阪神尼崎でディープナイト〜風まかせ 街散歩①〜
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▶ 目次 1.いま最もホットな阪神尼崎駅 2.尼崎焼きそばセンター 3.尼崎にある芝居小屋 4.串かつ専門店 あさひ本店 |
いま最もホットな阪神尼崎駅
出張の醍醐味は知らない街を訪れること。その土地に詳しい同僚や知人を頼りに、見聞を広げるチャンスです。
今回は大阪出張の宿泊を〈阪神尼崎駅〉にシフトし、元同僚のHさんのお導き。
このお方、昨年まで出向していたグループ会社の総務担当で、ソウルへの社員旅行でもカジノ巡りで一緒でした。韓服のコスプレの写真にも映っています。
そして親子3代の尼崎育ちだそう。現在のご自宅も私が泊まる都ホテル尼崎のすぐ裏手だとか。
都ホテルといっても、以前はアルカイックと言ったそうで、由緒あるわけでもなし。
フロントのサービスは都ホテル風でしたが、如何せん部屋が古い。安くて有り難いんですけどね。
元々の目的は、有名な「かき金」で牡蠣三昧することだったのですが、残念ながら訪れた12月2日は定休日。
ならば聞きしに勝る〈阪神尼崎駅〉の際どい楽しみ方を、ローカルに学ぶことにしましょう。
尼崎市といえば、大阪のベッドタウンにして、人口45万人の兵庫県下第4位の人口を有する都市。
昨年、「本当に住みやすい街大賞2018 in 関西」でJR尼崎駅周辺が第一位に選ばれたとか。なぜか兵庫県なのに市外局番が大阪の「06」を使います。関東でいえば、「町田市」のように東京なのか神奈川なのかはっきりしない街って印象です。
尼崎市は北側から阪急、JR,阪神と3社の鉄道が乗り入れ、その沿線によって周辺の雰囲気が全くことなることで有名です。関西の方では尼崎在住だというと、「どのあたりの尼崎ですか?」って訊くんだそうです。
これがまた絶妙な間隔でそれぞれが離れていて、微妙なヒエラルキーを形成しているんです。
下に行くほど、柄が悪くなるという…。
事前情報として、この約1週間前に〈××組の抗争による自動小銃30発の襲撃〉ってのがありました。
19時に阪神尼崎駅前でHさんと待ち合わせ。
北口前の広場の噴水で労働者の方々が、行水や歯を磨いているという噂を耳にしていたのですが、特に見かけません。寒かったから?
アーケードを通って、その銃撃戦の現場である焼肉店前を案内されます。
Hさんは少しトッぽいところがあるので、その手の話になるとイキイキとしています。(髪型がなんとなくリーゼントなのはその名残?)
店は閉まっているものの封鎖のテープもないし、警官もおらず静かなものでした。事務所はここではなく、少し離れた近隣にあるそう。
※さすがに撮影はしていません。
2012年頃に話題になった「尼崎事件」といい、物騒な街であることは間違いありません。
ちょっと前までは親会社も店舗を出していたらしいのですが、夏になると涼みに来る浮浪者風の客が後を絶たず、額から夥しい血を垂らしながら「バンドエイドくれぇ」と言ってきたり、時には下半身真っ裸でオムツだけ穿いた老人が、店のパンフレットを見ていたとか。
店の外に並べた印刷物も全部彼らの簡易ベッドになってしまうらしく、往生していたそうです。
ヘンテコなのが店内に入ってきそうになると、店長の指示で自動ドアのコンセントを抜いていたとか。
今ではお店もなくなってしまいました。そんなオッチャンたちのせいか、関西の不景気が原因かも判りませんが。
そうそう、〈チョンの間〉もあるんですね。
以前の赤線地帯の名残りがこんな場所に残っているとは…。行かないけど。
「かんなみ新地」と呼びます。
尼崎市神田南通にあるから、「かんなみ」なんですね。
