「スパゲティハウス チャオ」のあんかけスパを人生で初めて食べる〜名古屋の微妙なグルメ④
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名古屋生まれなのに、これまで〈あんかけスパゲティ〉に縁がありませんでした。
私の記憶が確かならば、食べたのは数年前に1回だけ。有名な「ヨコイ」や「チャオ」も訪問したことはなし。
40年近く前にかの地を離れ、成人する前に東京で暮らし始めてしまったため、サラリーマングルメの代表格のような、このメニューを知らなかったのは当然といえば当然でしょうか。
同じパスタ系でも、卵を下に敷いた(鉄板ナポリタン〉は近所の喫茶店でよく注文する好きなメニューでした。
今回は、10月の名古屋出張の際に食べた〈あんかけスパゲティ〉のお話です。
立ち寄ったお店は、名古屋駅太閤通口の新幹線改札横をあおなみ線方面に入った奥にある「うまいもん横丁」にあります。
お目当ては「スパゲティハウス チャオ」。
あんかけスパの元祖と云われる「ヨコイ」の次に有名な店といっていいでしょう。
*このメニューの発祥を調べると、後にスパゲッティハウスヨコイを立ち上げる横井博氏が、『そ~れ』という店で働いていた時期の1961年(昭和36年)に考案したんだそうです。
入口はこんな様子。
観光客が多いからなのか、お店の名前は大きくアピールされていません。
壁に貼られたポスター。これじゃ、店名を「ミラカン」と勘違いする客もいるのでは?
正直、いちげんさんの私には、ショーウィンドーを見てもメニューの違いが理解できません。
とにかく名古屋名物のあんかけスパゲティを食っていけということなのでしょう。
客層は観光客と仕事帰りの会社員が半々という感じ。
カウンター代わりの大きなテーブルに案内され、メニューを拝見。
〈ミラカン〉が「ミラネーズ」と「カントリー」の合わせ技だということは判りましたが、何を意味するのかまではちょっと無理。
後で調べたところでは、「ミラネーズ」はソーセージのトッピングで、「カントリー」は野菜のトッピングなんだとか。
要するに玉ねぎやらピーマン、マッシュルーム等の野菜にウィンナーを加えて、トマトソースをかけたのが、〈ミラカン〉というわけです。
でも、私の注文はそうじゃないんです。頼んだのはこれ。
味噌カツあんかけスパ!!
ウィンナーでは飽き足らず、味噌カツをのっけてしまうという特別メニュー。左下に海老フライのトッピングができることも書いてあります。
足し算グルメの極みと言える名古屋らしい一品。
パスタにかけたトマトソースを無視して、トンカツには八丁味噌をかけてしまうところがブレていません。
サイズもスナック(S)、レギュラー(R)、ジャンボ(J)と3種類あって、私のはレギュラーサイズ。
パスタが330gということで、かなり多めです。
さぁ、実食。
割とパスタが太めの印象です。
こちらが味噌カツ。
値段が、カントリーのレギュラーに450円上乗せされていることもあり(税込みで1,290円)、トンカツは立派。
カツカレーなんかだとわざと肉を薄めに切ることもあるのですが、ここんちのは分厚くて、それでいてサクサク。なかなかの美味。
でも、一番の特徴は、胡椒の風味がこれでもかと効いていること。
よく聞くのは、ヨコイのあんかけスパに較べて、チャオのは味がマイルドで辛みも抑えられているという感想。
食べ慣れない私からしたら、これですら胡椒の味しかしないんですけど。
トマトソースであることも忘れるほど。
これを美味しいと感じるには、時間が足りないようです。
何回も食べていると癖になるんでしょうねぇ。
東京で言えば、中本の激辛ラーメンでしょうか。
しかし、これを旨いと思えるようにはなりたくないなぁ。
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