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〈にっぽん鰻旅 ベスト50〉独断と偏見で選んだうなぎ屋満足度ランキング発表!!

第46位【82点】横浜 平沼橋/鰻の成瀬 横浜店

飛躍的に店舗数を伸ばしている「鰻の成瀬」の横浜本店に訪問したのは、2023年12月。
記念すべき《にっぽんうなぎ旅》の第50弾です。

2022年9月に開店した成瀬の1号店。今じゃテレビでCMを流しているほど。
場所は横浜駅から徒歩約10分の平沼商店街の一角。
無駄を排除し、鰻のブロックバスターを実現したお店として、どの支店もかなり流行っています。

うな重の松で今どき税込み2,600円ですからね。
来店中にLINEでの友達登録をするとさらに5%割引。価格面では相当努力されていると思います。
座席はカウンターが中心。(壁に向かって食うのはなぁ…)

お茶はプラスチックのコップ。

壁には成瀬のこだわりが貼られていました。

品質管理もISO9001認証、ISO22000の食品安全管理認証を取得しているのが、なんだか令和です。
鰻はニホンウナギを使い、海外の養殖場で育てているんだとか。(どこの国だかは明らかにしていませんでした)
最も驚いたのは、鰻の焼きは人間でなく機械を導入していること。
冷凍で開いた状態の鰻を店舗では蒸して焼くだけ。
【職人に頼らなくても、美味しいうな重を提供できるオペレーションを確立した。誰でも簡単に、ボタンを押せば焼ける機器を導入して職人レスを実現した。】
とフランチャイズの代表がインタビューで答えていました。
ということで、機械が焼いたうな重の松がこれ。

1尾の鰻がまずまず綺麗に焼かれています。

薬味と追いダレもついています。

蒲焼が鰻が直線的に見えるのは私だけ?
機械で焼くと、歪んだり波打ったりしないんですかね?


焼きは強めで、身が意外に厚みがあります。タレは甘辛系でちょっと薄目。
ライスにまったくタレがかかっていないのも特徴で、勝手にカスタマイズするスタイルです。
鰻じたいは普通に柔らかいし、ちゃんと食べられます。
ただ箸を入れた感触が、スーパーで買った中国産のそれに近いような…。なんとなくゴムっぽいというか、粘りがあって箸で切り離しにくいんです。
不満は2種類のお新香と筍煮。このクオリティならなくていい。

さらに肝も入っていない吸物は、これまたチープな味。

最大に評価を下げたのは、リピートしますが、このプラコップ。

フードコートじゃないんだから、これはダメ!
私の持論として、鰻は気分を揚げる食べ物。だから変なところを切り詰めちゃ駄目なんです。それなら無いほうが余程いい。
チープ3点盛りがなきゃ、もう3点つけたのになぁ。残念!!
この価格で鰻が食べられることは、今や日本の奇跡です。応援しています。
(これだけけなして、最後に揚げるか)
*鰻の成瀬の記事はこちら。記念すべき50回目は積極的な店舗拡大が話題の「鰻の成瀬 横浜店」〜にっぽん鰻旅【第50弾】

第46位【82点】東京 新宿/登亭新宿店

2018年12月に訪問したお店です。チェーン店のため番外編としてご紹介しました。

安価で鰻を提供してくれる良心的なチェーン店として、若かりし頃は随分利用させていただきました。
500円の鰻丼があって、サラリーマンに人気。今ではお店も淘汰され、銀座・東銀座・新宿・上野広小路の4店舗だそう。
ここでは、のぼりセット 竹(3,700円)を注文。

鰻1尾の重箱に、吸い物とお新香、そしてう巻に骨せんべいとデザートが付いてきます。

柔らかい鰻で、普通に旨いという表現がぴったり。
ご飯の炊き方や肝吸い、お新香のクオリティがいささか雑な印象でこの点数としました。
ただ、うな重が単品で3千円以下だと考えれば、もっと勉強しないといけない鰻屋があるような気もします。

*登亭新宿店の記事はこちら。にっぽん鰻旅【番外編】〈登亭新宿店〉~チェーン店は老舗の味を超えられるのか?

