媽閣廟で必勝祈願~〈欲望の街・マカオの開運アイテム VOL.2〉
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▶ 目次 1.媽閣廟(マーコーミュウ)を訪ねる 2.幸運の象徴、ガロ |
ギャンブルの街であるマカオでは、誰だって幸運を求めます
ここでは、縁起を担がずにはいられません。
前回の投稿で紹介したように、家の入り口に「福」の字の貼り紙をしたり、線香を焚いたり。
散歩していると、そんなアイテムをしばしば見かけます。
最近、海外のカジノで勝てないのは、信心が足りないから?
こう見えて、私はミッションスクール出身。心の中の宗教論争を封じ込めます。
マカオ最古の寺院、媽閣廟(マーコーミュウ)を訪ねました。
ここは道教と仏教の混淆した寺院で、マカオ半島の南端、媽閣山の麓に海に面して立っています。マカオの名前の由来は、実はこの廟の名前であるとされています。ポルトガル人が初めて上陸した場所が、この媽閣廟の岸辺。現地の人に、ここはどこかと尋ねると「マーコーミュウ」と答えました。
「マーコーミュウ」→「マーカーウー」→「マーカオ」……
それ以降、都市全体は「マカオ」と呼ばれるようになったと言われています。
*日本の「和の国」の一説と似ていますね。
「魏志倭人伝」に出てくる「倭」の起源は、現在の近畿地方に中国大陸から渡ってきた方々が、「あなたたちの国の名は」?と聞いたところ、「ここは和の国だ」と答えます。それを中国の使者は「わ」の音に「倭」という文字を当てたという説。
「倭」という漢字には「野蛮人」という意味があります。批判を恐れずに書けば、自分ら以外を蔑視している中華思想が垣間見えます。※井沢元彦著の「逆説の日本史・第1巻」の受け売りです。
媽閣廟には観光客が多数、足を運びます。皆、線香を買い、跪きながらお祈りを繰り返します。私も20HK$の線香を買い、祈祷の列へ。
廟内には、海の守り神とされる「媽祖」が祀られていて、旅行安全、自然災害、無病息災等にご利益があるとか。確かに入口に、獅子(日本だと狛犬と呼ぶのでしょうか)が鎮座しています。
ライオンは水の災害から防いでくれる神だという神話が、世界中でたくさんありますね。エジプトの「スフィンクス」の建立もナイル川の氾濫からピラミッドを守るためだったり、シンガポールの「マーライオン」も目的は同じ。
さて、私は何をお願いしようかと思案しますが、すぐには浮かびません。
台風で帰りの飛行機が飛ばないなんて勘弁して…なんて小さいし、ウィンドサーフィンで遭難しないように…って言っても、最近あんまり海に出てないしなぁ…。
なんか、つまらん。やはりここはマカオ。お金さえあれば無問題(モーマンタイ)!
「100万円などと高望みはしませんから、10万円勝たせてください!」
見よう見まねで皆と同じように床のクッションに跪き、深々とお辞儀をして参拝を終えました。他にも、灯篭型の「許願球」(40HK$)が売られています。
この許願球の下の札に、日本の絵馬のように願い事を書くと、夫婦やカップルがずっと一緒にいられるとの言い伝えがあるそう。
中の風車がなんともキュートです。
線香が何種類も売られていて、一番太いもの(直径20cmはある線香。見た目は柱)の値段が2,888HK$(約43,000円)!?
渦巻き状の線香は火をつけると、一ヶ月近く燃えているらしいです。
お土産屋にも、マカニーズ(マカオ・ローカル)が愛する幸運のキャラクターが並びます。私も媽閣廟の外の売店で、20HK$で買いました。それがこれ…、
フェリシダージ(ポルトガル語で幸運の意味)の象徴、「ガロ」。
ポルトガルで”幸せを呼ぶ雄鶏”といわれているガロには「バルセロスの雄鶏」という逸話があります。
昔、北部のバルセロスという街で、純銀製の食器類が盗まれ、ある旅人に嫌疑がかかります。彼は身の潔白を訴えましたが、誰も信じてくれません。捕まった旅人は裁判の席で「私は盗みを犯していません。私の言葉が真実なら処刑されるとき、このニワトリが立ち上がって三度鳴くでしょう」と訴えました。
すると、処刑が行われるまさにその時、裁判官が食べようとしていた焼かれた鶏が本当に鳴きだしました。それで旅人は解放されました。それ以来、ガロは潔白と幸運のシンボルとして、ポルトガル及びマカオで大切にされています。
風水に一家言もつ、かのカジノ王・スタンレー・ホー邸にも、風見鶏として取り付けてあるという噂。
売られているマスコットのガロの基本色は黒。宴のテーブルの上で丸焼きになっていたのがその理由。土産物屋に並ぶガロは、今ではなんともカラフル。ラッキーアイテムとして珍重されています。ちなみにサッカーのポルトガル代表チームのマスコットもニワトリです。
心を入れ替えて、「媽閣廟」で神に祈り、「ガロ」を鞄に忍ばせて、カジノに挑んな私は、
こんなになっちゃいました。
ありがとうございました。信じる者は救われる。
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