【外出自粛企画】和服の着付けを覚えることにしました〜祖母が遺してくれた着物を着る〜
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目次 1.祖母が買ってくれた着物を発見 2.31年振りに和服を着てみる |
祖母が買ってくれた着物を発見
3月のマカオカジノ遠征も、4月下旬の香港競馬もキャンセルとなり、仕事も在宅勤務から半ば休業状態となっているため、全くモチベーションが上がりません。
まさに廃人、生きる屍。
外出自粛となり、土日の競馬と手料理だけが唯一のルーティンとなってしましました。
*こんな愚かな私でも、他県にウィンドサーフィンやキャンプに出かけたりはしないわけです。
今回の緊急事態宣言のおかげで頓挫していますが、引越しをしようと部屋探しに遁走していたこともあり、家の中が片付くこと片付くこと。この2週間で粗大ごみを22個も出してしまいました。
そんな時、押入れの中で眠っていたお宝を発見。
32年前に祖母が私のために仕立てくれた着物です。
昭和63年ということは1988年製。ずっと名古屋の実家に置いてあったので…
最後に着たのは1989年。
読売巨人軍の斎藤雅樹が11試合連続完投勝利の新記録を作った年です。
4歳下の妹が、成人式のためにおよそ50万円をかけて晴着を作ってもらうのを羨む私を見かねて、祖母があつらえてくれたと聞きました。
(妬んだ覚えはないんだけどなぁ…。ただ一回しか着ないなら、レンタルでいいのではと苦言を呈しただけだと記憶しています)
結果的に私も、昭和64年の正月に袖を通しただけになっていました。
そんな幻の着物がなぜ東京のわが家にあるのかというと、5年近く前に母親から送られてきていたんです。
一度くらいは中身を確認するために荷を解いたものの、最後に着た際に羽織の留め具を失くして帰り、改めて買い揃えないとと再度着ることはできないと思い込んでいました。
今回、部屋の整理をするにあたり、箱の中身に目を通し、虫食いなどのチェックと劣化具合を確認しておこうと思い立ちました。
着物の「さが美」のロゴが見えます。結構、メジャーなお店で作ってくれていたんだと改めて知りました。
大島紬だったはず。
おおっ、匂いも虫食いもありません。
折り皺は強いものの、光沢もあり全然古さを感じません。
次に羽織を広げます。
これも綺麗な状態です。
長襦袢もあったはず。
こんな虎の絵柄があるなんて、完全に記憶から飛んでいました。
あとは別の箱に入っていた備品のチェック。
帯に腰紐、雪駄に足袋です。腰紐は2本必要なはず。
これ以外に謎の布きれを発見。
なぜかこんなのが2種類入っていました。
これは何?
冬物の着物なので、首に巻くマフラー(ストール)にも見えますが、使った覚えがありません。
実家に電話して父母に訊いても、妹に訊いても判りません。
結局、ネットでさんざん調べて〈兵児帯(へこおび)〉といって、カジュアル向けの帯であることを知りました。
まぁ2種類とも穴あき具合が激しく、全アイテムの中で唯一、劣化で使用に耐えないパーツです。
そして嬉しい発見がもう一つ。
羽織紐が入っていました。
送ってくれた際に、婆ちゃんか母親が入れておいてくれたんでしょう。感謝感謝。
これで腰紐を1本入手すれば、着られることが確認できました。
すぐに楽天で千円以下の商品を探し出し、試着に向けて準備です。
外出自粛で暇を持て余していたところに、やるべき事が見つかりました。
ちゃんとこんな時のために、サライのバックナンバーも取っておいてあります。
DVDで動画を見て、着付けのコツが見られそうです。
男着物の加藤商店というお店が出しているガイドブックも取り寄せ済み。
これ着て、御朱印巡りなんていいかも?
