円を超えるご馳走。横浜の皆さんはこれで納得しているのかなぁ。
*割烹蒲焼わかなの記事はこちら。2020年の鰻納めは、明治5年創業 横浜の老舗「わかな」に着物で訪問〜にっぽん鰻旅【第34弾】

第43位【83点】金沢 武蔵町/うなぎ浜松

意外にも石川県金沢市で食べた鰻は関東風の蒸焼きでした。
2020年10月に訪問したお店です。

石川県といえば、稀代ののどぐろブーム。
他にも金沢おでんや能登牛と蟹があって、B級グルメのゴーゴーカレーとグルメの宝庫。
検索してもあまりいい鰻屋がみつからなくて、地元の知人に訊いても「あまり外では食べない」という話。
県外から来てわざわざ鰻を食らう酔狂な奴は私くらいかも?
で、見つけたのが近江町市場近くの「うなぎ浜松」さん。
店員さんが若くてキュートでした。
注文はうな丼(特上)(税抜4,900円)

丼ぶりの蓋が綺麗です。ここらへんが金沢らしさ。

特上は1尾とのこと。

愛知県一色産の鰻が多いようです。金沢じたいが関西と交流が深い街なので、地焼きの鰻かと想像していましたが、関東風の蒸焼きでした。

蒸し焼きなので柔らかくてホロホロです。
鰻の身に厚みがないこともあり、箸を入れるとすぐ崩れちゃいますね。少し残念。

肝吸いと赤だしが選べます。
この2つで肝吸いを選ばない不届き者はいないと思いながら、名古屋人の私は赤だしをお願いしていました。
鰻のインパクト(個性)があまりなかったかなぁ。
*うなぎ浜松の記事はこちら。石川県なのに「うなぎ浜松」!? 金沢で鰻を食べてみた〜にっぽん鰻旅【第32弾】

第43位【83点】横須賀 北久里浜/うな萩

最も直近の2024年3月に訪問したお店です。

ブログでは《天然温泉が湧き出るという鰻屋》をフィーチャーして紹介していますが、鰻本来の特色は《三度蒸し》の調理法

関東風に素焼きしたあと、形が崩れないように三度蒸しするという手の込みようです。

そのためか、鰻の身が柔らかいを超え、ホロホロの印象。

ご覧の通り、箸を入れるそばから崩れていきます。
タレは甘めで、ご飯が熱々。

鰻の身がもう少し分厚ければ違うのかもしれませんが香ばしさに欠け、私の好みとは隔たりがありました。
横浜・横須賀地区の鰻屋はこのタイプが多い気がします。

現在は、鰻が焼けるのを待っている間に入浴することはできませんが、温泉水を持ち帰ることができるようです。無料なので是非。
*うな萩の記事はこちら。横須賀・北久里浜に天然温泉の出る鰻屋がありました…「うな萩」〜にっぽん鰻旅【第54弾】

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