横須賀海軍カレー認定1号店「魚藍亭」の実力は如何に?~三浦半島だより#12
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横須賀HUMAXシネマズで映画を観た帰り道。
料理を作る気分になれず、〈横須賀海軍カレー〉を試してみることに。
考えてみれば、レトルトも含め一度も口にしたことがありません。
なんとなく、どぶ板通りではないような気がして調べてみることに。
有名なところでは、WOOD ISLANDカレーレストラン、横須賀海軍カレー本舗、魚藍亭でしょうか。
映画館があるコースカ・ベイサイドストアーズから最も近いのは「WOOD ISLANDカレーレストラン」。
国道16号を久里浜側に下り、米軍基地のゲートに向かいます。
海軍基地の入口すぐ左手にお店を見つけました。
残念ながら、閉まっておりました。営業日ではあったものの、夜18時半はちょっと遅かった?
横須賀海軍カレー本舗は平日16時閉店を確認していましたので、魚藍亭を目指します。
場所は横須賀中央駅から徒歩5分くらいの、若松マーケットの中。
マーケットと云っても、こんな様子です。
完全無欠のスナック街。
いくつかの飲み屋からは、扉の向こうでカラオケの音がもう響いております。まだ6時半だぜ~い。
聞けば、
魚藍亭さんは〈横須賀海軍カレー認定1号店〉
として1999年に登録された屈指の名店なのですが、数年前に閉店して、お店のスタッフ(料理長だったという噂)がその時の店主から店とレシピを受け継ぎ、この地で再営業したとのこと。
なんでまたここなの?と聞いてみたくなりますが、そういうことなんでしょう。
飲み屋の中でも異彩を放っております。
1号店だから元祖なわけです。
20時(土曜は22時)まで営業していて、夜はお酒も出すそう。
確かにカウンターにはお酒がびっしり並んでいます。1階は6席で2階にテーブルがあり、カップルはそちらに案内されておりました。
なぜか「空母赤城のチキンライス」というヤツに魅かれますが、ここは基本の「元祖よこすか海軍カレー(1,200円)」にしておきます。
2分後に、まずはサラダと牛乳が運ばれてきました。
疑問を感じたかもしれませんが、これが横須賀海軍カレーの決まりなんです。
軍人の健康管理のために野菜とミルクを添えるというコンセプトらしいんです。
そして1分後にカレーがお目見え。
カツカレーなどの揚げ物をトッピングしていないため、盛るだけのカレーは早いわけです。
ライスがアーモンド型に盛り付けてあるのが特徴。
カレーは人参とジャガイモが目視できます。牛肉と玉ねぎはほぼ溶けこんでいるようです。
横須賀海軍カレーのレシピは割とアレンジが許されているとのことですが、基本は明治41年に発行された「海軍割烹術参考書」に書かれている、当時日本海軍で調理されていた軍隊食のレシピです。
牛脂と小麦粉・カレー粉から作る手作りっぽいカレー。豚は使わず、牛か鶏なんだとか。
色も黄色く、スパイシーというよりはシチューに近い感じ。
バーモンドカレーの甘口ほど甘くはないものの、薄味でまろやか。緩い味のカレーです。
口の悪い人は、小学校の時の給食のカレーなどと評す場合も。
そういえば、カレー店お馴染みの辛さの指定もできません。
(言えばカイエンペッパーを渡されるという話をどこかで聞いたような…)
まぁ食料の乏しい明治時代の軍艦の中で作られていたメニューですからね。
具やスパイスが物足りないのはやむを得ないのではないでしょうか?
慶応大学の三田キャンパスにある「山食」で食べた学食のカレーとどっこいでした。
次回があるとすれば、
〈空母赤城のチキンライス〉に突撃します。
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