〈にっぽん鰻旅 ベスト30発表〉鰻重及びひつまぶしの名店における満足度ランキング総合レビュー!!

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2018年の7月以来、日本中(1度だけ番外編で香港あり)の鰻屋さんを巡って、極上の鰻を探し歩いた〈にっぽん鰻旅〉が30回に達しました。
足掛け2年で30回。
多いか少ないか微妙な回数だなぁ。

僭越ながら、その日食べた鰻の評価を、100点満点による総合満足度として採点しています。
素人同然の私が勝手に点数をつけているだけなので、お店の絶対評価であるはずがありません。
でも1カ月に1回以上の頻度で、同じものを食べていると見えてくるものもあるんです。
その時期の鰻の仕入れ状況だけでなく、名古屋生まれの私のルーツを由来とした鰻の好みや、その日の体調、空腹具合が大きく関わっています。
他の素材に較べて、明らかに高価なメニューであることもあり、最も評価に影響しているのはコスパかもしれません。
それに見合った味や品質、お店のオペレーションが、食べた直後の採点に響いてくるわけです。
ということで、30回を迎えた記念として、私が勝手につけた採点を元に、ランキングを発表します。
意外なお店が上位だったりしますが、ただの個人的な感想です。マイ・フェイバリットということでお許しを。
題して、ベスト30 鰻旅!!
*一応、エクスキューズしておくと、評価点が80点を越えているお店は、かなり美味しいです。普段、鰻を食べない方が食べたら、きっと満足できるお味であることはお伝えしておきます。
では、一番点数の高かったお店から、いってみましょう。

第1位【96点】:小田原/うなぎ亭 友栄

2019年10月に訪問(第21弾)したお店です。

幻の青うなぎを食べさせるという小田原の名店。
ミシュランだったり、食べログで表彰されたりと以前から評価の高かったお店。
多目的トイレ不倫でテレビ界から追放される前に、アンジャッシュの渡部建氏が紹介したことから人気が爆発しました。
一品一品のクオリティの高さは、さすがの一言。
蒲焼の照りだけでも感動ものです。

うな重は上のみで5,400円
タレがやや薄味。ただ鰻自体に臭みがないので、青うなぎ本来の味がしっかり感じられて、却って利点かもしれません。
鰻の厚みやフワトロ加減もまさに理想的。
白焼きも忘れちゃなりません。

ワサビが生で自分で擂れるってだけで有難み倍増。

また肝焼きが特筆もの。

卵黄を絡めて食べる濃厚なお味。苦みも臭みもなし。これで800円なら納得です。
鈴廣かまぼこ博物館の目の前と、そんなに行きやすい場所にあるわけでもないのに、平日でも結構な客入りで、開店と同時に賑わっています。
難点は予約方法が特殊なこと。
電話して鰻は確保できるものの、席の予約はできません。当日、来店してから順番待ちすることになります。
小田原まで行って、時間が読めないのはあまりにツライ。
減点のポイントは、その点だけでした。
女中さんの応対の丁寧さといい、お店の清潔さも含め、文句なしでした。
「間違いなく関東最強」と私自身、ブログに書いています。
尾花を食べた後なので、これは掛け値なしの本心でしょう。


*うなぎ亭友栄の記事はこちら。〜まさに首都圏NO.1。噂の小田原〈友栄〉で青うなぎ〜にっぽん鰻旅【第21弾】〜

第2位【95点】:鹿児島 天文館/うなぎ末よし

2018年7月に訪問(第3弾)したお店です。
今や鹿児島県は、愛知県や静岡県を抜いて、鰻の養殖生産量全国1位。ふるさと納税で、大隅うなぎという品種が人気の返礼品になっていることでもわかります。
そんな鹿児島の地元でも有名な鰻屋さんです。

出張の仕事帰りにいただきました。
私が食べたのはうな丼の松

一見、見た目はショボいですが、これがなんと中入れ丼。
ふっくらさを出すために、温かいご飯の間に蒲焼を挟んで、その熱で蒸らす。
これが「間蒸し」と呼ばれる理由

関西風で蒸さずに、備長炭の直火で焼いているんだとか。
焼きもしっかりして香ばしく、九州の醤油の特性かタレがちょっと甘めで新鮮でした。
一番上等な「松」で税込み2,760円ってのが泣けてきます。
ちなみに鰻重は同じ値段で、ご飯と蒲焼がセパレートなタイプ。

