田んぼの真ん中に行列必至の鰻屋があった!?~静岡県磐田市「うなぎ処 しまごん(島権)」〜にっぽん鰻旅【第53弾】
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目次 浜松だけじゃない、磐田市にもある鰻の名店 元養殖業者が提供する1尾半のジャンボ丼 |
浜松だけじゃない、磐田市にもある鰻の名店
《にっぽん鰻旅》シリーズの第53弾は、静岡県磐田市の長閑な田園風景の中に建つ鰻の人気店をご紹介します。
2020年10月に鰻満足度ベスト30をリリースしてから、3年半かけてようやく50軒目辿りつきました。
(重複しているお店や、あまりの評価の低さにランク外のお店もあるんです)
*その記事はこちら。〈にっぽん鰻旅 ベスト30発表〉鰻重及びひつまぶしの名店における満足度ランキング総合レビュー!!
ランキングはあらためて発表するとして、まずは記念すべき50軒目の鰻屋のレビューから。
店名は「うなぎ処 しまごん」
漢字で書くと《島権》。
そもそも鰻のメッカといえば、浜松市(あるいは浜名湖)。数多の人気店が実力を競い合っている中、
「しまごん」があるのは磐田市。
そう、Jリーグのジュビロ磐田がフランチャイズとしている浜松のお隣りの都市。
JR磐田駅から福田漁港方面へ向かう途中の、今之浦川沿いの田んぼの真ん中に唐突に佇む建物がそれ。
見た通り、わかりやすい看板が掲げられているわけでもないため、辿り着くのが本当に困難なんです。
画像だけではこの苦労が伝わらないので、動画も付けておきます。
基本的にクルマで訪れる以外、アクセスの方法はありません。
浜松方面から国道150号に入り、今之浦川の手前を曲がってすぐなんですけど、カーナビが案内したのは川沿いの堤防上の幅2m弱の小道。そもそもクルマが通っていいのかも判断つかず。
地図にするとこんな感じ。
周囲に何もないため視界が開けているわけですが、どう見ても堤防下へ降りられるスロープは見当たりません。
《こんな辺鄙な場所で、愛車を脱輪させたくない》
困り果てて国道沿いのファミリーマートに飛び込んで、店員の女子に相談したところ、やはり堤防沿いをクルマで走るのは危険とのこと。
ひとつ手前のコンビニ正面の斜面から畦道に入り、川に向かって進むのが正解のようです。
さらに恐怖なのは、この畦道ではクルマが交差することは不可能。幅はやはり2m。
走る距離も100m以上はありますので、対向車の存在は必ず目視で確認は必須。
お店の紹介よりもアクセスの説明を優先させてしまいましたが、遠方から初めて来店する方は絶対に迷います。心してご来訪ください。
ということで、お店の情報に戻ります。
駐車場用の空き地はかなり広く、それほど心配はありません。ただし土日はここも満車になると聞きました。
開店は11時。早めに来て、店前の予約ボードに記帳する必要があります。
基本、ここに書かれた順番通りに案内されます。
私が訪問したのは3月18日の月曜日。
店へのアクセスで多少時間をロスしたとはいえ、到着は開店5分前でした。すでに先客の入店が始まっていた頃。
で、予約ボードの私の順位は16組目。
幸いなことに一巡目で入店できたのは私が最後。
入口で2階へ上がるよう指示され、テーブル席に案内されました。
基本的に、相席はさせないようです。
あっぶねぇ!ひと組後ろになったら1時間待ち!!
平日でも開店前から客が並ぶ超人気店とは聞いておりましたが、ここまでとは…。
待つことになった客は、ショッピングセンターのフードコートと同じ呼び出しブザーを渡されるそうです。
とは言え近所にはコンビニ以外なにもなく、車内で時間を潰すしかないでしょう。
時間に余裕のない人は別の店を選択肢に入れておくことをお勧めします。
さてさて、どんな素晴らしい鰻が食べられることやら。
元養殖業者が提供する1尾半のジャンボ丼
オーダーは来店した順番で女中さんが訊いて回ります。(鰻の到着も順番どおりでした)
これがメニュー。
こちらのお店は元々、鰻の養殖業者が母体だと聞きました。(店の裏には養殖用という噂の池がありました)
調理法は関西風の背開き&地焼。炭火ではなくガス火で焼くんだとか。
平日限定のランチメニュー(うな丼)もありますね。
女中さんの話だと、並と上の違いは鰻の量だけでなく、大きさも違っているそうです。
上の鰻重(1尾)が3,600円なら、まずまずリーズナブルと云えるかもしれませんね。
私の注文は〈ジャンボ丼〉(税込5,000円)。
朝から何も口にしていないし、特大1尾半の鰻を堪能しましょう。
テーブルにポットごと置かれたお茶は、ルイボスティー。
飲みやすかったです。
こだわりがメニューに書かれていました。販売もされてますね。
蒸さないわりに、約1時間待ちました。14組目の女性3人組のテーブルに鰻が届けれてから、私のうな丼までのインターバルが約15分。
そして運ばれてきたジャンボ丼がこれ。
肝吸いとお新香と果物が付いてきます。
丼の蓋から蒲焼がはみだしてる。
鰻をいただいていて最も期待が高まる瞬間です。
さすがにボリュームに定評のあるお店。ごっつい鰻が確かに1匹半。
まずその特徴は、鰻の身の厚み。
私が最近こだわっているポイントがこれ。
蒸さない地焼きの場合、身の厚さが足りない鰻だと中身まで火が通り過ぎ、まるで焼き魚のようにパサパサになってしまうというのが私の持論。
でも「しまごん」の鰻はまさにパリフワ。
当然臭みもなく、尻尾周辺や皮目の焼き過ぎによる焦げつきも殆どなし。
タレも甘すぎずあっさりしていて、鰻本来の味も分かるくらい。
ご飯も硬めに炊かれているし、タレをかけすぎていないのも私好み。
山形米の〈ひとめぼれ〉を使っているとか何かで読みました。
さらに特筆すべきは、山葵が付いてくるんです。
これを蒲焼に少しずつ塗ることによって、ひつまぶしと似た味変も楽しめるわけです。
タレの風味が薄口だったので、(おそらく生の)山葵の上品な辛味がとても爽やか。
途中から全部の鰻に山葵を載せて食べきりました。
ご飯を大盛りにしなかったため、お腹も張りません。(普通盛りでもまずまず多かった)
付け合わせも紹介しておきます。
肝吸い。ちゃんと出汁の味がしてました。
お新香。
今日の果物はグレープフルーツ。苺がよかったな。
総合満足度は94点。
鰻の養殖業をされていただけあって、仕入れと品質が確かです。これが貧弱だとどんなに調理の腕が豊かでも、ここまでパリフワの蒲焼は提供できないでしょう。白焼きも評判だと聞いております。
並ばない(待たない)で入れた場合の満足度はかなり高いはず。
予約できないのが惜しいです。
営業時間はこちら。
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