年納めの鰻は着物を着て、「横濱八十八 吉田町店」へ〜にっぽん鰻旅【第37弾】

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今年は29日から正月休み。年の瀬は和服を着て、鰻を食べにいくのがすっかり恒例になってきました。
一年に一度くらいは、着付けを自分でやらないと、帯を締める手順を忘れてしまいそうですからね。

ということで今回の食べ納めは、

割烹蒲焼 横濱八十八 吉田町店。

横浜市の中心街で、鰻といえば昨年末に訪問した関内の「わかな」と、この「八十八」が二大有名店舗かと思われます。(まぁ、美味しいかどうかは好みもあるので、別ものとしてと言っておきます。私の好みはコスパも含めて、横浜橋の「八舟」かなぁ)
※わかなの記事はこちら。~2020年の鰻納めは、明治5年創業 横浜の老舗「わかな」に着物で訪問〜にっぽん鰻旅【第34弾】~
※八舟の記事はこちら。~横浜橋商店街の隠れた名店「うな丼屋 八舟」で間蒸しを愉しむ〜にっぽん鰻旅【第35弾】~
30日の昼前に訪れた「八十八 吉田町店」さん。
石川町駅前の元町商店街にもお店があって、創業は明治43年です。
店名「八十八」の由来は創業者・荒井米さんの名前から。米の一文字をばらしてひっくり返すと〈八十八〉になるんだとか。
※石川町店を訪問した際の記事はこちら。~明治43年創業の割烹蒲焼「横濱 八十八」〜にっぽん鰻旅【第27弾】~

年末の営業最終日で行列も覚悟して訪問したところ、客は私を含め3組くらいでした。
まだ11時15分くらいですからね。



この吉田町店は2001年までは別の場所にあって、一度閉店し、2013年に銀行の跡地である今の場所に再オープンしたのだとか。
なので、店内に金庫室を改造した部屋があると聞いています。

残念ながら私が通されたのは、窓際で入り口の近く。
たぶん衝立越しに見える部屋がそれでしょう。
見学したかったのですが、着物を着た初老の紳士がカメラ片手に店内を徘徊するのは無作法と見て、遠慮しておきました。
メニューを拝見。

まずは薦められた御膳メニュー。
さすがに昼からお造りまで付けて、8千円以上の食事はやり過ぎとみて、やめておきました。

鰻重と蒲焼のお品書き。
一尾の〈月丁〉で5,440円。なかなかいいお値段。
石川町店はもっと小規模でカジュアルな店だったため、廉価な丼が中心で、蒲焼2枚のうな丼は3,340円で食べられます。
(ただうな丼でも一尾/4枚の特上だと5,810円するので同じくらいかも?)

そして、一品料理。
割烹蒲焼を謳っているだけあって、刺身の3点盛りや「入りちり鍋」なる鍋物も用意されています。
で、私のオーダーは鰻重の月丁(5,440円)と肝の山椒煮(1,300円)。肝吸い(320円)もつけました。
開店直後とは言え、うなぎが焼けるまでまだ時間があります。最初にご披露した着物写真の自撮りで時間を潰します。(周囲に誰もいなかったので撮り放題)
まずは肝の山椒煮から。

卵黄がつくのは、小田原の友栄以来です。

1,300円の価格にしては、量もしっかりある肝煮です。
そのまま食べたり、卵に漬けたりといろいろな味を楽しめました。

味もそれほど濃くなくて、なかなかの美味。
特筆すべきは女中さんに教えていただいた、
しその葉で肝を巻く食べ方。
肝のくせをしその葉の青臭さがうまくカバーしていて、食べやすかったです。
続いて、鰻重の登場。

肝吸いが銀?の器で出てきました。
お新香の隣に置かれていたのはこれ。

レモンです。
「鰻は完全食に近い食べ物なのだが、唯一足りない栄養素がビタミンC」なんだそう。
「それを補うためにレモンを食べていただきたい」んだとか。
女中さんが教えてくれました。繊細な気配りです。石川町店でも添えられてきたのを思い出しました。

鰻重(月丁)の全貌。1尾で4枚です。

いい照り具合です。今日は鹿児島産のうなぎだと説明されました。
タレが変に甘くなく、醤油の風味が強め。
やや辛口の、江戸前の上品な鰻と言う印象。

柔らかく、ふわっとした鰻です。
ご飯にあまりタレがかかっていないのが特徴で、粉山椒を白飯の上にかける(私の作法は鰻ではなくライスにかけます)ときりッとした風味で引き締まります。

お新香をたまに口に入れながら食べ進めます。

そして肝吸い。

めかぶが入っているのが特徴で、肝はこんな感じ。
総合満足度は100点満点で
88点としておきます。
わかなの上うな重(5,000円/昨年末当時)と比較しても、同ランクで値段が400円程度高いものの、うなぎの厚みはこちらのほうがふっくらとした印象が強く、身の弾力を感じたので点数を高めにしました。
これで4,000円以下で食べられれば嬉しいのになぁ。

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