第48位【80点】横浜 金沢八景/蒲焼 鰻松

京浜急行沿線の金沢八景~金沢文庫間の鰻街道で、最もネームバリューがあるお店です。

訪問は2022年11月(第44弾)。

創業は明治時代でなんと100年以上続く老舗。初代総理大臣の伊藤博文も通ったという噂。
店内もどこか趣きのある佇まい。

鰻重の特上(4,900円)ときも大和煮(800円)をオーダー。*価格は当時。
サイドオーダーのきも大和煮が強烈でした。

鰻のタレをかけない煮物なので、肝焼とは微妙に色が違います。うずらの卵がついてこれも結構なボリューム。
佃煮だと香ばしさがなく、肝の苦みと臭みが際立っています。
レバーがダメな私としては、この調理法は無理。珍しく完食できずです。
特上の鰻重も凄いボリューム感。

想定1尾半が重箱からはみ出してます。

でも、こちらの鰻、かなり柔らかめなんです。

関東風の蒸焼きとはいえ、見た目はパリッと焼けているように見えたんですけど、かなりのホロホロ具合。

ご飯に山椒をかけようと、鰻をめくるために箸を入れた瞬間に身が崩れます。
例えれば、スプーンで食べたくなるくらいの緩さ。
タレの味はアッサリしていて甘みやコクはそれほどなく、この地域特有の醤油が立った風味。
ご飯の温度が熱々なのが特徴です。
1尾半で5千円を切る価格は魅力ですが、ここまで鰻が緩いと私の好みからは外れていました。残念。
*蒲焼鰻松の記事はこちら。金沢八景の鰻街道の老舗。伊藤博文も通った「鰻松」〜にっぽん鰻旅【第44弾】

第48位【80点】京都 新京極/京極かねよ

2019年1月(第11弾)に訪問したお店です。
新京極のアーケード街のほとりで、不遜にも〈日本一の鰻〉と言い切ってしまう鰻屋があります。

寄席や船宿を思わせる提灯が目印。

滋賀県との県境にある明治5年創業の「逢坂山かねよ」から、大正時代に暖簾分けしたのが、この「京極かねよ」とのこと。
そしてここんちの名物が〈日本一のきんし丼〉

そう、うな丼の蒲焼の上に、10mm近い厚みのごっつい卵焼きが乗っかっているわけ。
画像はきんし丼〈特〉で3,600円
そして肝焼きは900円

ただ、このきんし丼は鰻やその下のご飯の味が弱めです。百年継ぎ足したというタレの味をあまり感じません。
鰻もパサついていて、照りが全くありません。

京都ならではの薄味かもしれませんが、個人的にはもう少しタレにパンチが欲しかったというのが結論。
開店前から結構な行列ができていて、見た目のパフォーマンスで観光客を惹きつけている気がしました。
早く料理が出てくるのは高評価。せっかちな関西では職人気質は通用しないのか、鰻が焼けるまで30分以上、客を待たせる類いのお店ではありません。
私の分のきんし丼は他のお客さんより5分ほど遅れて運ばれてきました。ご飯の大盛りをお願いしたところ、どうやらそのとおりに出来てこなかったよう。それが理由で点数が低いわけではないですよぉ〜。

*京極かねよの記事はこちら。にっぽん鰻旅【第11弾】〈京極かねよ〉〜《日本一の鰻》を掲げる日本一のきんし丼

第50位【78点】名古屋 栄/いば昇本店

〈あつた蓬莱軒〉とひつまぶしの発祥を争う老舗。2018年11月(第6弾)に訪問しました。

大正時代の名古屋で、いば昇の先々代の木村市三郎さんが考え出したというのが通説。
今ではこのいば昇も、錦三丁目店と本店に分かれていて、この2つは経営も別だとか。
今回は本店のいば昇で、上櫃まぶし(3,000円)とうまき(400円)をいただきました。

テーブルの白さが安食堂という印象を与えています。
出てきたお茶のセットがこれ。

アルミの急須はないやろ!

味は悪くないのですが、鰻の切り方が太くてちょっと雑。ところどころ焦げているのも気になりました。
さらにうまきが冷たいのは絶対だめです。作りたてを出さないのは10点減点。
せっかくのご馳走なんだから、もう少し見栄えを考えて欲しいです。

*いば昇本店の記事はこちら。にっぽん鰻旅【第6弾】名古屋〈いば昇本店〉~櫃まぶし発祥?の店~

この他に、築地場外のうなぎ食堂「築地にっしん太助」(70点)と、香港・尖沙咀の寿司屋「MOSHIMOSHI」(20点)というお店で食べた鰻を、ブログで紹介していますが、あまりに残念な評価のため、割愛させていただきます。

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