香港でオールドスタイルの飲茶を攻略せよ!!「蓮香樓」in上環~《香港の微妙なグルメ⑤》

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【新情報追加】ご紹介の蓮香樓さんは、閉鎖を免れ、2019年3月1日より「蓮香茶室」と名前を変えて、飲茶オンリーのお店として営業を継続していくそうです。あと3年の猶予ができたらしいです。

朝食を家で食べない中国人

アジアの人々は、あまり家で食事を作らないという話を聞きます。中華圏では朝食も外食が当たり前。
だから香港やマカオに行っても、茶餐廳(チャーチャンテーン)が大流行りです。

*茶餐廳とは、香港のいわゆるファミレスのこと。


パンや出前一丁の朝ご飯もいいけど、やっぱり飲茶がいいよなぁ。
ということで、香港に行った際は美味しい点心が食べらえるお店を探します。それも昔ながらの、ワゴンで運んでくるオールドスタイルの飲茶屋さんで食べたい。

香港で言えば思い付くのは「蓮香樓」

「蓮香樓」は1926年に開業した茶楼で、古き良き香港スタイルが味わえる広東料理レストラン。
12月8~10日の香港競馬遠征では、上環のランカイフォンホテルに宿泊しました。なんと、これが「蓮香樓」まで50mの距離にあったんです。
地図を手に探す手間が省けました。ラッキー。

私のホテルはこのあたり。2日目の朝食で訪問しました。日曜の朝です。だいたい8時半頃。


階段を上ると、店内に。結構な賑わいです。

店員のおじさんを掴まえ、席を確保。当然、相席です。

香港では他人と同席することが普通なので、相席したご老人も愛想がよくて安堵。
まずお茶を決めなければ飲茶が始まりません。
いつも通り「ポーレイチャ」と一言。


プーアール茶が注がれます。
オールドスタイルのこのお店は「洗杯(サイブイ)」をするみたい。大きめの丼に、茶器とレンゲをお茶で洗います。

ワゴンサービスのお店で、オーダーは取りに来ません。麺類や特別なメニュー以外は、店内を周回しているワゴンの点心を、自分で取ります。

せっかちな香港ローカルは自ら立ち上がって、ワゴンを襲撃します。
近寄ると店員さんが、点心の蒸籠のふたを開けて、中身を見せてくれるので、好きなものをいただくわけ。
決まったら、各自のオーダーシートに判を押してもらいます。

香港ローカルに混じって飲茶、これこそ醍醐味

なんだか興奮しますねぇ。
ただ悲しいかな、私好みの点心がなかなか運ばれてきません。
メニューもなく、蒸籠の中身を見た瞬間に何なのかをジャッジして、決断しなくてはなりません。
これはハードルが高い。しかも面白い。
まずは〈腸粉〉をゲット。

なんか甘い醤油がかかっています。

中身は豚肉の餡だと思っておりましたが、画像で見ると小海老に見えますね。米粉の皮が何重かに巻かれ、プリプリの食感。ただ私にはタレが甘過ぎて、スイーツなのか惣菜なのか微妙で、あまり口に合わず。
次は〈蝦焼売皇〉。海老入りシュウマイです。

これは定番の味。

想像したままでした。しかし、テーブルに持ち帰って食べてみるまでは、中身が何だか解明不能な状況。
そして〈糯米鶏〉(ローマイガイ)、いわゆる蓮の葉に巻かれた粽です。

蓮の葉に包まれたおこわご飯で、中に卵やしいたけ、鶏肉などが入っているもの。

こちらはまったくNG。
(おそらく)もち米が固まっていて、ほぐしきれず食感が極めて悪いです。さらに味もなく、蓮の葉の風味も感じられず、醤油をつけても全然馴染みません。
途中で食べるのを断念しました。
最後に〈潮州粉果〉。

蒸し餃子の一種で、豆やピーナッツやたけのこ、白菜などの野菜系のみの食材が巻かれたもの。

豆の風味が強く、あまり日本では食べない点心です。
頼んだのは、以上の4品。
私の口に合うメニューが見つかる前に胃袋の限界が来てしまいました。

点心は、お茶をガンガン飲みながら食べるのが基本なので、プーアール茶を10杯くらい飲み干しました。お茶の注ぎ方も手慣れたもの?

テーブルはベタベタなんですけどね。
お会計は、オーダーシートを持って、レジで払います。お茶と点心4つでだいたい100HK$。
日本円にして1,500円でした。



ワゴンから食べたいものが見つけられなくて、結構ストレスの溜まる朝食でした。味も選んだ4品が悪かったのか、満足度も微妙。
「添好運」あたりと較べると厳しい評価です。同じ上環にあり姉妹店の「蓮香居」のほうが観光客が少なくて、味もいいという評判も聞きます。

牛肉の肉団子「山竹牛肉球」や「叉燒包」(チャーシュー饅)が食べたかったなぁ。
ここ、蓮香樓はビルの賃貸契約終了に伴い、2019年上期で閉店の予定だそうです。ご近所で再開するかは未定。
すでに、荃湾で2018年2月から「蓮香桟」という新店が開店しているそう。
伝統の飲茶屋さんの雰囲気を味わいたい方は、今のうちに訪問しておきましょう。姉妹店も同じスタイルのようです。



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