マカオ料理の大衆食堂「坤記餐室」は日本人びいき?〜マカオの微妙なグルメ㉚〜
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庶民的なマカオ料理って何?
マカオ料理とポルトガル料理の区別はなかなか難しいもの。
そもそもアフリカンチキンだってポルトガル発祥のように言われていますが、どう考えてもマカオでアレンジが加わっています。
では、佛笑楼やエスカーダのようなやや高価なポルトガル料理店ではなく、庶民向けのマカオ料理ってどんなメニューがあるでしょう。
いわゆるマカオの家庭料理ってやつです。
ミンチィやバカリャウのコロッケとかが思い浮かびますが、牛テールのシチューなんかも旨そうです。
水坑尾街にあるマカオローカルが通う食堂を味わってみます。
1916年創業の老舗マカオ料理店
水坑尾街は、リスボアからラザロ地区へ続く下町っぽい雰囲気の賑やかな商業地域。
「坤記餐室」は銀行や両替商が多い通りにある小さなレストラン。
この漢字は難しくて、発音できません。
ポルトガル名は〈A Vencedora〉というらしいです。〈ア ヴェンチェドーラ〉といった感じでしょうか。
店内。キャパは30人くらい。
私が日本人だと分かると、店主と思われる初老の男性がにこやかにメニューを携えて寄ってきます。
やたらと日本語で話しかけてきますが、あまり意味が聞き取れません。
おそらく、当店は日本の雑誌にも紹介されるくらい有名な店なんだよってことが伝えたいんだと思います。
オックステールの煮込みが名物料理のようです。
初日のお昼ご飯だったので、ちょっと重いかなぁ…。
コカコーラ・ゼロを先に注文して、メニューを見せていただきます。
メニューは中国語と英語が併記されていました。
一品目はミンチィライスの目玉焼きのせ(免治奄列飯)に決定。もう一品として勧められたバカリャウのコロッケは、味が薄くてあまり好みではありません。
カレービーフをお願いしました。
まずはパンが到着。マカオのレストランで提供されるパンは、やや硬めながら評判がいいです。
続いて、なぜかピクルスの小瓶。
これはカレーにおける福神漬のようなポジション?
すぐに2品が運ばれてきました。空いていたこともあり、手際よし。
まずはカレービーフ。
辛さはそれほどでもありません。後からジワっとくる緩めのカレー。大きめのジャガイモの好感度が高いです。
牛肉も溶けこんでいるので、シチューっぽい食感です。
そしてミンチィライスの目玉焼きのせ。
いつも思うのが、マカオのミンチィーはタレが薄め。
カレー味にしたり、醤油の味をポテトにも絡めたりと、工夫の仕方がもっとあるだろうに思います。でも、こんな色味のお店が多いのが現実。
揚げたサイコロ状のポテトと、炒めた挽肉の組合せは絶妙だと思うんだけどなぁ…。
私がカレーを一緒に頼んだのは、カレーのスープを少し混ぜたかったことも理由のひとつでした。
ワンプレートのメニューとしては、いかにも人気がでそうです。
ただここのミンチィは、揚げたポテトの脂が抜けすぎていて、ややパサついた印象。
美味いんだけど少し残念でした。
〆てお会計は170HK$(約2,300円)。勘定が合いません。
パンの値段やピクルスのお通し代が加算されているのでしょう。まぁ、仕方ないか。
マカニーズを気取り、ローカル気分でご当地料理を安く食べるなら、お薦めのお店かと思います。
再訪するかは微妙…。
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