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〈にっぽん鰻旅 ベスト50〉独断と偏見で選んだうなぎ屋満足度ランキング発表!!

第6位【93点】:名古屋 熱田/鰻 大和田

2018年9月に訪問(第5弾)したお店です。
取材拒否のお店のため、テレビで紹介されることはない名古屋の鰻の老舗です。

鰻に食べ慣れた地元の御仁に聞けば、ひつまぶしなら「あつた蓬莱軒」ではなく、ここの名前を上げます。
鰻屋さんらしい佇まいのお店。ただし予約はできなくて、休日なら開店前から並ばなくてはなりません。
私はここでうな重を食べたことがないものの、櫃まぶしはさすがに絶品。

↑上の画像は、櫃まぶしの特上で、これでなんと3,800円(当時)。
並なら2,800円で食べられます。老舗にしては良心的。

ひつまぶしの場合、食べ方を替えて最低3回茶碗に盛る必要があるため、鰻とご飯の比率がとても重要。
やっぱり蒲焼がこれくらいないと食べ応えがなくって。
直焼きの割には、皮目がパリパリではなく、もっちりした食感なのが意外でした。
大抵のひつまぶしは鰻の品質を隠したいのか、焼き過ぎて蒲焼の味がそっちのけになりがち。でも、ここんちは予想外の鰻の美味しさでした。
だし汁ではなく、焙じ茶でお茶漬けにするのも特徴です。却って余計な味が混ざらなくていいかも?
肝焼きがぷっくりしているのも高評価でした。

串に刺さっていないのもOK牧場。このほうが上品です。
ひつまぶしの由来が「余り物の鰻を工夫して賄いとして食べた名残りの産物」という先入観とのギャップと、取材拒否の名店というイメージが、点数を押し上げているのかも?
でも、ひつまぶしを積極的に注文するようになったきっかけは、間違いなくこのお店です。
*鰻大和田の記事はこちら。にっぽん鰻旅【第5弾】名古屋〈大和田〉~取材拒否の鰻・櫃まぶしの名店~

第6位【93点】:大阪 天満橋/伊賀喜

〈大阪一美味しい鰻〉と女将さんが自慢していた天満橋近くの鰻屋さん。老夫婦が営む谷町の小規模なお店です。
訪問したのは2020年10月(第33弾)。

前回の大阪万博(1970年)の時も営業していたとのことで、創業から50年以上であることは確か。
出張の夜の夕食でいただきました。一応、電話で予約してからの訪問。
特上うなぎ重(4,500円)。

堂々とした大ぶりの鰻が3切れ。重なるように盛りつけられています。
調べてみたら、ほぼ10年前は特上のうなぎ重が2,600円(2011年)でした。

タレはやや甘めでご飯との相性もよし。

予想に反して、ご飯の間からもう一切れ鰻が顔を覗かせました。
間蒸しです。
う巻き(1,500円)

ご覧の通り、ゆるゆるで他店とは一線を画しています。明らかに卵焼きって感じ。

中身の鰻の量がたっぷりで有り難かったものの、皿の右側に浸されたタレはかなり甘めでクセが強すぎ。
この緩さが頼りない感じがして、ちょっと馴染めませんでした。残念。(だし汁の分量が多くて、固まりにくいのですかね?)
う巻きが緩めじゃなかったら、95点でした。(メニューに肝焼きもないし)
退店時にご主人までわざわざ挨拶に出てこられました。
大阪らしい人情味溢れる応対がなんだか嬉しくなる気持ちのいい鰻屋さんでした。
*伊賀喜の記事はこちら。〈肉厚でパリフワ〉は私の鰻の理想形!大阪・天満橋の「伊賀喜」〜にっぽん鰻旅【第33弾】

 

第8位【92点】:東京 南千住/うなぎ 尾花

「尾花を知らずして、関東の鰻を語るべからず」とブログの冒頭でも語っているお店。
2019年3月の訪問(第13弾)ですが、気負いぎみなのは、それもこれも、あまりの行列に鰻にありつけたのは3回目の訪問だったから。
しかも3月の土曜日のお昼で、小雨の中を開店1時間45分前から並んでようやく入店を許されました。

ミシュランにも掲載(東京では五代目野田岩とここだけという話)されていますし、外国人観光客の数がこの時期がピークでした。
ランチタイムは2回転しかできないようで、一度に入れる客は20名。行列の41番目は断られるという悲劇が待っています。
事実、私たちが訪問したその日(土曜)は、10時半を過ぎた時点で女中さんが出てきて、こんな案内が掲示されました。

団体で並んでいる方も多いし、もちろんお年寄りもいます。寒いのに可哀想。
普通に予約制にすればいいと思います。
まぁ、ここまで並ばせるんだから、どんだけ旨いんだぁ?
という高いハードルを設定せざるを得ない試食と相成りました。
うな重・上が6,300円。
白焼(5,300円)とう巻(2,500円)
は一緒に来た同僚とシェアしました。

うな重はおそらく1尾。外はしっかり焼けていて、中は柔らか。
まさにフワトロの鰻です。
タレの味がしつこくなくて、軽めの印象が残るのは鰻が上質な証拠です。
同行したKさんが「もう一杯食べられるかも」と思わず口にしたのが印象的でした。
驚いたのは白焼。

