ミシュランも認めた関東随一の名店・南千住「尾花」〜にっぽん鰻旅【第13弾】

尾花を知らずして、関東の鰻を語るべからず

3回目の来店でした。
でも最初の2回は空振り。つまり行列が凄すぎて、鰻にありつけなかったわけです。
ここんちは昼でも夜でも予約ができません。なので開店の1時間前には着いて並ぶのが必須。(平日はわかりませんが…)
3度目の正直は、同僚のKさんと連れだって、3月23日の小雨降る土曜日に突撃です。


休日は驚異の行列

尾花はJR常磐線と地下鉄日比谷線の南千住駅から徒歩5分。常磐線の線路沿いに位置します。

開店は11時半です。我々が店前に着いたのはAM9:50。電車のアクセスが良過ぎて、思ったより早く着いてしまいました。
結果的にはそれが功を奏したのですが…。

当然、入口はシャッターで閉じられていますが、すでに先客が5人ほど待っています。
前日のポカポカ陽気と打って変わって、雨が舞い落ちる気温10℃の朝だっつうに酔狂なもんです。(俺らもか?)
尾花の1巡目は、20人程度のキャパシティだということは経験上わかっています。
前に並ぶ5名の連れが後からやってきて、我々が20番目以降になることはまず考えられませんので、開店とともに席につけるでしょう。
※結果的には、家族が後からやってきた組が3つあったので、我々は11番目まで繰り下がりました。危ない危ない。
10時を回ると次から次と客がやってきて、あっという間に20人以上の客が行列を作ります。


10時15分には、女中さんの一人が現れて、列で待つ客の数をカウントし始めます。
思ったとおり、20番目以降は2巡目になると説明を受けています。10時半を回ったところで、40人を超えたため下のような案内板を運んできました。

つまり、ランチはソールドアウトってわけ。開店1時間前に売り切れ宣言って。
連れがいてくれて幸運でした。雨の中、単独で1時間半の待機はかなり過酷です。
オーダーは取らぬまま、11時25分に店内に案内されます。

右手にお稲荷さんが見えます。

靴を脱いで、店内へ。日本家屋の1階をぶち抜いたL字型の畳の大広間に、テーブルが10組程度。キャパは最大22人だそうです。

以前はお座敷に座布団だったそうですが、最近、畳の上にテーブル&椅子に変わったらしい。ちょっと違和感。
並んでいた順番どおりに、キビキビした女中さんが3人がかりで注文を取っていきます。


うな重の上(6,300円)を2つ。ご飯は勿論、大盛りにします。きも吸(400円)も人数分。
そして、白焼(5,300円)とう巻(2,500円)を1人前でシェアします。
私もKさんもお酒は飲みません。鰻が来る前に酔っ払って、味が分からなくなるのは嫌だなぁと、来る前から話しておりました。

鰻が運ばれるまで30分強

当然のことながら、注文を受けてから鰻を焼いています。
他のお客さんは焼鳥とビールを注文されている方が多かったような。ここんちの焼鳥は評判がいいみたいです。
15分ほどで、まずはう巻が運ばれてきます。

卵焼きは甘さも抑えめで、厚みもあり結構なボリューム。鰻についたタレの味が引き立ちます。

過去に食べたどこの店のう巻の中でも、絶品の味。確かに1個1,200円の価値あり。
白焼と鰻重はほぼ同じタイミング。

これはこれは立派な白焼。山葵でいただきます。

厚みもあり、いい蒸し加減。柔らかさも丁度いいです。ただちょっとだけほぐれやすいかなぁ。

では鰻重に取りかかりましょう。

重箱のグレードはそれほどでもなし。野田岩とか不動前のにしむらの方が趣がありました。
蓋を開けてご対面。

うな重の上だけに、鰻の端が重箱の隅で折れ曲がっています。

焼き色も鮮やかで、変な焦げもありません。
外はしっかり焼けていて、中は柔らかなでふっくらとした鰻です。

鰻はどちらかと言えば、軽い印象。タレの味がしつこくなく、甘くもなく辛くもなく絶妙な塩梅。
別料金のきも吸。

大きめの椎茸が入っていて、風味に生かされている感じ。肝もなかなかの大きさ。

お新香です。これは普通。

途中から、ご飯に山椒をかけながら、完食です。
同行したKさんが「もう一杯食べられるかも」と思わず口にする軽さでした。脂っこさやしつこさが皆無だったのでしょう。

ご飯を多めにしたのですが、それほどの大盛感はなし。年配の方が多いのでお腹が空いている時は大盛りをお薦めします。
*ただし、大盛りは300円増し。白飯の増量で300円取られたの生涯初かも? すきやで牛丼が食べられます。

〈東の尾花、西の野田岩〉とよく聞きますが、さすがの鰻でした。関東で食べる鰻はこのお店が基準でしょうね。
満足度は100点満点で、92点。
ただ90分以上並ぶのは、気が重いなぁ。このオペレーションは改善の余地がないのか?
地方と比較して値段が高過ぎなところで、ハードルを上げました。名古屋の大和田や鹿児島の末よしは4,000円でお釣りがきます。
東京で美味しいものを食べながら暮らすことの、窮屈さを感じずにいられません。この
切なさをなんとかしてくれ。


敷地内の「伏見玉姫大明神」に鰻の価格高騰が止まることをお祈りして帰りましょう。

 

 

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