千葉・館山の「崖観音」大福寺~御朱印集め開運紀行㉔~

▶ 目次
1.崖っぷちにある観音様

2.大福寺の御由緒
3.崖観音へのアクセス
4.いよいよ崖観音へ
5.御朱印は十一面大悲殿

崖っぷちにある観音様

正月の旅番組で見て、行ってみようと思っていた場所です。
千葉県館山市にある「大福寺」は「崖観音」と呼ばれていて、パワースポットと評判。
正確には、境内の船形山の中腹に朱塗りの観音堂の通称です。御本尊の「十一面観音」が崖の石壁に刻まれており、像を覆う観音堂が断崖の中段に飛び出すように建てられていることから、地元では「崖の観音」と親しまれています。


大福寺の御由緒

正式名称は、「普門院・船形山(せんぎょうさん)・大福寺」といい、真言宗智山派に属する寺院です。

平安時代に弘法大師・空海によって立教された真言宗の教えは「即身成仏」。すなわち〈この身このままで仏さまになること〉。
大福寺の御本尊は「大日如来」と、観音堂の背景の崖に刻まれた「十一面観世音菩薩」です。山肌に彫刻した仏像で麿崖仏(まがいぶつ)と呼ばれている石仏の一種。
この「十一面観世音菩薩」は、行基という僧侶が、仏法の教えを説くため東国行脚の折に地元漁民の海上安全と豊漁を祈願して、山の岩肌の自然石に観音像を彫刻したとか。そのため”海上安全・豊漁祈願”にご利益があると言われています。
その後、慈覚大師が観音像を包むように観音堂を建立し、大福寺を創建しました。
ところが1653年に観音堂は火災にあって以降、何度も豪雨や関東大震災などによりお堂の再建を繰り返したそう。現存の観音堂は1925年に再建され、さらに平成になり、海風による痛みのため全面改修。2016年7月に今の姿で拝観できるようになりました。

崖観音へのアクセス

富津館山道路・富浦ICから約5分。
背景は船形山。駐車場からすでに崖の観音堂が見えています。

駐車場は観光バスなどが停められる大型用が先にあり、小さな坂を上ると乗用車が停められる駐車場が別にあります。
この日は平日だったので、皆さん自由に駐車していました。


さらに坂道をのぼり、本堂を目指します。

要領を得ないので、まずは案内板を熟読します。

十一面観世音菩薩についてもお勉強。

本堂に先にお詣り。
両脇に「蘇鉄」という暖地の海岸に育つ常緑の低木が配置され、千葉が南国であることを表しています。


右手に納経所があり、ここでお守りや御朱印がいただけることを確認。
参拝客もいないので、受付には現状どなたもいません。


本堂の左側、階段の手前に「延命地蔵尊」。
生まれた子の命を守り、その寿命を延ばすといわれており、”無病息災延命長寿”のご利益があるそう。

いよいよ崖観音へ

御朱印は後にして、観音堂を目指します。

観音堂の標高は102m。道は険しく長い。

見上げると、こんな景色。

中腹にお不動さまが。

お不動さまの左側の空き地には、諏訪神社の仮宮がありました。

これは意味不明の祠。

このあたりからの景色はこんな感じ。見下ろすとお墓と船形の家並み。

まだまだ100段くらいはありそう。

長年、海からの風雨に曝されてきた船形山の地層が凄まじさを感じます。
途中、謎の洞窟。そろそろ観音堂かな?

さらに名前の分からない仏様? 何かが石に掘られているのでしょう。
勝手に扉を開けるわけにもいかず素通り。

あと10mで観音堂です。

やっとこさ到着。

アップの画像です。



色彩感覚が豊かなことに気づきます。右手に回って、お堂の中へ。

まずはここからの絶景を拝みます。

館山湾の見慣れた海岸線です。十年程前までは、ウィンドサーフィンで毎年訪れていたた北条海岸。
海面が穏やかなことから別名〈鏡ケ浦〉とい呼ばれています。晴れた日には伊豆大島も見えるとか。
靴を脱いで、中に入ります。

堂内の広さは十畳くらい。
南房総の植物を中心に描かれた色鮮やかな奉納天井絵。114枚あるそうです。

網の手前から、菩薩像を探しますが、イマイチ判りません。
高さは約1.5mで、縦に置いた舟形の光背を背に、二重蓮華座の上に立っているそうですが、摩耗が激しくて顔の表情は判別できないとか。

お賽銭を入れて念仏を唱えます。御真言は…
「おんまかきゃろにきゃそわか」

意味としては、「観音さまの同悲、同苦の心よ、現れたまえ」と祈念する言葉だとか。
「同悲、同苦の心」というのは涙する人に寄り添い、共に悲しんだり、苦しんだり、涙する心のことを指すそうです。
十一面観世音菩薩は〈苦しんでいる人をすぐに見つけるために、頭上に十一の顔を持ち全方向を見守る〉有り難い観音様。
なぜ十一もの顔があるかというと、東西南北、四方八方、天と地、全ての方向を見、全ての人を救済するという意味。

御朱印は十一面大悲殿

他に参拝される方が来たので、坂を下りて本堂へ戻ります。
納経所のブザーで呼び出して、御朱印をいただきました。初穂料は300円

〈十一面大悲殿〉と書かれています。
“大悲殿”の意味は、”心に悲しいことがある人には、あなたが手を差し伸べなさい。あなたに悲しいことがあった時には、仏様が手を差し伸べてくださいます”というメッセージ。

小雨の中、参拝客と滅多に出会わずに敷地内を回ると、物悲しささえも感じるほど。
まさに海に聳えるパワースポット。圧巻の絶景でした。

こんな記事も読まれています。

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。