関西では大阪市西成区にある飛田新地が有名ですが、飛田を含め、〈5大新地〉と呼ばれる場所があるそうです。
「今里(大阪市生野区)」「松島(大阪市西区)」「信太山(大阪府和泉市)」「滝井(大阪府守口市)」の各新地、そして飛田。
かんなみは5大新地には入っていませんが、遊び慣れた“通”の間では人気のある新地なんだとか。
日が暮れるとともに20軒くらいが営業を始めて、やり手婆ぁの背後に控える女の子の風貌が、結構可愛いのが不思議でした。(入ってませんからね)
中にはセーラームーン風のコスプレをした娘もいて、インバウンド対策かなぁ。
Hさんに「初体験はやはりここですか?」と訊いたら全否定されました。
「ええ、親子3代」という関西人らしい切り返しを期待していたのですが…。
尼崎焼きそばセンター
かき金に行くあてが外れてしまったので、ノープランのままアーケードを歩きます。
月曜の夜なのでHさんが狙っていた店も休業が多いみたいです。最初に入ったのは…。
「尼崎焼きそばセンター」という店。
牡蠣を載せた焼きそばの看板に惹きつけられました。
〈坂越(さこし)〉というのは兵庫県赤穂市にある牡蠣の名産地。
別に焼きそばに乗っける必要はありませんが、お好み焼じゃないところが惹きつけます。
Hさんも入ったことなかったそうですが、腹ごしらえはここですることに。
名物・豚焼そば(680円)。
鉄板だしたこ(480円)。明石焼きみたいなものでしょうか?
そして、坂越かきの鉄板醤油バター焼(580円)。安っ!!。
生ビールやハイボールを2杯くらいずつ飲んで、ふたりで3千円いかず。
普通に美味しくて、とにかく安い。
尼崎にある芝居小屋
驚くことに、尼崎には大衆演劇を常演する芝居小屋が2軒もあるんです。1軒は「大衆演劇 三和劇場」といって、尼崎中央商店街のアーケードの中。
そして画像は、神田北通4丁目にある「芝居小屋 遊楽館」。
昼の部と夜の部があって、12:30と17:30の2回公演のようです。席数は約100席。
入場料のことを木戸銭と呼ぶんですね。1,600円とは良心的。
2016年に大阪市十三でオープンし、オーナーの地元である尼崎へ2018年11月1日にここに再オープンしたんだとか。
大衆演劇の専用劇場で、全国各地で活躍する劇団が月替わりで公演を行うそう。
梅沢富美男の「梅沢劇団」みたいなのが、日本にはまだたくさんあるんですね。時間があれば行ってみたいもの。
串かつ専門店 あさひ本店
ほろ酔いでHさんと共に次の店を探して、徘徊します。やはりアーケードじゃなく、もっとディープな路地裏をリクエスト。
ならばとHさんが〈おいで横丁〉という線路沿いを選択。
Hさんが知っている串かつ屋さんに向かいます。
地元でもぼちぼち有名なお店。こちらは本店なんだとか。
「串かつ専門店 あさひ本店」というお店。
昭和39年創業。私とHさんが生まれた年です。
中に入ると、ローカルで賑わっています。学生もサラリーマンも労働者も混じって、いい雰囲気。
カウンターに席を見つけ、適当に串揚げを頼みます。10串頼んでも1,500円くらい。
アスパラガスと、牛肉、豚肉、海老にうずら卵です(たぶん)。
鉄板焼きとも謳っていますので、ソースは小皿に。
串かつのスタンドのように、二度付け禁止でソースの壺につけるのとは違ってました。
安定した味です。軽く酔っ払っているのでこれで充分。
そしてやはり安い。二人で串7本とビール2杯で2千円に届かず。
ごちそうさまでした
こちらから予約できます
まだまだ阪神尼崎への興味は尽きません。
あまりに面白かったので、次回の1月末の出張もここに泊まって、探索することを決めました。
次回は絶対、かき金に行くのだ。
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