完全アウェーのローカル飲茶「蘭香閣酒家」〜マカオの微妙なグルメ㉕〜
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勇気を出して地元の店へ
ローカルが集う飲茶屋に通うのが、マカオでの朝の日課になってしまいました。
いい加減、旨そうな店もネタ切れになっています。マカオナビのサイトを見ていたら、新馬路周辺で見つけました。
場所はお馴染み、
〈朝食ストリート〉の十月初五日街。
東亜酒店という少し鄙びたホテルの1階にあります。
ホテルの角を左折すると、10m先にこんな看板が出ています。
ホテルのエントランスを抜けると、すぐお店の入口。
これが「蘭香閣酒家」
中に入ると、その喧騒にちょっとだけビックリします。
完全にどローカル。全く歓迎されません。
新聞を広げて朝飯を食っているお爺さんとか、家族で大声で話をしているオバちゃんとかが喧しい。
一人で訪問したことを告げますが、忙しいと放っておかれそう。
そんな場合は勝手に座ってしまいましょう。相席も上等です。
ここではレジに立っている中年女性が店主といった雰囲気で仕切っています。
目が鋭くて、相当おっかないです。
英語なんかまったく通じませんが、怯まずに、お茶を頼みます。
「ポーレイ」が最も伝わりやすいかな? プーアル茶(普洱茶)のことです。
理解いただけると下の画像のようなセットが運ばれてきます。
なにこの洗面器!?
21世紀の現代でも、まだこんな習慣が残っているとは驚きです。
これは〈洗杯〉といって、桶の中に入ったお湯で食器を洗う儀式。
洗面器だからいくらか想像がつきますが、丼なんかだと、どうしていいか理解不能に陥ります。
洗杯が終ったら桶は下げてくれますので、脇に寄せておきましょう。
また中国料理は脂っこいものも多く、口の脂を流すためガンガンお茶を飲みます。
湯が無くなったら、急須の蓋をずらしておけば、すぐにお湯を注いでくれます。
注文もひと苦労
このお店の特徴は、客はのんびり&まったりしているわりに、店員がバタバタしていること。
オペレーションが悪いのか、厨房に注文が入りにくいのか、しょっちゅう女性店員が料理をもってウロウロしています。
遠慮していると、食事にありつけるのがいつになるのか分かりません。早速、料理をセレクトします。
壁の貼り紙以外に、メニューはなし。上の画像のオーダーシートだけが頼りです。
これに鉛筆でチェックを入れて渡すシステム。スマホで事前にチェックして、お勉強しておくことが必須です。
値段も、「小・花・中・大・頂・特」のランクがあり、14〜28HK$の価格帯。(1HK$=14円くらい)
注文票の下に書いてあって明瞭です。
で、私が注文したのが以下の3品。
まずはマイブームの「上湯鮮竹巻」
筍などの具を湯葉で巻いたスープ点心。
ここんちのは出汁がそれほど効いてませんが、青菜も入っていてそれなりに美味でした。
次が「時菜牛肉売」
クワイが入った牛肉団子って感じでしょうか。ちょっと硬めの感触で普通に食べられます。
最後は「咖喱中肉酥」。
ネットには載っていたものの、注文票には記載がなく選べません。
メニューから消えたのかなと思っていたら、店員の一人が他のパン類と一緒に薦めて歩いていました。
私はその中から「カリー?」と確認して一皿(3個入り)いただきました。
これはカレーパイです。辛さもそれほどなく、サクサクしていて食べやすい。
朝食だったため、この程度にしておきました。
腸粉や潮洲粉菓のような定番の「包み系」がお好みの方には、そちらもよさげかと。(ただし小籠包がありません)
また皮蛋痩肉粥(ピータン入りの豚肉粥)も評判がいいです。
日本のような気の効いたサービスは期待できませんが、「ここは中国」だと心を広くして、この雰囲気も楽しんでしまいましょう。
想像どおりの塩対応をしてくれるので、そう思えればとても楽しいです。
伝票を渡して精算する仕組み。相席の場合、隣りの方の伝票と間違えてチェックされることもありそうなので、ちゃんと確認したほうがいいですよ。
営業時間 5:00〜14:30
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