にっぽん鰻旅【第20弾】〈鰻 やしま〉〜新御徒町の関東鰻の名店

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20回目の鰻レポート

昨年の夏からはじめた鰻屋めぐりも、とうとう20回を迎えました。


3連休明けの火曜日、仕事で稲荷町にうかがった帰りに、新御徒町にある鰻屋さんを訪問。

その名は「鰻 やしま」さん。
上野の「初小川」で修行したご主人が焼いているそう。昭和58年(1983年)の創業で36年の歴史があります。

直前に電話で席とウナギの在庫を確認して、15分後に到着することを告げて、一応予約しておきました。

春日通りと左衛門橋通りの交差点にあります。大江戸線の新御徒町駅のA4出口から歩いて3分くらい。

ハナマサの隣りに「う」の看板

新しめの綺麗な外装。
3組ほど先客がいて、皆お年寄りでした。年配の女中さんにテーブル席へ案内されました。

団体さんはこちらの座敷に通すようです。最近は鰻屋さんでも畳の上にテーブルと椅子が多いですね。
座布団にあぐらや正座って、歳を取ると膝に堪えますからね。理解できます。
女中さん2名も、まったりした接客でなんとも活気なし。

鰻重の特上は4,300円。この界隈なら良心的な価格と言えるでしょう。
ご飯大盛り200円増し。肝吸とお新香付き

上と特上の違いは、鰻の量ではなく、大きさだそうです。
特上の場合、〈長さ60cm太さ9cm〉が一尾。
毎日、このサイズを仕入れるのも大変でしょうね。

おつまみのメニューに、う巻や肝焼きがありません。
電話で問い合わせた時も、肝焼きができるかは訊いてみないと分からないと、意味不明な答えをいただいていたのですが、メニューにすらありませんでした。(その場で訊いてくれればいいのに…)


ここまでサイドメニューが充実していない鰻屋も珍しい
注文は、鰻重の特上にしました。ご飯大盛りで。*この時のためにランチ抜きで挑んでおります。
お酒はやめておきました。

30分待って鰻重登場。予約の電話を入れたおかげで、準備をはじめておいてくれたみたいです。
先客よりも先に運ばれてきました。

蓋を開けて、ドン!

重箱が大きめなのか、一尾とはいえ、鰻がみっちりという感じではありません。
お年寄りが多いからか、ご飯も大盛りのわりには程々の量。

ふっくらとした鰻で、きれいに焼き目がついています。
丁寧に仕事されているのが分かります。
鰻の厚さはまあまあ。

タレは薄めにつけられていて、割と上品。鰻の臭みもなく食べやすいです。
関東鰻ですが、タレの辛さが際立たず、甘みも押さえられていて程良い加減です。
パンチはないかなぁ。
ただし卓上に置かれていた粉山椒の風味がSo Spicy。
ご飯に振りかけた途端、いい塩梅で鰻の味を引き立てていました。
※私は鰻ではなく白飯に山椒をかけて食べます。
聞けば、自家製らしいですね。

肝吸は非常に薄味。

肝の大きさは普通。
こちらは漬物。普通。

総合満足度は100点満点で
87点としました。
鰻が柔らか過ぎず美味しいのですが、際立った特徴はなし。
前回食べた東京駅の「はし本」の方が鰻の味は少しだけ上でしょうか。
でも4千円前後の価格は好感が持てます。
サイドメニューが少なくて、鰻を待っている時間が持たないような…
女中さんが何度も他の客の注文を間違えていて、私のテーブルの横で蓋を開けて確認していました。
客の見てる前でそれはないやろ?
シルバー雇用の厳しい現実を垣間見た思いでした。頑張れ。

営業時間 11:30~14:00(L.O.13:00)
     17:00~20:00(L.O.19:00)
定休日 日祭日(土曜は不定休)

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