牛タンの街・仙台でも鰻を食す。大崎八幡宮前「いわま亭」〜にっぽん鰻旅【第41弾】
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仙台市のうなぎ事情
6月の後半に仙台市と多賀城市に出張しておりました。
宮城県といえば、仙台の牛タン(最近はずんだがブームのようですが)、松島の蠣、気仙沼のフカヒレ。旨そうなものがいろいろ思い浮かびます。
しかし、鰻マニアの私としては、どの街を訪れたとしても旨い鰻屋を探さざるを得ないわけで…。
(一昨年、金沢に出張した帰りも、ノドグロを寿司屋で腹いっぱい食べたい気持ちを押えて、鰻屋を探しました)
今回も、ミッションは仙台の老舗の鰻屋を探します。
ネットで調べたところ、最も予約が取りづらいのは、国分町近くの「うな貴」さん。
当日午前中に電話してみたら、本日分の鰻は予約でいっぱいとのお返事。
まだ6月だというのに、どれだけのキャパなのか驚きました。
仕方なく他のお店をあたります。ネックは月曜で定休日が多いこと。
駅近くの青葉通り周辺では「明ぼ乃」か「開盛庵」がまずまず有名です。(大観楼は定休日)
実際、仕事先は上記2店舗の近くで、そこでもよかったんですが、なんか近すぎて面白くありません。
ここは少し冒険して、少し離れた場所に行ってみたい。そこで、大崎八幡宮の近くの住宅街に古いお屋敷風の鰻屋さんを見つけました。
店名は「いわま亭」さん。
仙台駅からタクシーで約15分。
「大崎八幡宮の近くのいわま亭という鰻屋」と運転手さんに告げたら、一発で通じました。
立派なお屋敷風の入口です。
看板もなかなかの押し出し。創業は昭和48年とのこと。
元々は「いわま米穀店」というお米屋さんが、お米を美味しく食べてほしいとの思いから、鰻と天ぷらを出すお店を始めたそうです。
門をくぐった玄関前のお庭。
右手には小さな池があります。
玄関で靴を脱ぎ、中に入るとテーブル席に通されました。
夕方の早い時間だったからか、先客は女性の6人組と老年のご夫婦が1組。
私は裏庭に面したテーブルに案内されました。
メニューを拝見。
うな重(梅)が3千円以下で、特上が4,790円ということは、東京や仙台市内と較べると少しだけお安めというところでしょうか。
特上や松だと、蒲焼を1枚を白焼に替えてくれたり、蒲焼と白飯で重箱を分けてくれたり等、細かい心配りをされているようです。
こちらは一品メニュー。
すみません、店内が微妙に暗くて、ピントが来てません。
前述のとおり、天ぷらや刺身もお薦めのようです。
私のオーダーは、うな重(特上)とうまきにしました。
ちょっとかき揚げに心が揺れましたが、天ぷらを食べるために来たわけじゃないからね。
裏庭を眺めながら、特上のうな重を食す
10分ほど待って、うまき(1,320円)が到着。
今回はしっかり、鰻が挟まっています。
※前回の訪問先、浦和の小島屋では、正真正銘の玉子焼きを食べさせられました。そのくだりは以下の記事です。蒸さないで茹でて焼くから五右衛門鰻? 浦和の老舗「うなぎ小島屋」〜にっぽん鰻旅【第40弾】
きれいに焼かれたうまきです。
ほのかに甘さを感じる程度。正月に食べる出汁巻玉子風で締まり気味。
5分後にうな重(4,790円)の登場。
せっかくなので、ご飯は大盛りにしてあります。
お吸い物がセットで付きます。
ファースト・インプレッションはいつもの鰻より色が黒いこと。でも焦げてるわけではなさそう。
これは缶入りのさんまの蒲焼と同じ色だぁ!
東北地方の醤油の特性なのか、蒲焼のタレの色が、気持ち黒いような…。
鰻は愛知県一色産で、敢えて小ぶりの鰻を仕入れているそう。身の締まりが悪いために大きめの鰻を使わないという拘りがあるんだとか。
見た目の黒さにはビビります。でも意外や味はそこまで濃いめではありません。
タレが甘いわけではなく、やや塩味を感じます。(鰻で塩味って、なんかヘン?)
どちらかというと薄味。
ライスにかかるタレも少な目であまり染みていません。(私のやり方で)ご飯に山椒をかけると、ピリッとした辛さが引き立つほど。
少し硬めに炊けています。(これは私の好み)
お吸い物は出汁が少しだけきついかな?
肝です。
総合満足度は84点。
全体の感想は《関東風の鰻はやはり柔らかすぎる》。
パリッと焼けているように見えても、中がふわふわ(フニャフニャ)なので、香ばしさをあまり感じません。
箸を入れていると、すぐホロホロと崩れてしまう頼りなさ。
特に夏場は鰻が痩せているのか、弾力がないような気がするのは私だけでしょうか?
しっかり完食しているように決して不味くはないのですが、なんとなく物足りなさを感じます。
そろそろ、ひつまぶしでない関西風の鰻が食べたいなぁ。
いわま亭の予約はこちら
帰りは大崎八幡宮前でバスに乗り、仙台駅まで戻りました。倹約しなきゃ。
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