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「神田まつや」〜これぞ東京の蕎麦屋〜〈最強の鴨せいろを見極める〉東京そば屋巡り④〜

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神田の蕎麦屋は〈やぶか、まつやか〉

東京で蕎麦を食うなら、このエリアへ行くしかないでしょう。
千代田区神田エリアです。

その中でも、神田淡路町の「やぶそば」と神田須田町の「まつや」が老舗中の老舗。どちらも明治10年代の創業。
巨人と阪神、大鵬と柏戸のような存在です。(すげぇ古い表現。今時、「巨人・大鵬・卵焼き」とか誰も知らん)
あと日本橋室町にある砂場をくわえて、〈神田三大蕎麦〉と呼ばれることもあるようです。


で、7月15日の海の日のランチで訪れたのが
神田「まつや」さん。
実は11日(木)の夕方に我がボロマンションの水道管が破裂するという災難があり、被災しておりました。築50年の経年劣化によるものですが、土曜の夕方までトイレも行けないで待機という羽目に。そのせいでまとまも食事も摂っていなかったため、3連休の最終日に思い立って出かけました。

ちなみに私は20代後半〜35歳あたりまで神田須田町にオフィスがあったので、「まつや」派です。
(ただやぶそばで食ったことがないだけですけど…)

最近は訪日客も混ざって大行列

当然むかしから人気のあるお店ですが、最近のお昼の行列は凄まじいものがあります。
GW中にも訪問した際は、午後2時で50人以上並んでいて、さすがに断念しました。
この日は祝日で11時開店で到着が11時20分。これなら大丈夫だと高を括っていたら、すでに10人ほどの行列。

開店前から並んでいるのでしょうか?
回転も早そうなので列の後ろに。外観はこんな感じ。

さすがに趣のある建物。1925年に建てられたものだとか。

前にいた団体さんが後回しになったため、運よく2分ほど待って、中に通されました。
座席数は60と言われていますが、相席も含め満員の客。

庶民的な雰囲気の店内。お決まりの〈池波正太郎が通い詰めたお店〉です。
7人の女中さんと1名のレジ係で切り盛りされています。
「いらっしゃーい」という江戸の蕎麦屋でしか聞けない珍妙な呼び込みも、聴けて感激。
もちろん相席。私の向かいの紳士は、すでに酒肴と日本酒で一杯やっています。
まさに江戸っ子の蕎麦屋。
こんなに混んでちゃ、落ち着かないでしょうにねぇ。
メニューです。


もりそば1枚650円に、良心を感じます。ごまそばも美味しそう。
私はお決まりの鴨せいろの大盛。(ここでは「鴨せいろう」のようです)
普通盛で1,650円なのですが、もりが650円ということは+1,000円の価値があるわけです。期待しましょ。

神田の老舗の鴨せいろう


5分と待たずに到着。
きれいな色の蕎麦です。藪蕎麦は緑っぽいと言いますので、それとは明らかに違います。HPのお土産通販のページを見ると、八割そばと謳っていますので、そば粉8割なのでしょうか?

鴨汁はどうでしょう。

つゆの量が足りない気もしますが、うっすらと鴨の脂も浮いて美味そう。鴨が3切れ、つみれが1個です。
そばをつける前に一口だけ啜ると、しっかり熱々。すぐに蕎麦を1本食べるとシャキッと冷水で締めた温度。
この温度差です、私の求めていたものは〜!

蕎麦つゆは、まさに東京の味でやや辛め。もりだともっと辛く感じるのでしょうか、鴨の出汁で少しだけ甘みが加わっている感じ。
麺の量もまあ許容範囲。でも足りないけど…。バランスのいいお蕎麦です。癖がなくのど越しも好み。

鴨のつみれ。ちゃんと鴨だと分かるから不思議。ちょっと硬めでギュッと身が詰まった食感です。

鴨肉は他店に比べやや厚め。でもちょっとだけ肉の臭みを感じました。もう一息。
お腹も空いていたので、箸も進み、8掴みで終わってしまいました。
せいろのおかわりを大盛でお願いします。

まつやでわんこそば状態。なんという暴挙。
次はやぶそばでやってみよ。
画像で較べると、計ったように1回目と同じ量です。さすがにプロの技。
最後に蕎麦湯。

勘定は、せいろ追加で2,400円。美味しい休日のランチでした。

他のメニューでは、かき揚げ天丼というのがお薦めです。普通のかき揚げではなく、ここんちのは海老天4本の下にイカのかき揚げを敷いた2層式。なんとも贅沢じゃありませんか。
評価項目は以下のとおり。4店舗めで最高点です。
そば     ★★★★☆
つゆ     ★★★★☆
鴨      ★★★☆☆
温度のバランス★★★★★
店舗・接客  ★★★☆☆
コスト感   ★★★★☆

営業時間:月~金11:00~20:00 土・祝〜19:00(日曜定休)



まつやの裏手にも名店が…

せっかくなので、駐車場に戻りがてら、神田の老舗探訪。この界隈は神田淡路町になるようです。
あんこう鍋で有名な「いせ源」さん。都内唯一のあんこう専門店です。

お隣りは、鳥すき焼きの「ぼたん」さん。20年近く前に同僚に連れてこられたような記憶が…。

そして、これが神田淡路町の「やぶそば」。



大衆的なまつやと違って、料亭風情で気取っています。
興味が湧いて、鴨せいろのハシゴを決意しましたが、10人くらい中で待っていたのでやめておきました。
次回のお楽しみにとっておきます。

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