にっぽん鰻旅【第8弾】目黒不動前の〈にしむら〉は八ツ目うなぎ?

ここんとこすっかり、鰻づいています。

水温が下がり始めるこの時期が、脂が乗って旨いのだとか。

冬眠に備えて栄養を蓄えるんだそうです。
夏じゃないんだ?
エレキテルで知られる発明家・平賀源内さんが考案した「土用の丑の日」キャンペーンに踊らされているだけなんです。
夏に売れない鰻を何と売りたい鰻屋の相談を受けた源内が、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めたというもの。
すると、その鰻屋は大変繁盛したって話。
閑散期対策なんですね。
夏バテでスタミナつけたいって気持ちも分かるのですが、ホントに鰻がぷっくりするのは寒くなってくるこの季節なんですね。


ということで、〈にっぽん鰻旅〉の第8弾は、目黒屈指の鰻を食べさせると評判の「八ツ目やにしむら」さんを訪問します。
潜入日は11月24日。3連休の真ん中の土曜日。
毎度のことながら、御朱印集めとセットで動いていますので、今回は目黒不動尊の参拝を先に終わらせます。

ところで、ヤツメウナギについての解説から。
眼の後ろに7対の丸いエラがあり、8対の眼があるように見えたところから「八ツ目」と言われています。
鰻の仲間と思われがちですが、実は魚類ではなくて円口類のヤツメウナギ科。
日本での捕獲量は激減しており、さらにサケやマスのような大型魚をエサにしているため、今の養殖技術では対応できず、現在は国内産と海外からの輸入が供給源なのだそう。
にしむらさんでも冬場、入荷したときにだけ、店内にて販売されるのだとか。
獣臭くて、食べられるもんじゃないという評判も…。
※浅草あたりで常に出している店があるので、一度試してきます


〈八ツ目やにしむら〉は、関東最古の霊場として多くの参拝者が訪れる目黒不動尊の門前に、 1960年に開店。

開店は11時からなので、参拝を済ませ5分前に到着。
先客が数組いて、焼き場左手の階段から、2階の座敷に案内されていました。
私はテーブル席を希望したため、別館にご案内。

こちらの建物は初めて。新しいです。
女中さんがひとりでご対応。
2階もあるようです。

〈にしむら〉の鰻は千住の川魚問屋「松本」から国産の最高級品を直接仕入れているそう。
目黒不動から湧き出る良質の井戸水を打たせることによって、臭みを抜き、脂の乗りをよくしているのだとか。

メニューを確認。

鰻重定食の上(3700円)と肝焼(500円)を注文。

すぐに肝焼が運ばれてきました。

わりと大ぶりの肝です。
見た目の色よりも薄味でした。
しっかり焼けています。


開店早々、店頭で一気に焼いていたこともあり、鰻重も5分で到着。


肝吸いとお新香が付きます。
重箱の表面に、目黒不動の絵が描かれていて、ずっと眺めていられるくらい風流。

そんなわけはないので、すぐに蓋を開きます。

焼き色が美しい。

見た目からしてフワフワな鰻の蒲焼がそこにありました。
箸をつけると、実に柔らかい。

上品で実に旨い鰻なんですけど、ちょっとタレが弱い気がします。

全体に薄味なのかなぁ。
私自身がもっと味が濃くて、パリッと焼けた香ばしくワイルドな鰻を求めているかもしれません。

卓上に置いてあるタレをかけようか迷いましたが、山椒でごまかしました。
ご飯にかかったタレも程よく薄味。

肝吸いはとても美味。
これまで訪問した中でも、最高かも?

お新香も量が多くて満足。
ちょっとしたサラダです。
お会計は4,200円。
全体の感想としては、お寺の正面にあるので、客層を考えれば、パンチの効いたタレは不要なんでしょう。
多少、味が薄めなのも理解できます。

 

臭さのない上品な鰻が食べられるしっかりしたお店という印象。

総合評価は5点満点で、4.3点。
値段も良心的だし、〈五代目野田岩〉よりもいいかな?

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