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《大好きなお金の話をしよう #1》80歳までに死ぬんだったら老齢年金は繰上げ受給が絶対お得なのだ~アーリーリタイア日記

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▶ 目次
1.私の大好きなお金の話
2.繰上げ受給を知らない人が案外多い
3.未婚男性の寿命は67.2歳!?
4.年金だけで暮らしていけるのか?

今回は私の大好きなお金の話

日本人はプライベートでお金の話をしたがらないと言われます。私の周りの皆も、慎重なのか一般論として意見は述べても、具体的に突っ込んだ会話になることはまずありません。
それは貯金や収入だけに限らず、ギャンブルでいくら賭けていくら勝ち負けしたかも覆い隠すから、全然面白くないんです。
私は元来ざっくばらんで率直な性格なので、おおまかな金額を明かして相談したりすると、結構驚かれるわけです。だってどれくらいの金額規模の話をしているか分らなければ、リアクションのしようがないでしょうが。
ということで、今回は我々の年齢には重大な年金の話題です。

繰上げ受給を知らない人が案外多い

私は今年(2024年)の5月に満60歳になりました。
20年も前なら会社は定年退職となり、老齢年金を普通に受け取れる年齢ですよね。
でもいつだか国民年金の受給年齢は65歳に延び、政府はさらに繰り下げ受給を推奨して「もっと遅くから貰ったほうがお得ですよ」としたり顔で喧伝するようになりました。
その効果なのか、歳の近い友人や元同僚と話していても《年金は65歳にならないと絶対に貰えない》と思い込んでいる人の多いこと多いこと。そんなわけはありません。
減額を承諾すれば60歳から受給できるんです。
厚生労働省の洗脳は成功していると言えます。
そして怖ろしいことに、近い将来には国民年金の払い込みを65歳まで延長しようという法案まで、厚労省は着々と進めているんです。そんなことになったら、60歳から貰うことだって不可能になってしまいますよね。
私の世代にそのルールが適用されるかは微妙なんですが、なにはともかく先に受け取り始めちゃえば、再び払えとは言われないでしょうから、さっそく横須賀の年金事務所に訪れた次第です。

いちゃもんをつけに行ったわけではありません。ちゃんと4月中旬に年金ダイヤルに電話して、繰上げ受給の相談をしたい旨、面談の予約を取っています。

私が暮らす神奈川県三浦市では、行政サービスの一部を横須賀市に委託しているため、年金事務所は市内にありません。
国道16号沿いの、横須賀中央駅から徒歩で10分程度の横須賀年金事務所を訪問しました。

来所日は5/9。年金相談は2階のオフィスへ。
受付でアポのある旨を告げて番号札をいただいて待ちます。
予約を取らなくても相談できるケースもあるようですが、どれだけ待たされるか分からないそうです。

予約の16時ほぼぴったりに私の順番となりました。

最近思うことは、ハローワークにしろ市役所にしろ、行政の職員の方々の受け答えがとても親切になりましたね。
私が歳をとったこともあるかもしれませんが、横柄な公務員をあまり見なくなりました。
今回の年金事務所の担当の女性も非常に丁寧。穏やかな口調でご説明してくれます。
さらに素晴らしかったのは、私用の説明資料がこの段階でできていたんです。

ちゃんと名前入り。
確かに予約の電話を入れた際に、私のマイナンバーや基礎年金番号などをお伝えしており、そこから3週間近く時を経過しているとはいえ、行政にしては類を見ない準備の良さです。
年金相談の際は、基礎年金番号通知書、年金手帳、年金証書または年金額改定通知書など、日本年金機構が送付した基礎年金番号がわかる書類が必要です。
↓こんなのとか、

↓こんなの。

あとは本人確認ができるマイナンバーカード(なければ運転免許証など)と年金の振込先となる金融機関の通帳やキャッシュカードも申請のために必要です。
ここから先はためになるお話。
係員の方が、ノーマルに65歳から年金を受給する場合と、繰上げ受給して60歳から受け取る場合の金額の差異を丁寧に説明くれました。
こちらは本来支給と呼ばれる65歳からの支給額

支給見込額は年間2,169,083円。
私の場合は老齢基礎年金(いわゆる国民年金)と老齢厚生年金(勤務先が支払ったもの)との2階建てになります。

年金定期便によると、厚生年金(+国民年金)を432カ月(実に36年!)、勤務先を通して払ってきています。昨年の3月末で仕事を辞めてからは国民年金に切り替わったわけですが、収入がなかったこともあり保険料の免除申請をして、2023年4月~2024年4月までの支払いを赦されています。

