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【ブランド不明のソプラノウクレレ】恐るべしナイルガット弦の実力~僕のウクレレコレクション⑧~(最終回)

謎のウクレレ

我が家のウクレレコレクションをご紹介するシリーズも、いよいよ最終回となりました。
今回のウクレレは、ご披露するほどの楽器でもないのですが、弦を張り替えたところ、目を見張る効能が発見されましたので、レポートさせていただきます。


まずはウクレレはこれ。


一見、憧れの「Martin 5K」風。
5年近く前に、オークションで5千円程度で手に入れたもの。
ソプラノサイズで、見たところマホガニー材をコーティングした感じ。ヘッドマークやネック、ボディの周囲にもアバロン貝の細工が入っています。
下の画像が、本物のMartin Style 5K。


1920~40年代に約千本だけ作られた幻の名作。日本の楽器店でも、たまに中古品が200万円近い値段で並んでいることも。メキシコ製の復刻盤ですら、49万円とかします。
まぁ、似てないことはないですね。玄関の壁に飾るにはいいかなあと思って、ポチっちゃいました。

スペックはなかなかの高級品なのですが、触って弾いてみると、そんなことは幻想なのだとすぐに気づきます。
どこのブランドなのでしょう? 製造年は?

ボディの中にもラベルは貼ってありません。ヘッドのパターンにも見覚えはありません。よくよく細部をチェックすると、木の継ぎ目には接着剤の跡が目視できますし、フレットのバリもあり、左手の指が痛いです。


音はいうと、悲しくなるほど酷いもの。

確かダダリオのEJ53の黒のナイロン弦を張っておいたのですが、サスティーンのないペシペシした音で、ピッチも滅茶苦茶。さらにナットの溝が深いのか、弦高が低すぎて、2弦と3弦がネックに当たっています。
でも、シェイプといい、アバロン風の細工といい、なかなか捨てがたい味があるんです。ここからは「劇的ビフォーアフター」風に、このウクレレの難点を解決したいと思います。
まず匠が取りかかったのが、当たっているナットの交換。
ヤフオクでネック幅が合いそうな牛骨のナットを見つけ、高さ5.5mm以上のものを購入。送料込みで350円でした。安い!
で、取り替え前がこれ。


取り替えたのがこれ。(木工用ボンドで貼り付けます)

ナットについては、見た目の変化はなし。
ナットファイルという弦が入る溝を削るヤスリも入手したのですが、送られてきたナットが弦の太さとぴったり合ったため、調整することなくナット交換終了。これで、とりあえずネックとの干渉はなくなりました。
次に、いっそのことグレードの高いハイテク弦に替えちゃえということで、お茶の水のウクレレプラネットで最新のウクレレ弦を見繕います。



ナイルガット弦で有名な、Aquila社が最近出したレッドシリーズ。
自動車のダッシュボードに使われる高密度のプラスチックを使った従来のナイルガット弦の素材に、赤銅の粉末を添加し、更なる密度と柔軟性を両立させたもの。適度な硬さもあるため、ゲージの太さはそのままに、張りのある明瞭な明るい音を実現。低フレットから高フレットまでバランスよく鳴り、ハイポジションでも音程が安定すると言われています。
お値段もなかなか。GHSのナイロン弦なら税抜500円で買えるところ、このAquila 83Uソプラノ用は、1,440円もします。6畳一間の木造アパートに、7.1chのホームシアターシステムを組むようなことになりはしないか不安です。
張ってみるとしっかり赤い。


あまり見たことのない弦の色なので、違和感ありあり。

ペグも、定価1万円で売っているウクレレに使う部品とは思えない雰囲気。前のオーナーは、Cloverあたりのペグに取り替えているのでしょうか?
テンションの強い弦を張ったことで、ブリッジが吹っ飛ぶ恐怖と闘いながら、弦をチューニング。

1週間ほどで音程も安定してきました。

ビビり音がないため、クリアに聞こえます。それにピッチがしっかりしていて、聴いていて気持ちいいです。5フレットあたりを押さえ、チューナーで確認しても、Cのメモリにぴったり合います。
恐るべし、Aquila レッド弦!
さらに驚くべきことに、鳴りもよくなって、ボディの反響も感じます。
いやぁ、弦でここまでウクレレのレベルを上げることがあるんですねぇ。もともとネックに擦るほど弦高が低かったので、コードも押さえやすく弾き易いという特徴も引き継いでいます。
まさに怪我の功名。匠の技。
どのウクレレにつけても、Aquilaの音になってしまうと、一部の不評をかっているナイルガット弦ですが、ウクレレ再生上場という側面もあったというお話でした。

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  • コメント ( 3 )

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  1. 同僚A氏

    元気にしています。
    社員食堂しかなく、目黒のランチ巡りが懐かしい今日この頃です。

  2. KazeMakase

    誰かと思ったら、先日まで一緒だったAさん。お元気でしょうか?

  3. 同僚A氏

    電車内で拝見しています。
    ウクレレと一緒に花文字がしっかり飾られてますね。