東京で唯一の瓦そば専門店「瓦(ぐらむ)」〜山口県の名物を東京で楽しむ~東京の微妙なグルメ#5

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そもそも、瓦そばって何?

【緊急告知】残念ながら瓦(ぐらむ)さんは、2019年7月13日をもって当地での営業を終了されております。三田界隈で新店舗再開の情報は得ておりますが、時期は確定していないそうです。あしからず。
瓦そばとは、熱した瓦の上に茶そばと具を載せて、温かいめんつゆで食べる山口県の名物料理。
明治初期の西南戦争の際に、薩摩の兵隊が野戦の合間に、瓦で野草や肉を焼いて食べたという話を参考に、昭和30年代に山口県の川棚温泉で旅館を営む高瀬慎一という方がメニュー化したそうです。
以来、下関市豊浦町にある「川棚温泉の名物料理」となりました。
私も本場の山口県では食べたことがないのですが、下関出身の同僚から「瓦そば」と「獺祭」という、ふく料理以来となる新しい山口名物を伝授されたってわけ。
東京にある「福の花」という山口料理を提供する居酒屋で、試したのが始めでした。
茶そばと一緒に炒めた肉と錦糸卵が香ばしくて、初回から結構、好意的な印象。「なんで茶そばなの?」という疑問は残りましたが…。
そうそう、新垣結衣と星野源で人気になったTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ 」の 劇中でも、ホットプレートに綺麗にレイアウトされた瓦そばが登場していました。
山口県人は家でも「茶そば鉄板焼き」を食べるのだそうです。

東京に瓦そば専門店が登場

山口県以外では知名度が低い瓦そばですが、東京にも専門店ができたんです。
それも私の勤務地の近くでした。
場所はこのあたり。分かりにくいので、地図を載せます。
都営三田線の芝公園駅から5分。JR田町駅なら徒歩10分くらい。
菊池桃子が客員教授をやっている戸板女子短期大学の裏手をジグザグに入ったあたり。

店構えはこんな感じ。


以前は〈瓦〉と染め抜かれた暖簾が掛けられていたはずなのですが、今は扉が剥き出し。これじゃ分かにくくない?

カウンターだけの細長い店です。キャパは公称10人。


これがメニュー。入口で食券を買います。ただこれはハードルが高い。
知ってる人が一緒にいるか、予習してこないとたぶん無理だと思います。
私は、「専門店の瓦そば(850円)」に麺増し&肉増しを追加して、さらに「牛玉ごはん(250円)」をオーダー。
量感が分からないので、MAXで頼んでみました。
壁にいろいろ貼ってあったので、待つあいだ一読。

そばは京都の宇治抹茶を混ぜた自家製麺であるとか、別の鉄板で炒めたそばを瓦に載せる方法が主流だけど、茹でた麺をそのまま瓦で焼くというこだわりがあるそうです。瓦で焼くのも遠赤外線効果により、麺がパリパリになりやすいらしい。
確かに厨房で、一人分ずつ瓦を熱しています。結構な手間だこと。
食べ方も貼ってあります。

ここんちは、錦糸卵ではなく、生卵を混ぜて焼くんですね。最後の「抹茶そば湯」なるものも楽しみです。
10分ほど待って、瓦そば登場。

重そうな黒瓦を両手で持った女性の店員さんが、私の前に瓦そばを置きました。
そばの上に、牛肉と白ネギと海苔ががっつり盛られています。

レクチャー通り、全体を瓦の上に広げて、慎重に卵を落とします。

気をつけないと瓦の傾斜で、卵が下に流れそう。

つけ汁にレモンを落とします。川棚温泉のものは、もみじおろしがありましたが、ここではレモンスライスのみ。

卵を箸で混ぜながら、まだ柔らかめの麺を愉しみ始めます。

肉の脂と醤油ベースのつけ汁の甘みの相乗効果で、なかなか美味しいです。
鴨せいろなんかとは別物の旨さ。


牛玉ごはんが来ます。


余計だったかなぁ。玉子と肉がかぶりまくり。

まぁ、牛丼なので普通に美味しいです。次回は頼むにしても、違うメニューにします。
だんだん焦げてきて、そばが違う食感に。


これが瓦そばの醍醐味。途中でつけ汁に柚子胡椒を入れても風味が変わっていい感じ。

やがて完食。そばが貼り付いて剥がれない。洗うのが大変そう。


そば湯をお願いします。

ほんとに抹茶です。

つけ汁に脂も残っているので、口の中がさっぱりすることはありません。
面白いけど、別にお茶が欲しいかなぁ…。

ご馳走様でした。なかなか都内では食べられないメニューなので、有意義な時間でした。
錦糸卵ともみじおろしがあると良かったけど、仕込むのが大変なんでしょうね。でも美味しかったです。
週1回はいらんけど、月1回ならお願いしたいと思います。以上。
営業は平日だけで、ランチタイムのみのようです。

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