にっぽん鰻旅【第18弾】〈魚伊 本店〉〜大阪で炭火地焼きのウナギが食べたい

大阪出張で食べたいメニュー

ここ2年、出張することが多いので、その土地でしか食べられないものを探します。
でも感じるのはオフィス街のランチだと、東京とさして変わらないメニューを皆が食べていることに驚かされます。
中華とパスタに街中が席巻されて、日本人の食文化が均一化されてしまったような…。
そんな時は昼ごはんをパスして、仕事を済ませたら同僚と別れ、一人で食事に向かいます。
で、今回の出張は大阪。この1カ月で3回目の訪問。
最近流行りの〈スパイスカレー〉や〈揚子江ラーメン〉も気になりますが、ここはやはり鰻といきましょう。

関西風の鰻が食べたい

ネットで大阪のウナギ事情を調べると、意外に関東風の焼き方で提供しているお店が多いことを発見。
堺筋本町の「吉寅」や谷町の「鰻にしはら」がそう。
また関西流に腹開きした鰻を関東流に蒸し焼きする「舟屋」というお店もあります。
やはり調理法についてはどこも試行錯誤するほど、鰻の道は果てしないということなのでしょう。
ただ東京と比べて感じるのは、いちように価格が良心的。2割くらい安い感触です。
やっぱりせっかく大阪にいるので、関西風の地焼きの鰻が食べたいと思い、さらに調べます。
北浜の「本家柴藤」か西中島南方にある「鰻家」が良さそう。
でも土用の丑から1週間と経っていない7月下旬だと行列が心配です。だから超有名店と言えるこの2店はパス。
結果、「魚伊本店」に決定。
決め手は①夕方16時から空いていたこと。
②そしてかなり不便な場所にあること(天神橋にある支店にしなかったのもそれが理由)。
ここならば並ばなくても入れるでしょう。

炭焼きうなぎの魚伊へ

魚伊の本店は、大阪メトロ谷町線の関目高殿駅近くにあります。
梅田駅にいたため、どうアクセスしたらいいか分からず、結局タクシーで行くことに。約2,000円の出費でした。
大通りから少し入った住宅街の中にそのお店はあります。

木造の番屋風の建物が異彩を放っていますが、この鰻の文字がなかったら分からなかったかも?

創業は慶応3年だそうです。
大政奉還が実施された年ですから1867年。150年以上もの歴史があるお店ってわけです。
大阪の有名な鰻屋の鰻はここから出荷されていることが多いという噂で、それだけでも信頼できそう。

中に入ると、テーブルと座敷席が5つくらい。そしてカウンター。
仲居さんが5人くらい。板前さんも3人以上いたので結構、大箱な店かも?
16時半の到着で先客は3組でした。私はカウンターに案内されました。

まずはノンアルコールビールを注文。
この日の大阪は35℃近い猛暑。飲まずにはいられません。

メニュー。

鰻の産地について書かれています。やはり鰻卸問屋だからこその仕入のこだわりがありそう。

特上のうな丼が4,200円というのは嬉しいかぎり。大阪ならではの「ひつまむし」も気になります。
※名古屋は「ひつまぶし」ですが、大阪に来ると「ひつまむし」になるのです。

鰻の一品料理も豊富です。三種盛も食べてみたかった。

鯨料理があるのも珍しい。そう言えば、店外に鯨のハリハリ鍋のフラッグも張られていました。
お酒の種類もたくさん。

私のオーダーは、うな丼の特上(4,200円)とう巻き(1,050円)
今回はご飯を大盛にはせず。
肝焼も試したかったけど、今日はパス。卓上に置かれていたう巻きのPOPに絆されました。

炭火の地焼きを味わう

驚くことに3分と待たずにうな丼が登場。
老舗でこんなに早いのは初体験、さらにう巻きよりも早くメインディッシュが出てきたのには面喰らいました。

そして、蓋を開けてドン!

きれいな鰻です。
最近、重箱ではない鰻を食べる機会が続いていますが、漆の丼もいいものです。
すぐにう巻きも到着。味が薄ければ、鰻のタレをかけてとのこと。

結構、分厚い卵焼きで、中身の鰻もたっぷり。関西風の出汁がきいていて、薄味でも美味でした。


でも最後は少しだけ、タレをかけました。
そして鰻へ。

見るからにパリッと焼けた鰻。
ご飯を見る限り、かけたタレの量も少なめで、つゆでベトベトという印象はありません。

タレも関東のように醤油の味が強くもなく、名古屋のように甘辛でもない、関西風の香ばしい鰻です。
少し気になったのは、鰻の厚みがあまりないこと。
ここの鰻の開き方は、腹開きの中でも「二番を入れる」というV字に切り込みを入れるという手法。*お店のサイトをご参照ください。
この技により、ふっくらと身が盛り上がると聞いていたのですが、夏の時期だからなのか、それとも土用の丑の後で出荷が追いつかないのか、期待した厚みを感じられませんでした。
関西の鰻は「パリフワ」が理想と言われますが、残念!
肝吸いも出汁がきいていて、東京の鰻屋とは違う味。美味しいです。

肝はこんな感じ。

くどい食べ物は勘弁という酷暑の一日でしたが、食べやすくていい鰻でした。
白飯に山椒をかけるとさらに爽やかになり、画像にはありませんが、添えられていた奈良漬も旨かった。
総合満足度は91点。
関西風の鰻が好みなのと、コストパフォーマンスがOK牧場。
神奈川の川入園より2点増しとしておきます。

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