グランドリスボア建築前の場所にあった食堂を再現~水坑尾街の「工人茶檔」~マカオの微妙なグルメ#60
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今回はマカオ市街のレトロ風食堂をご紹介します。
グランドリスボアが建つことになる土地には、かつてグラウンドがあったというのは有名な話。
中国返還前のマカオを記した沢木耕太郎さんの小説〈波の音が消えるまで〉でも、夕食場所を探す主人公がサッカーを見物しながら食事するシーンが出てきます。
そこは「工人球場」と呼ばれていたようです。
そしてその敷地内にあった食堂が「工人球場飲食部」。
当然、今はその場所に存在していないわけですが、割りと最近、これを再現したレストランがお目見えしました。
店名は「工人茶檔」
場所はグランドリスボアからも徒歩10分以内で行ける水坑尾街のCOZYというビルの1階。
私のブログでは、前回、同じビル内に出店しているスイーツ店をご紹介しました。
*ちなみにその記事はこちら。
食堂じだいが夜21時には閉まってしまうため、なかなか訪れる機会がなかったんです。
今回は初日のランチタイムを狙い撃ち。
店奥の入口に向かう廊下からバナーが垂れ上がっていて、すでにレトロムード。
《源於1970》ということは、70年代の澳門をイメージしているのでしょう。
店内に入るとメタル(ブリキ)チックなテーブルと椅子が並び、床は白黒のチェック。
否が応にもポルトガル統治時代を想起させますね。
壁には球場で撮られた往時の写真が飾られていました。選手が整列している構図がなぜか多い。
他の壁にはポルトガルのタイル〈アズレージョ〉で作られたストリートの案内板。
お土産にもなっているベタなアイデアです。
食事の注文はテーブルに貼られたQRコードでアプリを開いてオーダーするスタイル。
こんなところはレトロじゃないわけで。DXが進んだマカオのレストランでも最近増えてきましたね。
客のスマホを使わせる仕組みに猛反対です。
小さな画面の中で知らない店のメニューを探すのは、オジサン大変なんですよ。
やらせたきゃタブレット置いておけと内心思います。
で、やってみたんですよ、一応。しかしこのメニュー画面にたどり着くにはWeChatのインストールが必要らしく私はそこで断念。店員を呼びました。
負け惜しみ半分ですが、メニューがなかなかお洒落でした。
表紙がエアメール風になっていました。意味と効果は不明。
おすすめのアラカルトとドリンクメニュー。
見回すと大半の客はセットメニューを食べてます。
何時まで頼めるのかは読み取れませんが、25~38HK$とかなりコスパよし。
でも私は殆どの状況でこの手のお薦めセットを注文することがありません。
特に中華圏ではそのクオリティーへの信頼感ゼロなんです。経験値でいうと大抵美味しくない。
ということで私の選択はこれになります。
経典推薦の〈招牌焗骨飯〉(48HK$)!!
様々な単語を使って推しているのがわかります。
要するに骨付きポークチョップライス。
どこかで見たことがあると思ったら、グランドリスボアでよく食べてました。
*記事はこれ。
グランドリスボアの日夜珈琲室で食べたこのメニューにも《グランドリスボアスタイル》と枕詞が書かれていたのは、以前そこにあった食堂とも関連があるのでしょうか?
で、ドリンクの注目はこれ。
〈手打炭焼檸檬茶〉というメニュー。
香港では「鴛鴦」といってコーヒーと紅茶を混ぜたドリンクがありますが、これもそのクチですかね?
興味津々ではあるのですが、まだマカオに到着したばかりだし遠慮しおきます。
オーダーは普通にアイスミルクティー。
メニューを店員に2箇所指差してお終いです。DX糞くらえ。
ガムシロップのボトルが紅茶のグラスより大きいのが笑えます。
そして、当店の必食メニュー、焗骨飯の登場。
簡潔に説明すれば、卵炒飯の上に豚カツを載せ、甘辛のトマトソースをかけたもの。
ソースに焦げ目が見えますが、銀食器を使っているところを見るとオーブンに入れたわけではなさそう。
どう作ってもマズくなりそうにない安定したメニューです。私の好物。
まず白飯でなくチャーハンというのがいいですね。
マカオで使うお米はジャスミン米が多いので、炒めたほうが美味しいのが理由。
豚カツの肉もまずまずの厚み。骨があるのがちょっと食べづらし。
全量でこれくらい。スペアリブのようにガッツリ骨付きじゃないため、ガブッといくと歯が折れる危険があるので注意です。
ソースはケチャップにチリを少し混ぜたような味です。そこまで濃くはなく薄めてるかも?
さらっと単品だけ食べてランチするには安定した美味しさでした。
勘定はドリンクを入れて69HK$。
円安だと1,300円を超えちゃいますね。
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