31年振りに和服を着てみる
そして3日後。さすがこんなご時世でも日本ですね。あっという間に腰紐が届きました。
もう一方の腰紐とは派手さにかなりのギャップがありますが、帯の下に巻くには、はみ出ても目立たぬ紺色がベターでしょう。
満を持して、着物の着付けにチャレンジです。
女性の和服と違い、3回くらい繰り返しやれば覚えられるという定説みたいです。まぁ大丈夫でしょう。
まずは襦袢や着物を着ないで、腰紐の巻き方を練習していきます。
雑誌のこんなページを見ながら、やってみます。
付属のDVDのチャプターをリピート再生して、同じようにやっていきます。
腰紐については、後ろで交差させて、前で2回からげるだけ。緩まないように注意すれば問題なし。
最悪は、着物店でアホでも着られる着崩れ防止のアイデアグッズがたくさん発売されていて、それの力を借りれば事足りるでしょう。
衿留めのピンなどはあったほうがよさそうです。
続けて帯も練習。
貝の口結びを習得していきます。
こちらは着物の上からのほうがイメージが掴めそう。長襦袢をつけず着物だけ羽織ってトライです。
これが最初の結び目。
悪くはないものの、帯の結び目から出るたれと、て先の長さの調節が難しいかなぁ。
15分くらい格闘していると、なんとなくコツが見えてきました。足袋を履いて、いよいよ実地教習。
まずはエアリズムのVネックとタイツをつけて、長襦袢から。
センターを合わせることと、首の後ろに衿がぴったり沿うように気をつければ、あとは割とイージー。
派手な方の腰紐はこちらで使います。
腰骨の位置でギュッと絞めて完了。
なんかこれだけだと昭和の時代のプロレスラー。
私の容貌だと三沢光晴でしょうか。
お次は着物。
着流しで歩いても見栄えがするように、カッコよく着てみたいところ。
咽仏の下の鎖骨のあたりで衿を合わせます。半衿の出方は、1番下で1.5cm程度が基本だそうです。
帯はこんな感じ。さっきよりは結び目もコンパクトでいい感じです。
帯の反対面が細かい柄になっていて、正直どちらが表か判断できません。いつかどこかの着物屋さんを訪れて、写真を見せて質問して来なければ。
帯を右から左に回す関東巻きを体得しました。背中の中心より左側に結び目を寄せます。
帯は〈前下がり、後ろ上がり〉が鉄則らしく、衿先の長さや衣紋の抜け(首の後ろに衿が沿っているか)に気をつけながら、帯の位置を調整します。
そして羽織。
裏地にも虎の絵柄が入っていました。
どこか高校時代の学ランの裏地を思い出させます。
見えない部分に拘るのは〈裏勝り〉といって、奢侈禁止令がたびたび発令され、派手な着物が着られなかった江戸時代の名残りなんだとか。
私の学生服も裏勝りだったわけだぁ。
これは羽織るだけなんで、袖を通す時に気を配ればいいかな?
羽織紐をつけて終了。
家の中で雪駄を履いて歩いてみます。
若い頃よりは腹も出て、貫禄がついたため微妙にいい感じです。
三脚と一眼レフカメラを準備して、全身撮影をしようか迷いました。着崩れしそうでやめておきました。
今日は最初なので1時間近く費やしたものの、あと2〜3回練習すれば、5分で着られるようになるでしょう。
想像したほど着崩れないし、呆気ないほど簡単でした。
ただ、一回くらいはプロの意見を聞いてみたいもの。着付教室に入門してこようと思います。今のところ、長沼静きもの学院が候補。通学した際は、再びレポートします。
歩き方とかも学んでこなければ。
ただこれ、トイレどうやってするんだ?
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コメント ( 2 )
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ひが3様
コメントとお褒めの言葉ありがとうございます。
マカオではないのですが、3年前、仁川空港で着流しにパナマ帽の紳士を見かけた事がありました。
異国で和服も洒落てました。カジノでは見たことないですね。でもセナド広場周辺の石畳の裏道なんて合いそうな感じです。
お似合いですね。
マカオのカジノでもごくたまにチャイナドレスを着ている淑女をお見掛けするので
コロナが終息したら、着物を着て金龍あたりで勝負もありでは。
(個人的にも着物を着て絞っている姿を一度拝見したい)
流石に自宅から着物を着てHKexpressに乗り込むのは…ですが。