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【房総半島漫遊記#2】箱蒸し製法の鰻はどんな味?~水郷の街・佐原「うなぎ別館 山田」でを味わう〜にっぽん鰻旅【第51弾】

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1月末の千葉の旅の最初の目的地は、水郷の街・佐原で人気の鰻屋さん。
店名は「うなぎ別館山田」。
こちらは珍しい《箱蒸し》という調理法を採用した、関西風の地焼きうなぎに定評があるお店。
別館ということは本館があって、本家本元の「うなぎ割烹山田」は佐原の中心地にあります。
そしてこちらはちょっと離れた国道51号の佐原街道沿いにあるわけ。
浜金谷にフェリーで着いたときは、先に香取神宮に寄って、鰻は夕食で食べようと考えておりました。
ただカーナビの予想到着時間を見ると、13時頃には香取市に着いてしまいそうなペース。
〈これならランチタイムの2巡目に紛れこめるかも?〉
朝から何も食べてなかったこともあり、参拝は後に回して先に鰻屋に寄り、待ち時間が少なければ食べていこうと思い直します。
そんなわけで佐原の小江戸地区よりもいくらか近い「別館山田」の方に突撃することに。

到着は13時15分。

駐車場は9割がた埋まっています。平日火曜ですよ。嫌な予感。

創業して300年と云われる店ですが、別館なので建物自体は新しめ。
とりあえず表には誰も待っていませんね。

↑入口にはこんな案内が。
そうなんです。山田グループは開店前から整理券を配って、おおよその入店時刻を指示される仕組むなんです。

とりあえず入店。ランチは14時半まで。
この時点で7組待ちで、30分後には着席できる見込みとのこと。
番号札を渡されて、とりあえずは放置。オーダーは事前に聞かないようです。
国道沿いの他に何もない土地だったため、店内のレジ横の長椅子で待つことに。

店内をぼんやり眺めているとバタついた様子はなく、まったりした雰囲気。
それっておそらく客層のせいです。私が通った他の鰻屋と対比して、
明らかに老人度が高いんです。
それも時速1km程度でしか歩けない、よぼよぼの御老人の多いこと多いこと。
私よりも先に呼ばれて席に着く際も、覚束ない足取りで家族の後をついて、やっと辿り着いている感じ。
外から入ってくるときに木戸を空けて入るんですが、年寄りのほとんどが戸を閉めません。
外の風が冷たい時期。「戸ぐらい自分で締めろよ」と声を掛けても、耳も遠いらしく聞こえていません。
老人を馬鹿にしているわけではありませんが「こんなのに鰻食わせて味が分かるのかな?」と内心思いました。
ご家族はいったい何のために、こんな待ち時間の長い繁盛店に自分の親を連れてきているのでしょう。
結局、40分ほど待たされて、14時ジャストにテーブル席へ案内されました。
まずは鰻のメニューから。

特上は5,650円(税込)。まずまずいい値段とりますね。
さらに「直鰻重」ってなんだ?
当然、下調べは済ませてきていますが、この店で普通の「鰻重」を頼むと、蒲焼とライスがセパレートに出てきます。さらに白飯にタレもかかっていないという噂。
それに対して、「直鰻重」は他店のようにライスに蒲焼が載ったもの。
私のリサーチでは、殆どの客が「直」を頼んでいます。
↓こちらは一品メニュー。

口頭でも確認したところ、う巻きや肝焼きは出していないらしい。
聞けば、鰻が提供されるまで40分以上はかかるそうなので、川エビ唐揚げ(600円)を時間つなぎでオーダー。
鰻については、直鰻重・上(4,300円)でご飯を少しだけ多めにしていただくことに。
(大盛りは有料ですが、かなり量が多いらしく、無料サービスのちょい盛りがあるそうです)
クルマで来ているので酒類は飲みません。
↓ドリンクメニューも載せておきます。

10分後に川エビ到着。

結構なボリュームです。

サクサクパリパリでしっかり海老の味。これだけでお腹が膨れそう。
ビールが欲しくなりますが我慢我慢。
結果、1時間近く待たされ、15時着丼。

重箱の蓋から身がはみ出してます。
かなりの時間待っただけに、箱蒸し鰻への期待は大きい。

比較的大きめの鰻が1尾。縦に並べているため、はみ出ていたわけです。
肝吸いと漬け物、酢の物?がセットで付きます。
端っこに焦げが見えるのは、地焼きの特徴。

「箱蒸し」という調理法は、白焼きの鰻を箱の中に入れ、蒸気を使わずに鰻の余熱で蒸しあげてから、備長炭の強火で焼くスタイル。現代で伝承しているのはこちらだけとの噂。
見た感じでも、しっかり蒸した関東風とは一線を画しています。

鰻の身はまずまず肉厚。明らかに張りと柔らかさが違います。

口に入れると、パリッとはしているんだけど、タレが濃くてこってりした粘りを感じます。

裏面を見ると如実に分かります。飴色にテカってますよね。
照り焼きバーガーに近いかも?
(そこまで甘くはないけどね)
考えるに、普通のうな重ではライスとうなぎを別に出すため、元々うなぎに塗るタレが多いんではないかな?
醤油の風味が強くて、甘さはほどほど。千葉が醤油の街だから?
少しだけ私には辛いかも。

味が濃いので、山椒を鰻の身に振ってもあまり効果がないような…。
私は普段から山椒をかけるなら、ライスに振りかけています。これなら鰻の風味を消すことはありません。

ご飯は確かにそんなに大盛りじゃないですね。タレのかかり加減も控えめ。

肝吸いの肝はでかいです。(並だとただのお吸い物になるとか)

漬け物類は普通。


総合満足度は89点。
丁寧な仕事を味わう関東風の高級鰻ではなく、香ばしくて歯応えのあるワイルド系の鰻が好きな方にはいいでしょう。
ただ私としては食感はOKですが、タレが濃すぎ。鰻本来の風味まで消している気がしました。
店員さんの接客については、元気で愛想がいいのは好感度高し。
ただオペレーション的には、クルマで待つ客を探して、訪ねたナンバーを頼りに駐車場に出向くのは効率悪くない?
携帯の電話番号を聞いて連絡するとか、今どきのコミュニケーションがあるのでは。

明日は、成田山の駿河屋で大井川共水うなぎを堪能する予定。
*記事はこちら。

【房総半島漫遊記#4】成田山新勝寺前「駿河屋」で共水うなぎを食べられる!?〜にっぽん鰻旅【第52弾】



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