豪徳寺は招き猫だけじゃなかった!?~御朱印集め開運紀行③~

《当サイトはアフィリエイト広告を利用しています》

第3弾は世田谷の豪徳寺

新宿から小田原・箱根方面へ続く小田急小田原線に、豪徳寺駅があり、世田谷線の山下駅と隣接しているため、豪徳寺は山下駅の近くにあるものだと、ずっと思い違いしていました。
豪徳寺は、世田谷線で言えば、宮の坂駅のほうが近いです。(下の地図参照)

《豪徳寺=招き猫発祥の寺》という印象が強いのですが、彦根藩井伊家の菩提寺なんです。
「彦根城=ひこにゃん=猫」というのも、これで解決。



世田谷線でも招き猫がゴリ押しされているのが分かります。
この車両はつり革も、猫仕様になっているそう。

世田谷らしく豪奢なお寺

豪徳寺は宮の坂駅を、世田谷八幡宮の反対側に3分ほど歩いたあたりに入口があります。

大きな寺らしく、この参道から山門まで100m近くあります。

曹洞宗系の寺社です。割と金がかかっていそうな印象。

庭も手がかかっていて、左手には三重塔がありました。

参道の正面には大きな香炉が置かれ、なぜかその上に狛犬が道を塞ぎます。


招き猫の寺なのに、狛犬なの?
と一瞬たじろぎます。これは、相手を欺くトリックなのか、あるいは何かのイリュージョン。
よく考えたら、狛犬は犬ではなく、獅子(ライオン)のことでネコ科です。特に矛盾はないわけで…。先へ急ぎます。
広いです。立派です。本堂もどこだか分かりません。


三重塔に沿って、左に曲がったところに、小さな祠を見つけます。
招福観音と書かれた提灯が吊るされています。招福観世音菩薩を祀る招猫殿という場所だそうです。


そちらの建物に近づき、奥を覗くと、ややっ!!
猫の大群です。




願いが成就したお礼として、数多くの招福猫が奉納されているそう。
いやはや、これだけの数が揃うと、大迫力。

特に猫好きでない私からすると、恐怖すら覚えます。
ここんちの招き猫は、小判など持たず、右手を上げて首に鈴をつけているだけという、上品な猫さん。
豪徳寺が「」と呼ばれる謂れは、以下のようなもの。
~鷹狩りの帰りにこの付近を通った領主・井伊直孝が、「猫」に引き寄せられ、門内に招き入れられます。天候が急変して「雷雨」に。雨に濡れるのを猫が救ってくれただけでなく、和尚の法談を聞くこともできたのを大いに喜んだ井伊直孝は、かの地を井伊家御菩提寺にするというお話。
境内には猫を祀った「招福殿」があり、豪徳寺では招福猫児(まねぎねこ)と呼ばれています。


本殿を探します。見つけました。簡単にお参り。

この右手に寺務所がありました。


意図はわかるが、軽すぎる。「ひこにゃん」と同じノリです。
中で売られているグッズも猫ばかり。
高さ15cmクラスの招き猫でも2,000円以上の値段。

御朱印もここで書いていただけるようです。地方から来られた方が、オリジナルの御朱印帳を3冊買われて、それに書いてもらっていました。
ここまで来たので、朝、買った御朱印帳を開いて、列に並びました。

待てよ。ここは、彦根藩井伊家のお寺。
井伊直孝の墓があるということは、井伊直弼のもあったはず。
すぐに寺務所を出て、招福観音所の奥にあった墓地を訪ねます。
ありました。
15代藩主にして、桜田門外の変で暗殺された大老・井伊直弼の墓。
私の御朱印帳には、約1時間前にいただいた松陰神社の御朱印が、まだ墨も乾ききらぬ状態。
この関係は「安政の大獄」じゃないかぁ!!!
松陰先生の御朱印の横に、井伊家の菩提寺の署名なんか書いたら、間違いなく祟られます。やめておきましょう。
そもそも、2kmと離れていない場所に、直弼と松陰の墓を置くなんて…。風水的にもよくないような。(遺体はお墓の下には眠っていないようです)
*日本はそもそも怨霊信仰の国ですからねぇ。

寺と神社の問題で、御朱印帳について悩んでおりましたが、それ以上の因縁に気づいてよかったです。別の機会に、お寺用の御朱印帳を買って、あらためて訪問することにします。
くわばらくわばら。

再訪問で御朱印を入手

7月16日海の日に、いよいよ御朱印をいただいてきました。
AM11:30という祝日の午前中でも、小さな社務所には、招き猫グッズや御朱印をもらうために結構な人の数。私の御朱印も順番待ちで7人目。
15分ほど待ちました。
外国人の方も多いですね。白人さん、中国、韓国とインガーナショナルな人気。やはり招き猫の写真を撮りたいのかな?
御朱印はこんな感じ。


御朱印帳は増上寺でいただいたものを、お寺用にしたのでそちらに。
とりあえず〈安政の大獄〉問題は解決です。


Visited 36 times, 1 visit(s) today

こんな記事も読まれています。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。