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2020年の鰻納めは、明治5年創業 横浜の老舗「わかな」に着物で訪問〜にっぽん鰻旅【第34弾】

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目次
1.久々に着物でお出かけ

2.鰻の食べ納めは老舗「わかな」へ
3.1839年創業のいなり寿司「泉平」

久々に着物でお出かけ

12月30日、寒波襲来による朝からの雨予報が出ていたため、着物の着付けの復習をしてみようと思い立ちました。
そんでもって、雨が止む午後からは、そのまま散歩の予定。



一昨年亡くなった祖母が、30年ほど前に仕立ててくれた形見の大島紬です。
初夏に引越しする前の外出自粛期間に練習を積んで、辛うじて独りで着られるようになりました。

*記事はこちら〜【外出自粛企画】和服の着付けを覚えることにしました〜祖母が遺してくれた着物を着る
汗だくになるし、寒い時しか袖を通せません。8か月ぶりの着付けなので、再度DVDを見ながら、手順の記憶を辿っていきました。
そして、便利グッズも用意してあります。
まずは着物専用ハンガー。

着物専門店の通販で買ったもので、両サイドのバーが伸びるんです。

着物や襦袢を脱いだ後も掛けておけるから、吸った汗を乾かすのも簡単です。価格は1,188円。
お次は、初心者が陥りやすい着崩れ防止のための必須グッズ。
腰紐代わりになるゴム製ウエストベルト。

ゴム製のベルトを金具で留めるだけなので、襦袢と着物の両方で使えて、着付けの時間が半減します。
2本で3,278円(送料別)。
衿の着崩れを防ぐグッズはこれです。

衿止め。襦袢の襟を胸元で固定するピンです。
価格は770円。
少額の投資で、着物を着るハードルが下がるだけでも、嬉しいかぎり。
実際には、帯の締め方をカラダが思い出すのに苦労して、40分ほどかかりました。
でかける前に、おしっこを済ませておく必要があり、一度完全に脱いだことが理由なんですけどね。
(着物を着て、外出先でトイレに入るという難題はまだ解決できていません。大も小も未経験なのが悩みのタネです)



午後2時。着付けも終わり、ようやくお出かけです。
思いついた行き先は、やはり鰻屋さん。
このために朝も昼も抜いておきました。年末の食べ納めといきましょう。
石川町駅から根岸線に乗り、お目当ての鰻屋の前でパチリ。

鰻の食べ納めは老舗「わかな」へ

ここまでの道中を簡単そうに書きましたけど、ホントは大変でした。
難儀したのが歩き方。雪駄を履いて歩くことに慣れていないため、足の指の股が痛くて堪らん。
近頃はウィンドサーフィンもご無沙汰していて、ビーチサンダルもあまり履かなくなったからなぁ。
小股で前重心で歩くと進みも悪いし、駅の階段を上るのもひと苦労です。
今日の鰻屋は関内駅の「わかな」。

明治5年創業で、横浜で一番古いと云われている老舗です。
さすがに私も存じ上げておりました。しかし訪問は初めて。
「亀の子煎餅・若菜屋」の長男として生まれた初代が、煎餅屋を継がず、職人二人を引き連れて始めたのがきっかけなんだとか。



食事処は2階。ここでも階段です。

今年最後の営業日だそうですが、さすがに午後3時前だと客もまばら。待ち時間なく座れました。
メニュー。

私の注文は、
上鰻重(5,000円)と肝吸い(400円)。
ご飯の大盛りをお願いしたところ、女中さんから「元々ご飯が多めだから、やめておいたほうがいい」とアドバイスされます。黙って従い、普通盛りに。
10分と待たずに、鰻重が到着。

老舗のわりに、重箱などへの拘りがあまりないなぁという印象。
女中さんたちは着物を着て、振る舞いもしっかりされているのですが…。

鰻は蒸してから焼いた〈関東焼き〉でしょうか。

鰻1尾かと思います。

鰻の味はというと、タレは甘過ぎず辛過ぎずで、まぁまぁの塩梅。

ただ、鰻の身が柔らかすぎじゃないかなぁ。
最近、大阪や名古屋で〈関西焼き〉の蒸さない地焼き鰻を食す機会が多かったこともあり、身の頼りなさだけが口に残ります。

鰻の厚みもなく、箸を入れるとすぐほろほろ&ぐちゃぐちゃになってしまいます。
そう、鰻がふっくらしてさえいれば、焼き方や蒸し方で何とでも工夫できると思うのですが、この薄い鰻では論外。
そろそろ冬本番。鰻の身も太っている頃なのになぁ…。
鰻の仕入れの問題じゃないですかねぇ?

ご飯は私の好みで、ちょっと硬めに炊かれていてOK牧場。


お吸い物とお新香はノーコメント。
この山椒の粉だけはスパイシーで美味でした。鮮やかな緑色。

総合満足度は…、
100点満点で、83点とします。
今日の鰻だけで較べれば、元町の八十八のほうが5点くらい上の評価です。
着物で、張り切って訪問しただけに肩透かしの感がありました。
常々、横浜って中華や洋食の文化が成熟していて、鰻は不毛の地だと危惧しておりまして、東京や三島の激戦区に較べれば、旨い鰻屋が見つけにくい土地柄。
5千円を超えるご馳走なのに、皆さん、これで納得しているのかなぁ。
近年、鰻が不漁続きだって言い訳を聴かされ過ぎて、
鰻屋さんが甘やかされていません?
(勿論、個人の好みもあるし、私が名古屋生まれで、蒸さない鰻に慣れていることも重大な理由です)
偉そうなこと言って、すみません。29日の東京大賞典の予想が外れて、心が空洞です。悪しからず。

1839年創業のいなり寿司「泉平」

ささくれだった心を抱えたまま、馬車道をぶらつき始めます。
どこかでカフェでも探します。

スターバックスやカフェ・ド・クリエなら見つけられたのですが、着物姿なので、せっかくなら文豪を気取って純喫茶がいいかなぁと放浪。
長時間うろつくと尿意をもよおしそうだなあと心配しはじめたあたりで、小さな行列を発見。
場所は馬車道の関内駅側の入口あたりの角っこ。

古そうなロゴですが、お店は剥き出し。

覗くと、エプロン姿の女性方が何か作っています。
どうやら、いなり寿司の老舗らしいことが判明。

1839年創業の「泉平」さん。
3組ほど並ぶ最後尾に、私もちゃっかり身を置きました。

鰻を食べた後だし、今日の夜食として買っていくことにします。

いなりとかんぴょう巻きを詰め合わせた〈まぜ〉(950円)というメニューにしました。

そして、夜22時。家で試食。

いなり寿司の製法が特徴的です。

油揚げの袋に酢飯を詰めたというものではなく、のり巻きのように油揚げでご飯を巻いて、長めの棒状にして、2つに切り分けたって感じ。

味はというと?
すっげぇ甘い!! 甘過ぎるよ、小沢さ〜ん。
これだけを5個も6個も食えと言われたら絶対ムリ。
ザラメと砂糖を大量に加えているようで、酢の風味よりも甘さが圧倒的に勝っています。

かんぴょう巻きの方に結構ワサビが入っていて、このツンとくる辛味で絶妙に甘さが中和されて、完食に至りました。
世の中には色々好みがあって判らん…。

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