にっぽん鰻旅【第4弾】〈伊勢定 大丸東京店〉~江戸鰻は蒸しが命~

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絶品のウナギを求める「ニッポン鰻旅」の第4弾は、8月27日に決行です。

そう、その日は人間ドックを終えたばかりのランチタイム

全ての欲望を解き放つ日なのですよ。(大袈裟な…)



ずっと何を食べるか考えていました。
毎年の定番は鉄板焼き。(だけど、今年は鰻が食べたいなぁ。)
確か、東京駅には〈はし本〉という有名店もありました。そう言えば、〈伊勢定〉の支店が、大丸デパートに入っているじゃないか!?

伊勢定は、日本橋室町にある江戸前鰻の老舗


昭和21年創業で、日本橋三越の向かい側の通りに本店があります。
本店の4階に予約しないと座れない〈宗庵〉という部屋があり、ランチタイムに12食限定で出される特製丼(5,000円)。
一度は味わってみたいと思っておりました。ここは支店とはいえ、行かない手はありません。
バリウムで緩くなったお腹をさすりながら、大丸東京店12階のレストランフロアに向かいます。


平日月曜の13時だったこともあり、並ばずに入れました。

カウンターに通されました。奥には4人掛けのテーブル席があり、そこからは東京駅を空から見下ろせる特等席。和服の女中さんが注文を取りにきます。
メニューです。


ここのは松が一番安くて、竹→梅と着て、桜→菊なんですな。

迷いなく「菊の鰻重(5,724円)」を注文

そりゃ、〈欲望を解き放つ日〉ですからね。
ややっ、肝吸いがセットではありません。別料金で324円(税込)。
これだけで「すき家」で牛丼が食べられるような…。


肝焼きは864円。なんか、鰻屋も来るところまで来たなって感じがします。
たかが鰻の肝串が、千円近くするとは、浮世離れしているような…。でも、注文するんですけどね。
この店は、鰻の蒸しに時間がかかることが有名です。鰻重を注文した際にも、釘を刺されました。
〈うちは蒸しにこだわりがあって、職人さんが納得するまで焼きに入らないので、20分くらいお待ちくださいね〉
ある意味、凄いお言葉です
だから一品ものが必要なんです。この後、仕事に戻る予定なので、ビールは我慢して、肝焼きを一本いただきます。
10分と待たず、テーブルにやってきました。


しっかり苦みもあり、タレは濃厚。うなぎの肝を食ってるなって実感。いい肝焼きです。
職人さんが納得してくれたようで、実際、30分とかからずに、鰻重の登場です。


器はこんな感じ。箸にも、店名が彫ってあります。

そして開いて、ドン!!

見るからに、いい鰻です。

国内産の鰻を、紀州の備長炭で、秘伝のタレに三度くぐらせて焼くんだそう。
白飯は、北信州・長野県飯山市のこしひかりです。
肝吸いと香の物は以下のとおり。


日本橋の名店らしく、お上品なお味です。
鰻は江戸前らしく、ふっくら。
確かに蒸しへのこだわりを感じます。
本来は関西風のパリッとした鰻が好みなんですが、これはこれで美味しいです。

タレは甘さを抑え気味。それでも醤油の辛さが引き立たない、あっさり味。

ただご飯にかかるタレがやや少なめなので、後から足していただきました。

山椒もいい香りでした。
きく川、野田岩、伊勢定と食べ歩いてきましたが、ここの鰻重が最も薄味です。
決して、美味しくないというわけではありません。
総合満足度は100点満点で、88点。
鰻の蒸し加減が絶妙という感じ。きく川より2点引いたのは鰻の大きさです。
(向こうは「いかだ」でしたよね?)
お新香とか山椒にも品を感じます。



人間ドック明けで空腹にまかせて点数が甘いわけではありません。
味だけなら「きく川」より好きかも。

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