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横浜の名物麺の元祖はここ。念願の「聘珍楼」の〈サンマー麺〉〜横浜中華街ならこれを食え#41

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*当店舗は2023年6月現在、閉店されていることが確認されています。

なぜか横浜の人しか知らないサンマー麺

横浜の中華を代表する麺なら〈サンマーメン〉
でも神奈川生まれでない方に訊くと、全く名前も知らなかったりする微妙なローカルフード。
食べられているのは、横浜市を中心に多摩川以南、富士川以東なんだとか。
漢字で書くと「生碼麺」。
生(サン)は「新鮮でしゃきしゃきした」という意味で、馬(マー)は「上に載せる」という意味。
醤油ラーメンの上に、歯ごたえが残る程度に炒めたモヤシ入りの餡をかけた麺料理なんだそうです。モヤシ炒めの中にはお店のアレンジで、キャベツやキクラゲ等の野菜や蒲鉾、豚肉の細切り等も入っていることが多いです。
で、ルーツはどこかっていうと中華街の聘珍楼さん

昭和初期に横浜中華街の「聘珍樓」の当時の料理長が考案した麺料理という説が有力。
戦前の頃に、調理人達の賄いとして、とろみを付けた肉そばが原形になったと伝わっています。当時の聘珍樓のメニューにも掲載されているとのこと。
サンマー麺のルーツを知っておくべきでしょう。
以前、伊勢佐木町の「玉泉亭」さんを発祥の店の一つとして紹介していることは置いておいて、今回は最も有力な聘珍楼さんに潜入したいと思います。
※ちなみに玉泉亭さんの記事はこちらです。~横浜名物〈サンマーメン〉発祥?の店「玉泉亭」は伊勢佐木町ブルースがよく似あう〜横浜の微妙なグルメ#5

独りで入るには敷居が高い聘珍楼

横浜に住んで合計で7年近くになりますが、聘珍楼を初訪問です。
横浜中華街を代表する店と言って過言ではないと思いますが、
店構えからして入りづらい威圧感。

玄関からして、黄金の獅子を飾ってあるんだもん。

2か月ほど前の平日の夕方に、気軽に来店したところ、「予約がないと入れない」と門前払いを食らって以来、敬遠しておりました。
この日は大通りに人気があまりない冬の夕暮れ。正月の3連休も終わったばかりの平日の19時頃だったので、勇気を振り絞って、単独での再潜入です。
受付で予約のない旨を告げて、席が空いているかを待ちます。


手持ち無沙汰なので、レセプション前に飾られたガラスケースを覗くと、巨大なふかひれや鮑、また珍味を贅沢に煮込んだつぼ蒸しスープがお宝のように鎮座していました。
どうやら1・2階のダイニングテーブルは満席のようで、4階のパーティーエリアに無理やり席を用意していただけた様子です。ちょっと嫌な予感。

エレベーターが開くとこんな感じ。

特に騒々しいということもなく、廊下もひっそりとしています。

6人くらいが座れる円卓が4つほど置かれた部屋に通されました。
先客は2人連れが2組だけ。

部屋の奥のこんな席に案内されました。軽いいじめだぁ。
このシチュエーションで
「サンマー麺」を単品で頼む勇気はありません。

メニューだけ見ると、900円と安いのですよ。
(実際は1,300円でした。これはハーフサイズの値段)
ただ隣りのカップルなんかは、地方から遊びに来ているようで、7~8品くらい頼んでシャアしている様子。
まぁ知り合いでも何でもないので関係ないんですけどね。
コースメニュー等は目の毒です。あっちに避けて、メニューを一読。

こんなのとか…、

こんなのもとても美味しそうです。
広東料理のお店らしく、香港などでもよく食べられるボージャイファン(土鍋で炊く釜飯)が充実しているようです。こんどはそちらを食べにきます。
店員さんに訊くと、チャーハンのハーフサイズもあるみたい。
広東チャーハンのそれと春巻き2本(600円)をサンマー麺の他に注文しました。(それとノンアルコールビールも追加)
オペレーションが悪いのか、本当に混んでいるのか30分近く待たされました。
そして間の悪いことに、サンマー麺から来てしまうわけです。

普通に美味そうです。

悪い言い方をすれば、お父さんが一生懸命作った日曜日のインスタントラーメンっていう見た目。
「レンゲが熱いので注意して」と忠告されて、触るとホントに50℃以上の触感。
こういうところが、高級店の心遣いなのでしょうかねぇ。

それにちょい足し用の辛味噌が付いてきます。

スープはやや薄味で極めて上品。
おそらく町の中華屋に比べて、化学調味料を入れている量(あるいは全く入れていないか)の違いでしょう。
画像(写真)のレタッチや音源の加工なんかで、メリハリを利かせたくてシャープネスをかけたりしますが、料理の世界では味の素(化学調味料)もそんな役割だと思うのですよ。
我々の眼や耳も、もちろん味覚もそういうものに慣らされてしまうと、どこか物足りなさを感じるようになってしまう。そんな風潮なんでしょうねぇ。
ここのはそれがなくて、優しい味なんです。(ホントかどうかは調理場に入ったわけではないので分かりませんよ)
確かに豆板醤を足したい人がいるのも理解できました。私はどっちでもいいかなぁ。

具は豚肉、もやし、人参、ニラ、木耳、赤ピーマンといったところ。
とろみを感じたのは食べ始めだけで、混ぜていくと普通の汁麺の濃度になりました。

麺は白っぽい色のストレート麺。
やはりこの麺ともやしが入っているのがサンマー麺という定義ですかね。
食べ進んでいくうちに飽きてくるので、確かに添えられた豆板醤は足した方が変化がついてベターです。
ついでに春巻きとチャーハンの感想です。
しっかり揚げてありそうな春巻き

パリッパリのクリスピー系。

食べている最中から、皮があっちこっちに飛んでいきます。

私はネットリしたのよりは、サクサク系が好みなタイプですが、ここまでだとテーブルが汚れ、マナーが疑われそうで、味よりも何も食べにくかったです。
続いて広東炒飯(ハーフサイズ)

こういう店の五目チャーハンで外すことは滅多にありません。

ここもご多分に漏れず美味。
中華スープの風味もしっかりお米にしみていて、具のチャーシューもOK牧場。
量もハーフの割にしっかりあるので文句は言えないのですが、
ハーフで1,200円とは…。
まぁ、メニューどおりだから仕方ないか。
しかもサービス料が10%かかるので、ラーメンと半チャーハンと春巻きにビールで
消費税込み4,180円。
たまたま散歩してて、思いついて入っただけだったのに。
平日の独り飯にしては、やってもーたぁ!!

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