![](https://i0.wp.com/kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/駿河屋タイトル画像.jpg?resize=780%2C585&ssl=1)
【房総半島漫遊記#4】成田山新勝寺前「駿河屋」で共水うなぎを食べられる!?〜にっぽん鰻旅【第52弾】
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1月末の千葉・房総の旅で2日目に訪れた鰻屋は
成田山新勝寺前の「駿河屋」さん。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/駿河屋外観-300x225.jpg)
ご覧の通り、参拝帰りの客で引きも切らない超繁盛店。
有名な「川豊」と双璧の人気を誇ります。通はこっちかも?
店の場所は新勝寺総門のすぐ左隣り。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/成田山新勝寺総門-300x225.jpg)
幻の《共水うなぎ》を食べさせることが特徴。
共水うなぎとは、静岡県大井川町の(株)共水が養殖しているブランド鰻。
大井川の南アルプス伏流水で育てられているため、天然うなぎに近い香りと味わいで、DHAやEPAは一般鰻の4~5倍とも。
よくこの類のブランド鰻を、天然モノだと勘違いされている方がいるのですが基本は養殖。
いまだに自然環境下で育った鰻のほうが旨いと思っている方が多いんです。
でもそんなはずはなく、餌や水を整えて人が稚魚から手をかけて育てた方が品質が高いのが現代の定説かと。
ということで蘊蓄はここで終わり。問題は混雑をどう回避するか?
土日はおろか平日も整理券を配布していると聞きます。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/整理券-1-270x300.jpg)
昼時にいけば2時間近く待たされるという噂。予約はできません。
ここはモーニング鰻を選択して、整理券の配布に並びましょう。
成田駅近くに宿泊していた私は、8時半過ぎにホテルを出発。
9時ちょうどに新勝寺前の民間駐車場にクルマを停め、参道と店前をロケハンして時間潰し。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/さばき-300x225.jpg)
職人さんたちも、鰻の仕込みに余念なし。
9:20に駿河屋の店頭に戻ってきたときは、整理券待ちの列ができていました。
6番の整理券をゲット。
お店自体は200席のキャパがあるので、一巡目で座れるのは間違いないでしょう。
10時に開店。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/受付-300x225.jpg)
整理券の順番に呼ばれ、案内開始。
昨日来店した「別館山田」に較べ、オペレーションがきびきびしています。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/女中さん-174x300.jpg)
店員も若く殆どが20代に見えます。声もきらびやか。
2階の椅子席に通されました。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/2階テーブル席-300x225.jpg)
私が座ったのは窓際で、参道が見下ろせる場所。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/2階テーブル席02-300x225.jpg)
テーブルに手早くお茶と箸がセットされます。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/テーブルセット-300x225.jpg)
メニューです。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/鰻重メニュー.jpg)
うなぎの提供まで20分かかるとご説明いただきました。昨日1時間待たされているので何でもありません。
でも《大井川共水うな重》の品書きが消えています。
私の事前調査では、6,600円で特上とは別に設定されていたはず。
日によって提供されない日もあるということなんでしょう。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/メニュー一品料理.jpg)
共水うなぎにするか1尾半の特上にするか迷っていたため、これはこれでOK牧場。
お金も浮いたことですし、サイドメニューで〈だし巻き玉子〉をいただきましょう。
特上うな重(5610円+大盛り代110円)とだし巻き玉子(660円)を注文。
5分後にだし巻き到着。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/出汁巻.jpg)
驚いたことに湯気が立っていました。
開店前に仕込んで、レンジで温めたり蒸籠で蒸したりしているんですかね?
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/出汁巻切り口02-1-300x225.jpg)
当然のことながら、だし巻きなので鰻は入っていません。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/出汁巻切り口-300x230.jpg)
つゆ多めのふわふわで、かなり甘めの玉子焼きでした。
大根おろしと醤油で多少調整したほうがいいかも?
鰻の到着は10:15頃。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/蓋付-300x225.jpg)
肝吸いとお新香が付きます。
1尾半にしたことと、ライスを増量したことで蓋が少し浮いています。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/特上全貌02-1.jpg)
ほらね、縦に3列のきれいな蒲焼。
共水うなぎではないかもしれませんが、こだわりのブランド鰻。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/特上-300x225.jpg)
蒸してから焼く関東風の調理法で、醤油は下総醤油、みりんは三河味醂の白九重味醂を使用した江戸時代から続く秘伝のタレ。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/調理場-300x205.jpg)
備長炭で焼かれているらしく、外側はかりっと、
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/裏面-1-300x225.jpg)
中はふわっと柔らかめ。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/身ふわふわ-300x225.jpg)
特筆すべきは、鰻の厚み。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/厚み.jpg)
最近食べた中では、身の厚さは一番かも?
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/身-300x225.jpg)
これぐらいの厚みがないと、高温で焼いた時に火が通りすぎて、パリパリの焼き魚みたくなっちゃうんですよ。
これは得点高し。
お味についてタレがかなり薄め。その分、鰻本来の滋味が分かるのが嬉しいポイント。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/山椒とタレ-300x207.jpg)
物足りなければ、タレと山椒で自分で味変すればいいだけですからね。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/タレ追加02-1-300x225.jpg)
ちょっとだけタレをかけてみました。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/タレ追加-300x225.jpg)
個人的には不要でした。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/山椒-1-300x214.jpg)
綺麗なグリーンの山椒を少しだけ振れば、美味しくいただけます。
白飯も硬めに炊かれて、タレ少なめなので相性ばっちり。
お新香の量が多いのもいいですねぇ。
洋食におけるサラダだと思えば、これくらいは欲しいよね。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/お新香-300x225.jpg)
ごぼうが入っているのは珍しい。
肝吸いいきましょ。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/肝吸い02-1-300x227.jpg)
肝も大きめで臭みなし。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/肝吸いの肝-1-300x220.jpg)
ということで、
総合満足度は95点。
鰻の厚み、食感、タレの濃さ等、関東風のうな重に対して私が求める最高峰の品質でした。
「後は予約ができない」とか「値段が高い」など世間一般の不満を除けば、接客やテーブル間の密度感など心地いいお店です。
(整理券で並んでいる際に知り合ったおじさんから得た情報では、ライバルの「川豊」は狭くてぎゅうぎゅう詰めらしい)
1階のレジでお会計して終了。
ちなみに1階のテーブル席はこんな様子でした。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/1階-300x225.jpg)
10時半にはほぼ満席でした。
この後、成田山新勝寺を参拝して店前を通りがかったときは90分待ち。
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/90分-213x300.jpg)
まだ11時半ですよ。(ちなみに12時あたりでは2時間待ち)
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/川豊外観-300x225.jpg)
参道の途中にある「川豊」はどうかと言うと、
![](https://kazemaka.net/wp-content/uploads/2024/02/川豊11時.jpg)
こっちは50分待ち(11時半頃)でした。平日水曜なのに…。
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