記念すべき50回目は積極的な店舗拡大が話題の「鰻の成瀬 横浜店」〜にっぽん鰻旅【第50弾】
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日本国内の鰻の人気店を訪れる「にっぽん鰻旅」シリーズがついに50回目を迎えました。
第1弾の「神田きくかわ 御殿場店」から足かけ5年。
早いといえば早いし、結構時間がかかったなという印象もあります。
で、今回は開店1年で30店舗まで急拡大しているあのチェーン店。
そう、「鰻の成瀬」の横浜本店に訪問。
ここは2022年9月に開店した成瀬の1号店。今じゃテレビでCMやってます。
場所は横浜駅から徒歩約10分の平沼橋。
京急だと戸部駅から徒歩5分くらい。蕎麦で有名な「角平」がある角を曲がり、そこから50mくらい。
開店は11時。たぶん無休。
1名でも前日までなら予約が取れるそう。飛び込みの私は5分前に到着で、待ち人1名。
予約はこちらから
ドア前の壁に丸椅子を置かれていて、そちらで待機。
ちなみに、近所の角平は11時前ですでに10人くらいの行列です。(写真奥の人だかりがそう)
開店の11時半頃に通りがかったら20人以上並んでいました。恐るべし。
*角平の記事はこちら。
横浜の蕎麦の老舗「名代元祖つけ天 角平」でヤックスつけ天を試す〜横浜の微妙なグルメ#13
横浜最後(?)のランチは、平沼橋「角平」のカツ丼~横浜の微妙なグルメ#25
結局、予約客を入れて3名で11時に入店。カウンター席に案内されます。
いまだにアクリル板で仕切るのね。
すぐにオーダーが取られ、私は
うな重 松(2,600円)でご飯大盛り。
これがメニュー。
肝焼きやう巻きなどの一品メニューがありません。あくまでも品数を絞って、オペレーションに集中しているようです。
カウンターの壁には、お店(会社)のコンセプトが貼ってありました。
HPで調べると、鰻はニホンウナギを使い、海外の養殖場で育てているんだとか。(どこの国だかは明らかにしていませんでした)
品質管理もISO9001認証、ISO22000の食品安全管理認証を取得し、しっかりやられているようです。
特筆すべきは、
鰻の焼きは人間でなく機械を導入していること。
商社から冷凍で開いた状態の鰻を仕入れ、店舗では蒸して焼くだけ。
【職人に頼らなくても、美味しいうな重を提供できるオペレーションを確立した。誰でも簡単に、ボタンを押せば焼ける機器を導入して職人レスを実現した。】とフランチャイズの代表がインタビューで答えていました。
提供までの時間は8分程度で、老舗店の半分以下なんだとか。
そういう時代なんだろうか?
食べるまではコメントを控えます。
本当に着席して10分でうな重が到着。
吸物と漬物がセットでつきます。左側は薬味と追いダレ。
蓋を開くと1尾の鰻がこぼれんばかり。
まずまず綺麗に焼かれています。
なぜか鰻が直線的に見えます。
機械で焼くと、歪んだり波打ったりしないんだろうか?
壁の〈こだわり〉に書かれているとおり、関東風の蒸焼きです。
身が意外に厚みがあります。焼きは強めと聞きました。
裏返すとこんな感じ。
タレは甘辛系でちょっと薄目かなぁ。
お米は国産と謳っていましたね。
それより気になるのが、ライスにまったくタレがかかっていません。これは大きな特徴。
タレが添えられていたのは、自分の好みでかけろってことだったのね。
まぁデフォルトでびしょびしょにかけられているよりは良心的かも。
では鰻の味はどうでしょう?
鰻じたいは普通に柔らかいし、ちゃんと食べられます。
ただ箸を入れた感触が、スーパーで買った中国産のそれに近い気がします。
なんとなくゴムっぽいというか、粘りがあって箸で切り離しにくいんです。
中国産だと一般的にヨーロッパウナギになるので、脂っこくて弾力があるのが特徴。
ニホンウナギを使っていると宣言してるし、なんとも言えないところ。
それに臭みもないものの、滋味もないような…。鰻そのものの風味が薄い気がします。
もう一つの特色が薬味で味変できること。
わさびとネギを使って、ひつまぶしの二杯目みたいに食べることも可能。
このワサビがいい変化に貢献していて、自分好みにカスタマイズできてよかったです。
付け合わせがやや微妙。
2種類のお新香と筍煮。こういうのにクオリティが透けて見えちゃいますよね。
お吸い物。肝は入っていません。
お会計はご飯大盛りが+100円になって2700円(税込)。
来店中にLINEでの友達登録をしたことによる割引が5%で、2,565円となりました。
コスト面では相当努力されていると思います。それは評価。
総合満足度は82点としておきます。
グルメサイトの口コミを見てると、点数も案外高くて皆優しいなという印象を持ちますが、1年に1回程度しか外食で鰻を食べない方々のインプレッションなんてアテにならないですからね。
食べ較べてないし、安い鰻を満腹に食べられるってだけで評価が上がってるような…。
蒲焼の味は、日本橋エリアや新宿にある「登亭」の方が美味しかったと思います。(最近行ってないから微妙ですが)
ただし、登亭はうな重竹(1尾)で3,250円+消費税(2019年当時)。成瀬は松(1尾)で税込2,600円です。
価格面では段違いで財布に優しいわけです。
吸い物に肝が入ってなかったり、お新香の味が安っぽいのはご愛敬。
着席時に提供されるのが冷水で、しかもプラスチックのコップというのはちょっと。
フードコートじゃないんだから。
スシローみたいに粉末緑茶にしても、コストは変わらないと思うんだけど。
まぁ、店員さんたちの態度も明るいし、頑張ってる雰囲気は感じます。
このままの勢いを継続して、日本中に鰻の楽しみ方を広めていってほしいですね。
(入店を待っている間、本社のマネージャーっぽい方がお店の従業員と外で話をされていました。営業車(たぶん)がプリウスだったのは好感が持てますね)
うな重(松)を注文して、サイト上でアンケートに答えると、次回500円引きの割引券がいただけます。
リピートするかは微妙。機械で焼こうが、美味しければなんでもいいんですけどね。
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