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伝統のうちわとかるみで勝負。三島の老舗「うなぎ桜家」〜にっぽん鰻旅【第29弾】

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目次
1.ふるさと納税の宿泊クーポンで夏休み

2.行列必至の桜家も平日なら予約でラクラク
3.決め手はうちわとかるみ

ふるさと納税の宿泊クーポンで夏休み

9月1・2日は夏休みを取って、山中湖に宿泊します。
昨年のふるさと納税で山中湖村に6万円寄付した際にいただいた宿泊クーポンが18,000円分残っていました。
しかし、一昨年は還元率が50%だったのに、30%に減額されると一気に損した気分。
まぁ私の勤務先の親会社が手がける事業なので、あまり大声で悪口は言ってはいけないのですが、返礼品がショボくなってしまったわけです。
それも6千円を3回に分けて使わされるのが厄介です。それも有効期限は年内。
どうやってこの時期に3度も山中湖に行くのよ。それも応じてくれる宿が少ないときてる。
というわけで、長い梅雨時に連続してキャンセルする羽目になり、やっとこさ9月になって本栖湖へのウィンドサーフィン旅行で出かけることに。
結局は今回も台風による雨で、セイルは出せそうにないんですけどね。
別案を考えなくては…。
思い浮かんだのは、行列必至の人気料理店を平日に攻略するミッション。
そして狙いはやはり鰻。しかも山中湖に比較的近いとこ。
三島の「桜家」に行きまっしょい。



行列必至の桜家も平日なら予約でラクラク

知る限り、三島では一番の人気店。
休日ともなれば、予約しとかないと1時間以上並ばされる危険が伴うお店です。
噂では平日は1日に400匹、休日は800匹消費しているという話。

創業は安政3年。ということは1856年から160年以上も営業を続けている老舗中の老舗。

私も訪問は3回目です。ここまでリピートしているのは五代目野田岩と神田きくかわと、この桜家さんだけです。
*登亭はカウントに入れません。
場所は三島広小路駅のすぐ近く。

三嶋大社までが歩くと10分くらいかかります。

JR三島駅までは20分くらいかな?

今回は営業再開の夕方5時よりも早めに着いてしまったため、小一時間ほど周辺を散策してしまいました。
やはり三島は、水にまつわる名所が多いです。また川がいかにも綺麗そう。

これは桜家の脇にある三石神社の横を流れる小川。
よく三島の鰻屋は、富士の雪解け水で鰻をしめている(毒を吐かせている)から、鰻の臭みが少ないと云われますが、まさに事実なんでしょう。
そんな話題とは関係なく、三島駅に向かう途中で、謎のビルを目撃しました。

ビルの3階から突出した丼と掌。
窓にはヒーリングサロンらしき案内が書かれています。真偽のほどはいかに?
とにかく、桜家さんへの潜入は夕方の4時50分くらいでした。

午前中に予約を入れておいたので、待機することもなくすんなり入店できました。

店内は和風建築でこんな様子。1階のほとんどはテーブル席で、一部が座敷。
2階(とおそらく3階)は広間の座敷だった記憶があります。
こちらがメニュー。


昔から東京の名店並みの価格で勝負しています。
うな丼もうな重も最安の1尾(いわゆる梅)が4,400円。10年前はこの値段で中クラスが食えたような…。
オーダーは予約時に伝えておいて、来店後は確認のみ。
私の注文は、1尾半のうな重(6,000円)をご飯大盛り(+220円)。それとうまき(1,710円)。
1時間近く歩いて、少しくたびれたのでノンアルコールビールを追加で頼みました。

近頃はこんなノンアルの小瓶があるんですねぇ。

決め手はうちわとかるみ

予約したからか暇だったのか、5時10分を待たずに、うまきとうな重が到着。

ご飯大盛りにしては、うな重全体の高さが足りない気がします。
お年寄りの客が多いから、普通盛りの白飯の量が少ないんでしょうか?
まずはビールのあてに、うまきから。

画像ではイメージしにくいかもしれませんが、単体で結構なサイズです。

鰻もびっしり系。玉子もまぁまぁフワフワ。

出汁は効いているものの、かなりの甘口です。それゆえビールがあまり進みません。
添えられた大根おろしを少しだけ載せて食べます。(本来の味が判らなくなるため、これ以上、醤油は使いません)
まぁ美味しいですけどね、と一応フォロー。
でも一切れ400円超だからなぁ。それなりに評価は厳しくなります。
残りのうまきは後回しにして、うな重いきましょう。

綺麗に焼きが入っています。でも1尾半って微妙な量ですね。
少なくはないんですけど、おおっと衝撃を感じるボリュームでもない。

こちらの売りは、
〈うちわ〉と〈かるみ〉だと聞いております。
うちわとは、炭火を生かす伝統の団扇の技。
表面は炭火でしっかりと焼きあげてサクッと仕上げ、中身はふわふわで身の柔らかさを保つ。
いわゆる鰻のサクフワ系。

そして、かるみとは三島特有の清廉な湧き水で鰻を洗い、甘過ぎず、キリッとしたタレで鰻に味をつける。
だからさっぱりしてて、鰻本来の味を邪魔しない絶妙な塩梅の重箱がいただけるわけです。
脂がくどくなくて、上品で香ばしい鰻という印象。
で、もっと細かい特徴を書くとすれば、ここのうな重は、ご飯にあまりタレがかかっていません。
提供される時に「足らなければテーブルのタレを使ってくれ」と言われたのには意味があるわけです。
鰻自体もさっぱりなので、重厚で濃厚なのが好きな客なら、タレを欲しがるでしょう。
私は白飯だけは味が足らない気がして、タレをかけました。

ついでに言えば、いつもはご飯の方に粉山椒をかけます。
ただ、スパイス強めのこちらの山椒だと効き過ぎてしまって、逆効果でした。

この技は濃い目のタレの時にこそ使えるのだと納得しました。
こちらはお新香。標準のクオリティです。

最後に肝吸い。セットで付いてきます。


こちらも薄味で、肝も含め特筆すべきものはありませんでした。

総合満足度は100点満点で
89点としておきます。
御殿場のきくかわより1点下げました。
味は同等。好みの勝負というところですが、値段が1,000円高いです。
しかも向こうは、イカダで鰻のサイズも大きいし…。
ビールを含んで、ひとり8,450円というのは、どんだけご馳走なんだって思います。
友栄や尾花にあった感動は残念ながらなかったです。

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