この厚みは感動もの。蒸し加減も絶妙でした。
白焼に関しては総合1位の小田原友栄と2強です。

う巻も過去最高といえるお味。

甘さも抑えめで、厚みもあり、鰻に滲みこんだタレの味もしっかりしています。
ただこれ、一切れで1,200円するんです。ある意味、美味しくて当然。
ここからイチャモンが始まりますが、うな重のライスを大盛りにするだけで300円の追加料金がかかります。
すき家で牛丼ミニが食べられる価格です。
鰻の味は確かに東京一と評していいと思えるクオリティーでした。
ただお店全体の評価となると‥‥‥。
我々の相手をされた店員さんの態度が機械的だったり、来店時の不親切なオペレーションはなんとかならないものでしょうか。
1時間半以上、外で並び、中に入っても鰻が焼けるまで30分以上待たされて、よく暴動が起きないと感心します。
ラーメン屋じゃないんだから…。
整理券の配布や、「池袋かぶと」のようにネットでの予約制にするとか、改善の余地が大ありです。
この価格帯のお店にしては配慮不足。8点減点の理由はこれに尽きます。
*うなぎの尾花の記事はこちら。にっぽん鰻旅【第13弾】南千住〈尾花〉〜ミシュランも認めた関東随一の名店

第8位【92点】:名古屋 伏見/鰻う おか富士

92点で尾花ともに8位に入ったのが、ひつまぶしの豪華さでは追随を許さないこの店。
初訪問は2019年11月(第22弾)です。
伏見の御園座という劇場の1階にあり、建物も新しく立派な店構え。
田舎の親を連れてくるならここが一番いいと評しています。

名古屋で最も美味いと噂の鶴舞にある「うな富士」という鰻屋があります。ミシュランのビブグルマンにも選ばれているひつまぶしの名店。
「鰻う おか富士」は、名古屋で居酒屋などを展開する「かぶらやグループ」が、自社の職人6人を数年間うな富士に送り込み、修行をさせたという、半ば人権無視とも思える荒業で暖簾分けを許されたという逸話があります。
*2020年9月に東京の有楽町にオープンした「うな冨士」有楽町店にも、かぶらやグループが大きく関わっています。クラウドファンディングという噂もありますが。
2018年1月に鳴り物入りで開店した「おか富士」のひつまぶしがこれ。

肝入り上ひつまぶし(5,318円)。

文字通り、ひつまぶしに鰻の肝がオプションで添えられています。

椎茸と見紛うサイズの肝がなんと6個。
鰻自体は、ひつまぶしなのでパリッと焼けているものの、中はそれなりに柔らかい印象。
タレは薄味ながら、ちょっとだけ甘みを感じます。
うな茶漬けは蛤の出し汁というのも、なかなかの塩梅。
サイドメニューは鰻巻玉子(1,136円)とうなぎの枕(800円)


うなぎの枕とは、蒲鉾の上に鰻の白焼と蒲焼を乗っけたもの。冷たいのがちょっと…。
ひつまぶしは、うな重と較べても「ご馳走感」が大きいなぁと思わせる逸品でした。
「大和田」より1点低いのは、鰻のプリプリ度合いが大和田の方の勝ち。鰻の主張がやや弱かったとか書いています。
でも本音は値段かなぁ。
*鰻う おか富士の記事はこちら。うな富士初の暖簾分け!名古屋伏見の〈鰻う おか富士〉の肝入りひつまぶし〜にっぽん鰻旅【第22弾】
長くなってきたので、10位以降は駆け足で紹介します。

第10位【91点】:東京駅八重洲口/鰻 はし本

東京駅八重洲口に店を構え、東京出張の折には是非試していただきたいお店がここ。
2019年11月(第22弾)に訪問。

出張のサラリーマンが多い東京駅の八重洲口側で、ここまで上等な鰻が食べられたのは発見でした。

特上であるうな重(は)は5,600円
鰻の焼きが非常にきれいだったという印象が残っています。蒸しもほどほどで、パリッと焼かれているのは私の好み。
鰻の品質にも力を入れていて、生産者まで特定した鰻に言及されています。
店頭で紹介していた、鹿児島泰正養鰻の横山桂一氏が育てる「横山さんの鰻」というのには、私も興味津々。※残念ながらこの日は食べられず。
くりから焼(700円)ひれ巻〈きも入り〉(600円)というサイドメニューもあり、夜の居酒屋代わりに来店しても楽しそうです。


厳しい減量明けの人間ドック直後のランチであり、甘めの評価という気がしないでもないですが、東京らしいシッカリした鰻重がいただけました。でもちょっと価格が高くない?
くりから焼が1本700円というのはなぁ…。
*鰻はし本の記事はこちら。にっぽん鰻旅【第19弾】〈鰻 はし本〉〜東京駅八重洲口のうなぎの名店

 

第10位【91点】名古屋 市役所裏/うなぎ 木屋

図らずも、名古屋名物ののひつまびしを提供する店舗が、10位までに3店舗入りました。
こちらの特徴はとにかくワイルド
訪問は2020年3月(第25弾)です。

私の実家から歩いて20分程度の場所にある鰻の老舗です。江戸時代末期からの創業で160年になるんだとか。
特選おひつまぶし(4,700円)というのをいただきました。

とにかく驚愕のボリューム。

運ばれてきた時は、蓋が浮いておりました。
鰻の厚みは充分。外側がパリッとして、中は適度にフワフワ。
まさにパリフワの香ばしい鰻っぷり。
備長炭を使ってカリカリになるまでじっくり焼いているそうです。
薬味を載せて食べる2杯目が、甘辛いタレと絡んで非常に美味でした。
サイドメニューが用意されていないのは残念ですが、肝焼きやう巻きを注文しなくても、物足りなさがありません。
大和田やおか富士と較べても、かなりワイルド系のひつまぶし。
ただちょっと小技が足りないような…。
*うなぎ木屋の記事はこちら。〈うなぎ 木屋〉〜名古屋市役所裏の江戸時代から続く鰻の名店〜にっぽん鰻旅【第25弾】
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位以降はこちらです。「うなぎ界のラーメン二郎」と異名を持つあのお店も…。

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