〈にっぽん鰻旅 ベスト50〉独断と偏見で選んだうなぎ屋満足度ランキング発表!!
第12位【90点】東京 小岩/うなぎ 和友
90点で同点の12位が6店舗ありました。
江戸川区役所近くに鰻のデカ盛りで有名なお店があると聞いて食べてきました。平日でも行列していると評判です。
2020年3月(第26弾)の訪問です。
特徴はとにかく量の多さ。一品系のサイドメニューもありません。
*さらにはランチタイム以外も営業もなし。
私は迷わずうな重の「福」(4300円)をオーダー。(並は吉で、上は福なんだとか)
なんと2尾の鰻が盛られています。
重箱に乗り切らずに重なっています。
鰻もなかなかのフワトロ系。鹿児島産の鰻を備長炭でじっくり焼いているそうで、蒸し加減も適切。
私の知る限り、コスパは東京最強。
サイドメニューがないのと行列が絶えないこともあり、表で立って待つのが億劫なのが難点。
並ばずに入れたら、絶対に後悔しない鰻屋だと思います。
*うなぎ和友の記事はこちら。〈うなぎ 和友〉〜新小岩で行列を呼ぶ「うなぎ界のラーメン二郎」〜にっぽん鰻旅【第26弾】
第12位【90点】静岡 御殿場/神田きくかわ 御殿場店
記念すべき鰻旅第一弾は2018年7月の訪問で、神田にある江戸前うなぎの老舗の御殿場支店。
林の中にぽつんとある古民家風の建物で、お隣りは羊羹のとらやの工房にして旧岸信介邸の近く。
1尾半の鰻を使ううな重「ロ」(4,950円)を注文。
鰻の尾っぽを、くるりと折り返したこの姿を「いかだ」と呼ぶんだそうです。
昔のほうが肉厚だったような記憶がありますが、ほどほどに脂も乗っていい感じ。
タレに砂糖やみりんを使わず、レンゲの蜂蜜を使っているそうで、丸みのある甘辛さが特徴。
尾っぽを丸めた「いかだ」のインパクトを評価して高得点。最初の採点なので、このお店の評価が基準となっています。
きくかわ御殿場店の予約はこちら
*神田きくかわ御殿場店の記事はこちら。にっぽん鰻旅【第1弾】〈神田きくかわ 御殿場店〉~極上のうなぎを食す~
第12位【90点】横浜橋/うな丼屋 八舟
横浜の中心街で最も高く評価したのは、横浜橋商店街に店を構える超庶民的なうな丼屋さん。
訪問は2021年2月(第35弾)で、まだ菅前総理の在任中でした。そう彼のお膝元。
阪東橋からアーケードを50mくらい入ったところにあります。
横浜のタウン誌等でもしばしば紹介されていて結構有名。静岡・焼津の鰻問屋の直営なんだとか。
店内はカウンターのみで8席くらい。コロナ禍前からテイクアウトが多かったみたい。
なんといっても値段が庶民的なんです。
うな丼の並がなんと1,250円(2021年当時)。
私がオーダーしたのは上ダブル丼セット。(3,800円)
2段(中入り)です。
素焼きした鰻を蒸してから、炭火で再度じっくり焼く関東風。
外側がパリッと焼けていて、中もフニャフニャに焼き崩れていない、しっとりしっかりした鰻の身です。
2段目にもこの量の鰻が隠れていました。
タレは甘すぎずやや少なめ。鰻の脂がくどくなくてあっさりした食感。問屋からの直送で、鮮度が良いからでしょう。
コスパの良さは侮れません。ある意味、最もリピートしたい鰻屋さんです。
八舟の予約はこちら
*八舟の記事はこちら。横浜橋商店街の隠れた名店「うな丼屋 八舟」で間蒸しを愉しむ〜にっぽん鰻旅【第35弾】
第12位【90点】埼玉 川越/小江戸 オハナ
小江戸・川越の卵料理専門店で提供される変わり種の鰻重。
2018年11月(第7弾)に訪問しました。
そもそも卵料理で評判のレストランで、鰻屋さんではありません。
トロトロ卵の「極上親子丼」とか「貴婦人の卵サンド」などの人気メニューの中に、「ぎっしりうな重」というメニューがあるんです。
蔵の街・川越には老舗の「小川菊」さんをはじめ、鰻屋が多い街でもあります。だから間違いなさそう。
これがぎっしりうな重(2900円)。
で、玉子をめくると…、
柔らかそうで旨そうな色をした鰻が、びっしり。蒸して焼いた鰻特有の柔らかさが、卵の薄焼きと絶妙にマッチしています。
亜種なので、評価が難しいところでしたが、優しい味に魅かれて、結構な高得点をつけています。
皆が親子丼を頼んでいる横で、開店早々の午前中から鰻重を頬張っている優越感がなせる業かもしれませんね。
*小江戸オハナの記事はこちら。にっぽん鰻旅【第7弾】〈小江戸 オハナ〉〜川越の卵の名店で見つけた鰻重
第12位【90点】広島 銀山町/柳橋こだに
牡蠣やお好み焼きが名物の広島で見つけた鰻の名店。
2018年11月(第7弾)に出張の際に訪問しました。
ショーウィンドウを見たら、鰻の他に牡蠣とすっぽん料理のメニューが豊富で、笑ってしまいました。
まさに和食界の〈あかひげ薬局〉。
男の味方と呼べるお店です。
でも、注文したのはうな重(上)(4,980円)と肝しょうゆ焼き(880円)。
鰻の厚みはそれほどでもありませんが、蒸していないわりには、中はふっくらとしています。タレは甘くなく、キレのいい感じ。
肝しょうゆ焼きが衝撃でした。
かなりデカい肝が7〜8個入っています。これで880円。
広島の鰻と言えばこのお店という実力を実感しました。肝焼きは一見の価値あり。
柳橋こだにの予約はこちら
*柳橋こだにの記事はこちら。にっぽん鰻旅【第12弾】〈柳橋こだに〉〜スッポンと牡蠣も食べられる広島の鰻の名店
第12位【90点】長野県 上諏訪/うなぎねばし
長野県の諏訪湖周辺は聞きしに勝る鰻店のメッカと知り、関東風と関西風の食べ較べを実施したのは2023年10月のこと。
「うなぎねばし」は蒸しが入る関東風が主流の上諏訪エリアの鰻店(第47弾として紹介)。
店前から振り返れば、高島城が真正面。
水曜日の来訪で営業していない鰻店が多く市内を彷徨ったため、そこまで期待はしていなかったのですが、なかなかの当たりを掴みました。
国産と国産でない鰻がメニューに乱立されている中、私が選んだのは…
国産上うな重(4,800円)
蒲焼の両端にまだ白い部分があるとおり、タレの漬け方はかなり薄め。
横から眺めただけで身の分厚さが分かります。
関東や東北は醤油が濃いためか、照り焼きみたく飴色に色づいている蒲焼が多い中、異色の白さ。
味についていえば、明らかに醤油の辛味よりも、甘さが際立っています。
ごはんにもタレがあまりかかっていないのは特徴的。
おそらく私が過去5年以内で食べたうな重の中でも、最も薄味の白飯。
鰻の厚みと味の上品さを評価して、この点数となりました。
*うなぎねばしの記事はこちら。《諏訪湖うなぎ対決 前編》上諏訪「うなぎ ねばし」で関東風うなぎを食す〜にっぽん鰻旅【第47弾】
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