アロハはやっぱりレーヨン製~アロハシャツ・コレクション VOL.1~

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▶ 目次
1.ハワイアンシャツの起源

2.僕とアロハシャツ
3.アロハシャツ・コレクション

ハワイアンシャツの起源

今年は、日本人のハワイ移住150年となる記念の年だそうです。
記録的な猛暑で、外に遊びに行く気にもなりませんが、せめて服装だけは、常夏の島に思いを馳せようじゃないですか。



アロハシャツの起源って、ハワイのさとうきび畑で使う作業着や、子供のシャツを、日系移民の方々が、浴衣や着物をリユースして作ったのが始まりだそうです。だから和柄が多いってわけ。
ハワイにあったムサシヤ商店って日系の仕立屋が、最初に商品化したようです。約120年前のこと。
1937年に、ムサシヤのシャツを販売していた中国系移民の会社が、「アロハシャツ」を商標登録したんだそう。太平洋戦争が終わって、プレスリーやシナトラが映画で、アロハシャツを羽織っていたことで、大ブームになったって話。
ウクレレと全く符合します。

僕とアロハシャツ

二十代前半から、かれこれ30年近くアロハシャツを集めています。
私のバイブルはこの洋書。



若い頃に、銀座のイエナ書店か青山ブックセンターで、この本を買って、ずっと眺めていました。
ウィンドサーフィン、ウクレレとくれば、アロハシャツが好きでも、自然な流れ。
おまけに加山雄三の「若大将シリーズ」の映画も全制覇しています。
ということで、私が現在、保有するハワイアンシャツのコレクションを、2回に分けて披露します。
特にヴィンテージや古着に興味があるわけではなく、もの凄いこだわりがあることもありません。
なんとなく実用として、増えていきました。
ただ、「アロハシャツって、やっぱりレーヨン製だよな」っていう思いは強いです。
アロハ自体が日本の和服の再利用から派生しているので、絹製の着物が元にあるという意識が、私の中にあるのでしょう。
日本の湿気の強い夏場には、テレンテレンの化学繊維が向かないことは、重々承知。
でも私の中のアロハのイメージはレーヨン。
後編でご紹介する「レインスプーナー」などは、すべてコットンとの混紡ですが、当初はレーヨン製ばかり収集していました。

アロハシャツ・コレクション

まずは、最近買った1枚。
KAMEHAMEHAのもの。ハワイ製です。

着る機会がめっきり減っていて、10年くらいアロハを購入することがなくなっていました。
そんな時、ネットオークションでこの柄を見て、思わずポチっていました。


古くからあるハワイのメーカー。サイズはSです。
レインスプーナー等はまさしくそうなんですが、ハワイ製(アメリカ製)はサイズ選びが難しい。Mサイズでも丈が怖ろしく長い場合があり、XSでも身幅さえ合っていればいけちゃいそう。

アロハの世界では、縦に柄が連なるのを「ボーダー」と呼びます。
なんか横縞の印象がありますが、アロハは縦のパターンがボーダーです。

ベースの優しいトーンの色味が、ボトムを選ばないので気に入っています。ココナッツ製のボタンがさりげないです。
次はこれ。

東洋エンタープライズから発売されている「SUN SURF」のハワイアンシャツ。

おそらく20年以上前の購入です。
この記事を書くために調べたところ、東洋エンタープライズの前身は港商商会。
50年代にアメリカへ輸出するために、アロハシャツを縫いはじめたのが由来だそうです。

ハワイ土産として需要があっても、ハワイでは染色技術や工場が行き届かなくて、アロハブームによる大量生産を日本に頼っていたわけです。


青と黄色の2色だけでシンプルな柄。さすがSUN SURFというべきか、なかなかいい感じです。
お次は、まさにバブル期に買った、お気に入りの1枚。

デザイナーズブランド真っ盛りの90年前後に購入しています。
「ペイトンプレイス・フォーメン」の製品ということで、その点は間違いなし。


この時代は、日本のファッションブランドも、夏には競ってアロハを発売していました。
雑誌の「Fine」とかが売れてる頃なんで、「陸サーファー」なんて言葉もありましたねぇ。



化学繊維なのに意外と生地が厚く、ほつれ等も発生しないで長持ちしている逸品です。
さすが日本製。おそらく群馬あたりの工場で縫られたもの。ボタンも、竹製のようです。
この頃のPPFMやコムサデモードにしては奇跡的な話かも?

次も、同時期に買った、一番お気に入りのアロハです。

池袋の丸井に入っていたノーブランドのショップだったと記憶しています。

3,000円程度だったと思います。
この微妙な地味さを好んだ私が、高頻度で着用して出かけたアロハシャツ。


この時代のトレンドだったのか、身幅が異様に広いです。
さすがに100回以上、着ていますので、すでに生地にもヘタリが見られます。このブログへのアップが、最後のお披露目かも?
あらためてクローゼットから引っ張り出すと、だいぶ数が減っています。
特にハワイ製のレーヨン素材ものが殆ど処分されていました。
次も日本製。これは有楽西武で買ったと記憶。

そんなに着た覚えがありません。

サイズがLだったために、丈と身幅が合わず、着なくなってしまったのでしょう。


それから、良く見ると、胸ポケットの柄が、元の柄と合っていないとか、さりげなく手を抜いているのに気づきます。また空色のアロハっていうのが、なんか噓臭くてダメだったのかなぁ。
次は、私の趣味にないピンク色のアロハシャツ。

これも丸井池袋店あたりで買っています。

バリ製なんですね。初めて気づきました。


色や柄に不満はないのものの、生地が薄すぎてガーゼを着ているような感触です。
洗濯機で回したら、一発でお釈迦になりそう。洗うのにも気を使っているうちに、着なくなりました。

最後は異色の1枚。コットン製です。

バティック柄を思わせるため、インドネシアかマレーシア製だと思っていたら、メイドイン・ハワイでした。

これも昨年、ヤフオクで購入。

なんかパジャマっぽいパターンですが、たまには渋い色味もいいかなと思い、マカオでカジノに行く時に来ています。
ハワイ製だからなのか、ボタンはココナッツボタンだったりして、気が利いています。
これで、終わりにして、後編の「レインスプーナー特集」に繋げようと思ったところ…、
記事を書くうちに気分が高揚して、新柄をポチってしまいました。
IOLANI(イオラニ)という1950年代に日系人が始めたハワイのブランドのもの。

ユーズドで3,790円でした。

サイズがMサイズだったので心配していたものの、少しだけ丈が長いかなぁという程度。


レーヨン製特有のつるつる加減があまりなくて、絣の着物のようにちょっとザラザラします。ボタンもココナッツボタン。柄の発色も良く、なかなかの品物。
なにやってんだかなぁ…

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