付いてくる汁物が、肝吸いではなく、肝味噌汁なのは笑えます。

南九州なので白味噌なのでしょうか?
減点のポイントはこの甘ったるい味噌汁と、蒲焼が少しだけ焦げていたことくらい。あともう2切れくらい蒲焼が欲しいかな?
きくかわ、野田岩と訪問して、3度目の鰻旅で、過去最高の評価を記録しています。
今思うと、この後に出てくる鰻の名店を差し置いて、全体2位というのは正直意外でした。
そこまでかい?という気もしますが、理由として思いつくのは、前日に東京で食べた五代目野田岩のせいかも?
値段と店構えのわりに、内容がちょっと残念だったため、その反動で高得点をつけた可能性も考えられます。
まぁ、旅先では気持ちも緩みがち。でもコスパを考えれば、充分に美味しい鰻でした。
*うなぎ末よしの記事はこちら。にっぽん鰻旅【第3弾】鹿児島天文館〈うなぎ末よし〉~養殖量全国一の鰻の新・聖地~

第3位【94点】:静岡 三島/うなぎのむらかみ

2019年6月に訪問(第16弾)したお店です。
ここは大井川で養殖されるブランド鰻〈共水うなぎ〉で有名。

三島市と云えば、三嶋大社の付近に「桜家」をはじめとした鰻の名店があります。
それらを差し置いて、辺鄙な場所にある「うなぎのむらかみ」が3位となった秘密はなんでしょう。
驚くべきは、9,500円の上うな丼!!
共水うなぎを選ぶと、並でも6,500円。
共水うなぎは養殖でありながら、天然うなぎ特有の旨みを持たせることに唯一、成功したと云われています。
1万円を超えそうなうな丼とはこちら。

おそらく2尾と思える巨大な蒲焼が丼を塞いでいます。

「はみ出てて嬉しいのは鰻くらい」という今や名言となった感想を呟いたのも、これが最初です。
約30分しっかり蒸しているわりには、関西風のパリフワに近い香ばしい鰻でした。
こんな特盛のうな丼ですが、完食しても全然胃にもたれません。その理由は脂がしつこくないこと。
臭みもなく、タレの辛さも甘さも控えめなので、鰻本来の風味を感じます。
そして、高得点の理由がもう一つ。
至高の〈ひれ串焼〉。

鰻の背びれと腹びれを串に巻いて焼くそうです。
鰻10尾で串8本しか取れなくて、手間もかかり技術も要するため、最近では誰もやりたがらないメニューなんだとか。
これが1本200円とは思えない絶品。
脂のノリも良く、何とも言えぬ香ばしさ。初めて味わう食感でした。
東京・神田明神下の料亭で修業されたという店主の職人技とこだわりを感じるお店でした。
価格にはビックリですが、予約が取れるのと、ご主人の話を聞きながら食べられたことが点を引き挙げたと言えます。
このひれ串焼はまた食べたいです。
*うなぎのむらかみの記事はこちら。にっぽん鰻旅【第16弾】〈うなぎのむらかみ〉〜三島で幻の〈共水うなぎ〉が食べられる

第4位【93点】:名古屋 熱田/鰻 大和田

2018年9月に訪問(第5弾)したお店です。
取材拒否のお店のため、テレビで紹介されることはない名古屋の鰻の老舗です。

地元で鰻に食べ慣れた御仁に聞けば、ひつまぶしなら「あつた蓬莱軒」ではなく、ここの名前を上げるでしょう。
鰻屋さんらしい佇まいのお店です。ただし予約はできなくて、休日なら開店前から並ばなくてはなりません。
私はここでうな重を食べたことがないものの、櫃まぶしはさすがに絶品。

↑上の画像は、櫃まぶしの特上で、これでなんと3,800円(当時)。
並なら2,800円で食べられます。老舗にしては良心的。

ひつまぶしの場合、食べ方を替えて最低3回茶碗に盛る必要があるため、鰻とご飯の比率がとても重要。
やっぱり蒲焼がこれくらいないと食べ応えがなくって。
直焼きの割には、皮目がパリパリではなく、もっちりした食感なのが意外でした。
大抵のひつまぶしは鰻の品質を隠したいのか、焼き過ぎて蒲焼の味がそっちのけになりがち。でも、ここんちは予想外の鰻の美味しさでした。
だし汁ではなく、焙じ茶でお茶漬けにするのも特徴です。却って余計な味が混ざらなくていいかも?
肝焼きがぷっくりしているのも高評価でした。

串に刺さっていないのもOK牧場。このほうが上品です。
ひつまぶしの由来が「余り物の鰻を工夫して賄いとして食べた名残りの産物」という先入観とのギャップと、取材拒否の名店というイメージが、点数を押し上げているかも?
でも、ひつまぶしを積極的に注文するようになったきっかけは、間違いなくこのお店です。
*鰻大和田の記事はこちら。にっぽん鰻旅【第5弾】名古屋〈大和田〉~取材拒否の鰻・櫃まぶしの名店~
5位以降に続きます。いよいよ東京で行列必至のお店も登場します。

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