「新鴻發美食」の法蘭西多士(フレンチトースト)〜マカオの微妙なグルメ㉟〜
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香港式フレンチトーストを茶餐廳で
マカオの市街を歩いていると、「咖啡美食」と書いてある看板をよく見かけます。
香港では茶餐廳(チャーチャンテーン)や冰室(ピンサッ)と呼ばれることが多いと思います。要はどれもカフェって意味。
共働きが多く、3食を外食で済ますことが多い中華系の方々も、毎朝飲茶にいそしむわけがなく、こんなカフェでの軽食を好みます。
香港もマカオもパンが一様に美味しいです。
「菠蘿包(ボーローバウ)」と呼ぶパイナップルパンや、「三文治」と書くサンドイッチもイケてるんですが、独特なのはフレンチトースト。
〈法蘭西多士〉が中国名。
欧米や日本のカフェで見かけるのとは少し違っていて、香港やマカオのは外側をカリカリに揚げるのが特徴。
パンが油を吸って胸焼けしそうな印象があるんですが、中身はふんわりしているので想像以上に食べられるんです。
中にピーナツバターや小豆が入っていることも多く、さらにメープルシロップもたっぷりかけてからいただきます。
糖質制限主義の方が見たら、目を三角にして怒りそう。
人気の新鴻發美食へ
今回、訪問したのは高徳士にある「新鴻發美食」。
ここのフレンチトーストは厚切りなのが有名で、地元のメディアでもよく紹介される人気店。
マカオ半島の中心地・セナド広場あたりからは徒歩で30分くらいの場所。
アクセスは、新馬路やポンテ16(十六浦)前のバス停から6Aのバスに乗り、「高士徳/買伯楽」という名前の停留所で降りれば、歩いて5分といった感じ。
見たとおり、繁華街とは一線を画す住宅街。庶民の暮らしが垣間見えます。
週末は行列も…などとガイドブック系のサイトには書いてあったものの、私が行った土曜の早朝(7時頃)は地元客オンリー。
メニューを見ます。
二人の女性店員には英語が通じず、これでどうやって外国人と対応しているのでしょう。
(俺がそろそろ広東語覚えろって)
私は事前に食べたいものを決めていたので問題なかったのですが、ミルクティーをホットにするかアイスにするかさえ理解してもらえない感じ。
地元客の方に通訳してもらって、ようやくオーダーが通りました。
注文は法蘭西多士(フレンチトースト)と牛肉干炒通粉(牛肉とマカロニの甘辛炒め)と奶茶/熱(ホットミルクティ)。
まずはミルクティ。
香港ではパンティストッキングで濾していると聞きますが、そこまで濃厚ではなさそう。
ミルクティーとコーヒーを混ぜた「鴛鴦(インヨン)」でもよかったかな?
そして待望の香港式フレンチトースト。
分厚いです。
パンを二枚重ねた間にピーナッツバターを塗って、油で揚げた上からバターとシロップを乗せて食べるのがマカオ流。
切ってみるとやはり、ピーナッツバターがたっぷり入っています。
そのまま食べたところ、味がなく油揚げを連想しました。ところが…
一緒に来ていた蜂蜜をかけたら激変。
甘さを抑えたピーナッツバターとうまくマッチして、いくらでも食べられそう。
お次は牛肉干炒通粉。
日本で絶対に見かけないメニュー。「通粉」はマカロニって意味でしょうか?
牛肉とマカロニの甘辛醤油炒めといったところ。
焼きそばの拡大版と考えれば想像できなくもないのですが、どう調理すればこんな濃い色になるの?
牛肉も真っ黒。
マカロニも真っ黒。カラダにいいはずがない。
唯一の野菜として、玉ねぎが入っています。
よく香港の朝食ではマカロニスープを食べているのを見かけます。でも、あの優しい味とは完全に対極。
さすがに完食はかなわず。お味についてはノーコメント(笑)。
会計は79HKD(約1,100円)。
※この時期の香港ドルは1HK$=約13.8円。
営業時間:6:00~18:00 定休日:なし
馬慶康咖啡室も行列のできる人気店
新鴻發美食から徒歩で1分くらいの場所に、やはりフレンチトーストで人気を博すお店がありました。
馬慶康咖啡室という食事処。
ここの名物は阿華田西多士。
「阿華田」はオバルチンという意味。オバルチンはココア風味の粉末麦芽飲料のことで、日本ならまさにミロ。
やはり揚げた食パンにココアパウダーをたっぷりふりかけ、その上にバターを載せるという大胆振り。さらにナイフを入れるとピーナッツバターではなく、なんとチーズ。
今回は訪問がかなわなかったので、次回の課題として残しておきます。1月中旬に来店予定。
*「馬慶康南天珈琲室」にについての記事はこちらです。
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