【千葉みやげ/富津編】千葉県で最も南にある醤油蔵。富津・佐貫の名店「宮醤油店」の〈たまさ醤油〉

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▶ 目次
宮醤油店のプロフィール
多彩なラインナップから何を買う?
市販の醤油と較べてみました

宮醤油店のプロフィール

千葉と云えば醤油の生産量が日本一の県で、シェアは概ね1/3。
キッコーマンやヤマサ醤油、ヒゲタ醤油など、大手5社のうち3社が千葉県にあります。
昭和初期には県内に400もの醤油製造企業があったものの、今では10軒程度に減ってしまったそうです。
1月末の千葉旅行で立ち寄ったのが、宮醤油店

場所は富津市の佐貫。県内で最も南にある醤油蔵です。
創業は天保五年(1834年)。以来、一貫して人工的な温度管理をしない天然醸造方式の醤油の製造にこだわり、全国醤油品評会で何度も上位に入賞されています。
この地域で人気の竹岡式ラーメンの店の多くが、ここの醤油を使っているということで話題になりましたね。
*「竹岡式ラーメン」とは、チャーシューを煮込んだ醤油ダレを湯で割っただけという真っ黒なスープが特徴。
富津海岸でウィンドサーフィンに訪れる機会がある縁で、遠方から訪れる客がいることは私も知っていました。
お店は国道127号線沿い。

駐車場に飾られた大きな醤油桶で目印。

桶にも書かれている《たまさ醤油》というのは、昭和4年に登録された商標。

駐車場は結構広くて30台くらいは停められそう。

このあたりにある建物9軒が2007年に国の登録文化財に指定されているそうです。

そのわりにお店の間口はこれくらい。奥に醤油蔵があるのでしょう。
お店に入ると小さなショーウィンドウに商品がずらり。

基本、女将さんがおひとりで対応されているようです。

右手は座敷になっており、倉庫代わりにしている様子。

多彩なラインナップから何を買う?

自宅での料理用とお土産用に2種類買って帰るつもり。
関東では淡口醤油を使わず、濃口醤油だけの方が多いと聞きます。
私としては、料理のつゆの色が真っ黒になる濃い口は素材の色を消している気がして、薄口醤油を好んで使います。
たまさ醤油は《色をつけたくないけど、旨味は欲しい》という方にぴったりらしいんです。
昔ながらの木桶と土蔵に住みついた酵母のおかげで、すっきりした味わいとまろやかさが特徴と評判です。

気さくな女将さんが、用途に合わせた商品の違いを説明してくれました。
とにかく驚いたのは、商品の安さ。
最も値の張る1リットル入りの〈特選しょうゆ〉ですら915円。
360ccの小瓶系は440円です。
スーパーで買うキッコーマンあたりと大して変わらない値段。手のかかる天然醸造でこれなら、絶対お得なはず。
私が購入した醤油がこれ。
我が家の調理用は〈かずさむらさき 丸大豆しょうゆ〉。

価格は795円(当時)。
2年のもろみを使い、昔ながらの丸のままの大豆のみにして作ったという数量限定品。
女将さんの話では、煮物とか料理の味付けに使うならこれがお薦めとのこと。
お土産用は〈かずさむらさき〉。

価格は440円(当時)。360cc入りのミニボトルです。
実妹に法事で会ったときに渡しました。
前年に仕込んだもろみの中から最も良くできたものを選んで作っJAS特級規格で、木桶一本分のみの限定品なんだだそう。こっちは刺身などに合うようです。

市販の醤油と較べてみました

私が料理で使う〈丸大豆しょうゆ〉を、家にあるキッコーマンの濃口醬油・薄口醬油と味比べしてみました。

まずは色味をチャック。

たまさ醤油は濃口ですが、右側のキッコーマンの濃口に較べるとかなり色が薄く映ります。
左側のキッコーマンのうすくち醤油と比較すると、赤味が強い色です。
順番に舐めていきます。
薄口と濃口を直接、味見したことがなかったので、気づきがありました。
うすくち醤油の塩味が強いというのは当然ですが、どちらも味がきつくて口に含むとえぐみが凄いです。
これは封を開けて双方とも1カ月以上過ぎていることが理由かもしれませんが、結構衝撃でした。
そして、宮醬油店の丸大豆しょうゆ。
市販のキッコーマンに感じたエッジを感じません。風味がとても柔らかいです。
これをまろやかさと例えるんだなと判ります。
食べたことはないんですけど、竹岡式ラーメンの怖ろしく濃い色の真っ黒なスープを画像で見た時に感じたのは、えぐみの強い醤油を使っていたら、あんな濃い色のスープじゃとてもじゃないけど食べられんだろうということ。
たまさ醤油を使っているから、釣り合うのかもしれません。(すみません、素人考えです)
料理で使ってみると、肉豆腐やそばつゆの味がワンランク上がった気がします。ちょい足しにとてもいい感じ。
無くなったら、またフェリーに乗って仕入れに行くかなぁ。
竹岡式ラーメンも食べてみたい。
ネットのショッピングサイトを見ると、楽天やアマゾンでここの醤油が出てきます。
女将さんに訊いたところ、宮醬油店では全く卸していないそうです。
本物だとしたら、誰かがここで買って横流ししてるとしか思えないと話されていました。

*「かずさむらさき」についてはまだインプレッションが届いていません。今度、妹に電話して聞いておきます。

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