〈天下一の牛もつ煮込み〉とは? JR大森駅前「蔦八」〜東京の微妙なグルメ#12

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牛の煮込みが評判の居酒屋

JR京浜東北線の大森駅前に、牛もつの煮込みで有名な居酒屋があると聞き、潜入してきました。
店名は「蔦八(つたはち)」。

《天下一》を名乗る煮込みとはいかに?
聞くところによると、1970年から営業されてきた前オーナーが2015年に閉店したお店を、常連だった今の店主が引き継いで半年後に再開したんだとか。
来店は、開店時刻の16時ジャスト。

この日の一番乗りでした。

憧れのコの字型のカウンター。
テレビ東京の深夜ドラマ「今夜はコの字で」でも登場したそう。
定休日明けの平日水曜ですが、かなりの人気店のため、オープンとともに年配の常連客で満席になるという読みはほぼ正解。4時半にはカウンターがほぼ埋まっていました。
まずは瓶ビールを注文。銘柄はサッポロ・赤星の中瓶。

これがお通し。

さすがに煮込みが名物らしく、最初に「煮込みはどうするか?」を訊かれます。
要りませんとは言えないよう圧を感じます。

ほぼお通し代わりといっていい存在なのでしょう。
煮込(小)玉子入り(590円)をオーダー。

こちらが天下一と噂される〈煮込〉。
他の肴を選んでいる間もなく、運ばれてきました。
それもそのはず、カウンターの目の前で、大量に煮込まれた煮込みの鉄鍋が待ち構えていました。
(すみません、写真を撮り忘れました)
入口の看板に《松坂牛》と書かれていたのは、真実でしょうか?

松阪牛のモツを味わったことがないので、よく判りません。
シロ、フワなど3種類のモツが入っているんだとか。
特徴は、汁がかなり薄味だということ。
関東風にしては醤油が抑えめで、合わせ味噌とともに肉の旨味をきっちり吸っています。
でも味はすっきり系。七味ともよく合います。
名古屋生まれの私からすると、煮込みと言えば「赤味噌のドテ煮」なので、かなりの違和感。
豆腐は木綿です。

注文する殆どの客が、玉子を追加しているよう。

固ゆでの煮玉子はやはり旨し。

ちなみに、オーダーを入れるとカウンター上に、値段が書かれた札が置かれるシステム。

料理が届くと棒に差されるわけです。人生で初めて見ました。
続いて、刺身をいっときましょう。

食べてみたかったは、本鮪の脳天刺し。でもホワイトボードに書かれてません。
というわけで〈おまかせ3点刺〉(990円)。

鮪の赤身と、ハマチと鯛でしょうか?

鮪も活きがよくてまずまず。厚めに切られているのが好みです。
そろそろ旬な〈大粒カキフライ3ヶ〉
そこまで大粒には感じなかったなぁ。

タルタルではなく、マヨネーズで食べます。衣のパン粉が大きめでサクサク。
こういう店のハムカツは絶対美味しいはず。

衣の食感が意外と軽くて、厚めのハムが柔らかいのに驚きます。
食べ易い反面、歯応えはない。
ポテトサラダを注文したと思ったら、ポテトフライが運ばれてきました。

どっちでもよかったんだけど、これはカラダに毒です。完食している自分が恨めしい。
ポテトフライはさすがに余計でした。おかげでビールも1本で限界。
お勘定は4,140円。絶対、食い過ぎ。
でも、夕方早くこんな渋い居酒屋で一杯やるのは非常にいい気分。
次回は〈かき鍋〉と〈キンミヤの焼酎〉でリピートします。

蔦八へのアクセス

場所はJR大森駅の東口になります。

駅ビルはアゼリアという名前だと思っていたのですが、今ではアトレに統一されているみたい。

アトレの外に出るとこんな感じ。線路沿いに右に歩きます。

100mくらい先に、店名が書かれた看板が見えてきます。
ここを正面に歩いていくわけ。
左手はアーケード。いい感じです。

右手は、恐ろしく天井が低いガード。

車高制限2.4mと標識がありますが、そこまで高さがあるとは思えませんね。
店前はかなりディープな通りです。(画像は反対側からのもの)

お店に着く前に、右手に支店の「蔦八 はなれ」があります。

ほぼ店の正面には、スナックが無数に入った雑居ビル。

まだこんなのあるんですねぇ。
で、蔦八さんは左側。

大井町~大森~蒲田の3地区は、まだまだ昭和の香りがまんま残っています。
蔦八の予約はこちら

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