↓そして60歳から繰り上げて受け取る金額はこちら。

青い楕円が繰上げ受給額で年間1,657,179円。
12カ月で割れば、138,098円となります。
差額は511,904円。1カ月あたり42,658円減額されることになります。
昭和39年(1964年)生まれの私のケースでの減額率は1カ月ごとに▲0.4カ月。
*ここにマジックがあって、60歳の誕生月に来所している私からすれば、ぴったり5年(60か月分)前倒しで年金をいただくつもりでいたのですが、手続き上、誕生月の申請だと6月分からの支払いとなり59ヵ月の繰上げとなるらしいんです。4月30日までに手続きをすれば5月分からの支給となったのですが、面談の予約が年金ダイヤルに電話した時点で埋まっていて、やむを得ず最短の5/9にアポをとったわけです。この事情は予約時の電話できちんと説明を受けました。

こんな資料も見せていただきました。
よって59か月繰上げの私の減額率は▲23.6%です。
*一応書き足しておきますが、繰上げ受給した場合のリスクは減額以外にもあって、障害年金が申請できなくなるなど、いくつかあります。必ず納得して自分で判断するように。
これらのリスクについて承諾すると、繰上げ申請に関する手続きに入ります。
まずはチェックシート形式になった確認書で、齟齬がないかヒアリングされます。

問題がなければ、繰上げ請求書に諸々記入して提出します。

書面をチェックし、振込先など確認が終わると、受付控がいただけます。

下調べを十二分にしてきた私は、特に質問もなく約40分で終了。
審査に約1カ月かかり、実際に初回(6月分)の年金が振り込まれるのは8月15日が有力とのこと。
年金は偶数月に指定口座へ2ヵ月分ずつ振り込まれるそうです。
ちなみに、6月上旬に年金事務所から通知があり、保険の給付が決定されました。

↑これが年金証書。受給額も説明があったものと同じでした。
6/15に振り込まれていなかったことから察すると、初回の受給Xデーは8/15が有力でしょうか?

未婚男性の寿命は67.2歳!?

ところで、最も興味深かった説明はここ。

《総受給額逆転年月》という欄があって、そこには『80歳11月』と記載されています。
これは60歳1カ月から貰った場合と、65歳0か月から受け取った場合の累計金額が、いつ逆転するかという期限。つまり…
81歳まで生きられなければ65歳から貰う意味がない!!
ということになるんです。

2022年のデータによると日本人男性の平均寿命は81.05歳。50%の確率で損をする計算になります。
さらに凄いデータがあって、

私のように配偶者も子供もいない独身(未婚)男性の半分は67.2歳で死んでいるという事実。(2020年の統計)
50歳を基準として、50歳まで生きた人たちの配偶関係別死亡年齢中央値でも、未婚男性は68.5歳となるそうです。
私があと10年生きていられる保証なんてどこにもない
わけです。
しかし女性は旦那がいるほうが早く亡くなるというデータは興味深いですね、独身の男は嫁がいる人に較べて10年前後短命だなんて悲し過ぎます。
確かに私の実父も、母に先立たれたら1年と持たずに逝ってしまいました。
とにもかくにも独身でアーリーリタイアしてしまった私の場合は、繰上げ受給一択です。
*ちなみに年金を貰いながら働いた場合、合計で月額50万円を超過しなければ、年金は減らされないそうです。今年から法律が変わって2万円ほどリミットが増えました。

年金だけで暮らしていけるのか?

あとは138,098円で暮らせるのかって問題ですよね?
当然、所得税や住民税、介護保険を引かれて、ここから12%程度持っていかれるシミュレーションをしています。※他に投資の配当や売却利益があればもっと支払うことになります。
家賃の安い神奈川県三浦市に移住していることもあり、天引きされた年金が月平均で12万5千円程度になったとしても、家賃や光熱費などの固定費は賄える計算。2万円弱は食費にも回せるでしょう。
海外カジノやら鰻を食べ歩く金はどうするかって?
そのための資産はある程度蓄えてありますし、投資の配当金を定期的に受け取る企みもちゃんと考えています。
具体的には月10万円くらいの不労所得を得るのが目標。
*投資関係のプランは、今後の記事で綴っていきます。
実妹に話したら「暇なんだからバイトでもしたらいい」と冷たく言い放たれてしまいました。
働くのが好きな人を否定もしませんし、経済的理由で60歳以後も働く必要のある方に一定の同情の気持ちも感じていますが、私自身は働くなんて真っ平ごめんです。

そんなわけで、国の審査が通れば、23.6%の減額を受け入れて年金生活者になります。
余命は残り8年?
滅茶苦茶遊んで生きるのだ。

 

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